いきいき!エバーグリーンラブ: 12月 2018

2018年12月2日日曜日

生涯女性をキープするための手引書『女性ホルモンメンテナンス』、発刊!

女性ホルモンの様々な疾患に対する予防効果と、ホルモン補充療法(HRT)をはじめとする女性のアンチエイジング対策の具体的な方法を、エバーグリーン研究室が女性医学の専門医 宮地清光先生とともに執筆した書籍『女性ホルモンメンテナンス』が発刊されました。

ブログで紹介した、年齢とともに女性ホルモンの分泌がどう変わるか、HRTの実践や安全性に加えて、認知症や骨粗鬆症にHRTがどうして効くかなど、知っておきたい情報を200ページに盛り込みました。


  • 宮地清光・天野礼子 著 
  • エバーグリーン研究室 宮崎睦士 編集 
  • 発行:ルネッサンス・アイ 
  • ​発売:白順社 
  • ​単行本:ソフトカバー、213ページ 
  • 定価:1300円+税
もくじはこちら

病態のメカニズムから医薬品業界の裏話まで、コラムも充実しています。
コラム目次はこちら
 



本誌に掲載された、冒頭のメッセージをご紹介しましょう。

Q:周りの高齢者(65歳以上)の女性を見ると杖を突いて猫背の人が多いですが、なぜそうなってしまうのでしょうか?

A:女性はたとえ生活習慣に問題がなくても、必ず、閉経後のエイジング(加齢)に伴っていろいろな疾患に罹りやすくなります。
特に、閉経周辺期(更年期)に骨粗鬆症の予防をはじめなければ、高齢になるとほとんどの人が背骨を折って、猫背になります。

Q:予防できるのに、なぜ、みなさん、杖を突いて猫背なのでしょうか?

A:それは、女性医学と加齢医学に基づく予防医学的なホルモン補充療法(HRT)の知識があり、それを実践している医師が日本にはほとんどいないからです。

Q:では、私たちはどうすればよいですか?

A:女性医学と加齢医学に基づく予防医学的なHRTの知識があり、それを実践できる医師を探すことです。

Q:そうは言っても、周りにそんな医師は見当たりません。

A:残念ですがその通りです。ですから、自衛のために、あなた(読者)から医師に相談を持ちかけましょう。

Q:相談しても、話を聞いてもらえるような気がしません。 

A:大丈夫です。患者さんがどのように適切な治療や予防を受けたいかをはっきり意思表示すれば、医師には応じる義務があります。

Q:”受けたい治療”について説明するのは難しそうですね。

A:いいえ簡単です。この本を医師に読ませてください。
この本は医師を説得するための資料としても使えるように、あえて医学的に専門性の高い内容まで網羅しています。難しいと感じる内容もあるかもしれませんが、その場合は読み飛ばして、医師への情報提供のためのテキストと考えてください。 

Q:自分自身でできることはあるのかしら? 

A:できることはたくさんあります。詳しくは本書をお読みください。
よい医師を見つけることをはじめ、あなたの体をあなたが守らなければ、やがてエイジングに伴う疾患が確実にあなたを蝕みます。猫背になるだけではありません。生命に関わる疾患もあります。しかし、適切に対策をすれば、エイジングに伴ういろいろな疾患を予防できます。
病気になってはじめて受診するのでは遅いのです。
予防は40歳~65歳までの間にはじめないと手遅れになります。
この本は、アクティブな女性の「年を取っても女性であり続ける」ための実践マニュアルです。この本を読んで、受け身ではなく行動しましょう!

『女性ホルモンメンテナンス』コラム目次


女性ホルモンの様々な疾患に対する予防効果と、ホルモン補充療法(HRT)をはじめとする女性のアンチエイジング対策の具体的な方法を、エバーグリーン研究室が女性医学の専門医 宮地清光先生とともに執筆した書籍『女性ホルモンメンテナンス』が発刊されました。

