年齢 55歳
慶宮医院をはじめて受診した年齢 51歳
主訴 手足の関節の痛み
HRTに使っている薬 エストラーナテープ、デュファストン
いわゆる“更年期障害”が一切なく、生理も続いていると、関節の痛みと更年期を結びつけるのは難しいものです。
私は看護師ですが、手足の強烈な痛みの原因を突き止めるのに、ずいぶん回り道をしてしまいました。
膝が痛いなあと感じ始めたのは、4年前の5月のこと。
6月には、膝も踵も手首も足首も痛くなりました。
当時、看護学校の学生の指導をしていたのですが、両手、両足にサポーターをつけないと仕事ができない状況でした。
リウマチだったらたいへん、と、まず大学病院の膠原病内科を受診しましたが、抗核抗体は少し高かったものの、リウマチ因子などはすべて陰性で、「腱鞘炎ではないですか?」と整形外科の受診を勧められました。
紹介状も書いてもらえず、違う病院を探してかかった整形外科では、手も足も、色々な写真を撮って調べていただきましたが、異常は見つからず、「膠原病じゃないですか?」と。
そんなことをしている間も、症状は悪化して、ロキソニンを1日3回飲みながら、やっとの思いで仕事を続けていましたが、診断もつかないで痛がっているだけの私に職場は冷たく、半分強制で休職になりました。
もちろん、自分でもインターネットで、関節痛の原因を調べてみました。
そして、リウマチでも腱鞘炎でもないとすると、可能性として更年期障害があることを宮地先生のWebサイトで見つけたのです。
さっそく通院中の整形外科で、婦人科への紹介をお願いしたのですが、その病院の婦人科では「更年期障害といっても、関節痛はここでは診られません」と言われてしまいました。
こうして、「ここしかない」と、慶宮医院を受診することにしました。
慶宮医院の初診時は、まだ生理もあったのでユベラを処方されました。
ユベラではあまり効果を感じられなかったのですが、丁寧に説明をしていただき、更年期からくるものとわかって気持ちはずいぶん軽くなりました。
3~4か月していよいよ女性ホルモンが下がってきて、エストラーナテープとデュファストンを使い始めたところ、驚いたことに3日くらいでロキソニンを飲まなくても済むほどに改善したのです。
その後、全く問題なく生活ができるようになるまで、そんなに時間はかかりませんでした。
それ以来、ずっとエストラーナテープとデュファストンを続けています。
月に一度の休薬中、たまに関節がギシギシすることもありますが、さすっていれば治る程度です。
いつまで続けるかが、これからの課題です。
HRTを続けていれば骨粗鬆症にならないといいます。
私は、祖母も伯母も背中が曲がってしまったのを見ているので、骨が丈夫でいられることには期待しています。肌も、乾燥しにくくなって、きれいになったように思います。
何より、また、あの痛みがぶり返されるのは困ります。
乳がんのリスクについて色々言われていますが、何十年か先になるかもしれない乳がんより、今の健康が大事。
宮地先生からは、年を取ったら作用の弱い薬に変えれば、問題なく続けられると伺いました。
先生と相談しながら、なるべく長く続けたいと思っています。