本書では、次のようなコラムも掲載しています。


Amazonのリンクはこちら


コラム目次

  • ホルモン補充療法(HRT)の安全性
  • ステロイドホルモンの生合成カスケード
  • 卵胞-黄体と女性ホルモンと月経周期
  • 月経周期をコントロールしている5つのホルモン
  • エストラジオールのポジティブフィードバック
  • FSHの様々な作用
  • 予防医学・医療のススメ
  • 収縮期血圧・拡張期血圧と心臓と血管の関係 
  • LDLHDLはコレステロールの一種」は誤解!
  • 一酸化窒素(NOを増やすエストロゲンの働き
  • 経口エストロゲン製剤で見られる静脈血栓塞栓症
  • エストロゲンと各臓器での血管攣縮と病態
  • 皮下脂肪内臓脂肪の違い
  • エストロゲンとT細胞炎症性サイトカイン骨吸収の関係    
  • 認知症に対するエストロゲンの作用 ①神経の伝達をよくする
  • 認知症に対するエストロゲンの作用 ②アミロイドβに対抗する
  • 妊娠・出産によるエストロゲンの変動と頭痛の関係         
  • エストロゲンとセロトニンの関係
  • 関節の構造
  • 関節リウマチ免疫
  • HLAの働きと免疫応答
  • HLAのタイプによって関節リウマチの罹りやすさが異なる
  • 感度と特異度
  • DFSdense fine speckle70抗体
  • エストロゲンはTNF-αを抑えて関節リウマチを防ぐ
  • 角層(角質層)
  • 薬の血中濃度と時間の関係
  • 経口投与した薬の動き
  • 経口投与と経皮投与の違い
  • 子宮内膜増殖症とエストロゲン、プロゲステロンの関係
  • 産業界主導の医療システムの問題点
  • 保険が適応となる疾患」とは
  • 私の各種HRT製剤の使用感
  • エストロゲンの代謝とリスクの関係
  • 私の女性ホルモンメンテナンス

専門医が教える!薬剤師が実践する! 
『女性ホルモンメンテナンス』 
宮地清光・天野礼子 著
エバーグリーン研究室 宮崎睦士 編集
発行:ルネッサンス・アイ
​発売:白順社
​単行本:ソフトカバー、213ページ
定価:1300円+税

『女性ホルモンメンテナンス』もくじ


女性ホルモンの様々な疾患に対する予防効果と、ホルモン補充療法(HRT)をはじめとする女性のアンチエイジング対策の具体的な方法を、エバーグリーン研究室が女性医学の専門医 宮地清光先生とともに執筆した書籍『女性ホルモンメンテナンス』が発刊されました。
本書の目次をご紹介しましょう。
Amazon のリンクはこちら


読者のみなさんへ

序章 生涯現役女性でいるために ―女性ホルモンメンテナンスの勧め―

1 ホルモン補充療法の現状
2 女性ホルモンメンテナンスに取り組むきっかけ
3 乳がん治療後の関節痛の解決
4 月経不順・月経前症候群に伴う関節痛の解決
5 女性ホルモンメンテナンスで乳がんを予防
6 女性ホルモンメンテナンス普及のために

第1章 更年期に考えなければいけないこと

1-1 女性には不健康な長い老後が待っている
1-2 閉経周辺期以降、女性に起こる障害
1-3 女性ホルモンの枯渇は外見の老化も進める
1-4 問題は、更年期症状だと気づきにくいこと
1-5 賢い患者になって、無駄な治療を受けない!

第2章 女性ホルモンの偉大な効果

2-1 ホルモンて何?
2-2 女性ホルモンの種類
2-3 閉経周辺期を境にエストロゲンはほとんど出なくなる
2-4 妊娠のためのホルモン分泌システム
2-5 FSHは卵巣でエストラジオールを分泌させる
2-6 加齢による卵巣機能の低下とエストラジオールの分泌
2-7 閉経周辺期はどうかというと・・・
2-8 更年期症状がなくなっても、身体の中の不調は悪化
2-9 閉経周辺期の指標にはFSHも有用
2-10 HRTで解決できること・できないこと

第3章 エストロゲン不足で起こる疾患

3-1 エストロゲン不足が時間をかけて重大な疾患に
3-2 エストロゲンが影響する疾患の男女別の患者数の推移
3-3 エストロゲンが影響する疾患
3-3-1 高血圧
3-3-2 脂質異常症
3-3-3 動脈硬化・血流障害・血栓症
3-3-4 微小血管(攣縮型)狭心症
3-3-5 糖尿病
3-3-6   肥満(内臓脂肪の蓄積)
3-3-1~6 生活習慣病とエストロゲンについてまとめると
3-3-7   骨粗鬆症
3-3-8 アルツハイマー型認知症
3-3-9 頭痛
3-3-10 うつ症状
3-3-11 めまい

第4章 エストロゲン不足と関節痛・関節リウマチ

4-1 関節リウマチとはどういう病気?
4-2 関節リウマチの症状
4-3 関節リウマチはどのような人に多いか
4-4 関節リウマチの原因
4-5 関節リウマチの発症が多く見られる年齢
4-6 経産婦は未産婦に比べ関節リウマチに罹りにくい
4-7 関節リウマチの診断基準
4-8 関節リウマチの診断で行われる検査
①リウマチ因子
②抗CCP抗体
③C反応性タンパク(CRP: C-reactive protein)
④赤血球沈降速度(赤沈)
⑤抗核抗体
4-9 関節痛のある更年期の患者さんに必要な治療は?
4-10 45~55歳の女性には、まず更年期障害の診断を
4-11 どうして閉経周辺期に関節症が現れるのか
4-12 閉経周辺期の関節症状はHRTで改善・消失する
4-13 HRTは、リウマトイド因子陽性、または抗CCP抗体陽性で関節リウマチと診断されない患者さんの関節リウマチ発症を防ぐ
4-14 隠れリウマチを見逃さないことが重要
4-15 エストロゲンが関節リウマチを抑える理由
4-16 閉経直前の関節痛にはビタミンEが有効
4-17 45歳未満の関節痛には超低用量ピルが有効
4-18 当院の関節痛治療のまとめ

第5章 ホルモン補充療法(HRT)で使う薬と使い方

5-1 HRTのスケジュール
①50歳前後~60歳
②50歳前後~60歳で子宮がない場合
③60歳以上
④60歳以上で子宮がない場合
5-2 HRTで使われるエストロゲン製剤
5-2-1 エストロゲン製剤開発の歴史
5-2-2 エストラジオール製剤の比較
5-2-3 エストラジオール製剤選択のポイント
①血液中のエストラジオールの濃度が安定しているか
②どのくらいのエストラジオールが血液中に入るか
③不要な(有害な)代謝物ができないか
④外用剤使用による皮膚症状(副作用)がないか
5-2-4 血中濃度を確認しながら継続
5-3 エストリオール製剤
5-4 プロゲスチン製剤
5-4-1 プロゲスチン製剤開発の歴史
5-4-2 HRTに使われるプロゲスチン製剤
5-5 HRTに使われるエストラジオール+プロゲスチン製剤

第6章 女性ホルモンメンテナンスを安全で効果的に行うために

6-1 HRTの継続に乳がんの検査は必要か?
6-2 HRTで乳がん・アルツハイマー型認知症は予防できる
6-3 HRTを注意しながら行う必要がある疾患
6-4 HRTを行ってはいけない人
6-5 運動はHRTの副作用を減らす
6-6 自分でできる女性ホルモンメンテナンス
6-7 HRTの効果を正しく評価するために必要なこと

第7章  ホルモン補充療法(HRT)を行った患者さんの例

7-1 HRTを急に止めたために関節痛が発症した例
 [症例]HRT中止によりシェーグレン症候群を発症した症例
 [症例]HRTによって線維筋痛症が改善した症例
 [症例]関節リウマチと誤診されHRTにて改善した関節痛の症例
7-2 抗うつ薬、抗精神病薬が関節痛の原因となった例
 [症例]うつ治療で高プロラクチン血症となり、HRTで改善した症例
 [症例]抗精神病薬の変更で高プロラクチン血症が消失した症例
7-3 いったん治まった関節症状が更年期に再発した例
 [症例]関節リウマチと診断された関節痛がHRTで解決した症例
 [症例]関節リウマチ治療で取れない痛みがHRTで改善した症例
7-4 閉経前の関節の痛みに超低用量ピルが奏功した例
 [症例]関節リウマチ発症素因があり、超低用量ピルで発症を予防した症例

終章 ホルモン補充療法(HRT)と自己免疫疾患の原因解明について

8-1 なぜHRTが普及しないのか?
8-2 抗DFS70抗体を用いた自己免疫疾患に進展しない症例の見極め
8-3 関節の痛みとHRT
8-4 年齢に応じた関節症状の診療・研究目標
8-5 自己免疫疾患の発症原因の解明に向けて

あとがき
参考文献
女性ホルモンメンテナンスに用いる主な薬剤
用語解説
索引
図版索引
著者略歴

専門医が教える!薬剤師が実践する! 
『女性ホルモンメンテナンス』 
  • 宮地清光・天野礼子 著 
  • エバーグリーン研究室 宮崎睦士 編集 
  • 発行:ルネッサンス・アイ 
  • ​発売:白順社 
  • ​単行本:ソフトカバー、213ページ 
  • 定価:1300円+税