いきいき!エバーグリーンラブ: 4月 2015

2015年4月26日日曜日

自作!格安コンタクトレンズ用目薬

日本人に近視は多く、人口の約1/3、おおよそ約4000万人が近視であるとされています。
私も、ご多分に漏れず、高校生ぐらいから眼鏡を常用しだしました。
しかし、私はスポーツが趣味というか日課なので、コンタクトレンズはもはや必需品です。
コンタクトレンズの性能は年々改善され、今では遠近両用のソフトコンタクトまであります。

コンタクトレンズの利点は、はやり視界をさえぎらず、開放感があることですね。
スポーツをする場合はサングラスが必要になることが多いので、コンタクトはとても重宝します。

でも、冬場など、乾燥する季節は装用にちょっと辛いこともありますね。
目が渇くのはどうしても避けられません。

そこで活躍するのが点眼剤。

コンタクト用のものが数多く市販されていますが、必要な効果は水で潤すことですので、余計な成分は入っていないほうが安心です。

また、市販の目薬は経済的に負担になります。
ということで、自分で作ってみることにしました。

コンタクトレンズ用目薬の作り方

本当は、生理食塩液(0.9%の食塩水)を作るのが、一番経済的なのですけど、いかんせん面倒です。

そこでお勧めなのは市販の生理食塩液。
点眼用の容器を買ってきて、そこに市販の生理食塩液を小分けにするだけです。

目薬 ドライアイ 目が乾燥私は、東急ハンズでも売っている、左の写真のような点眼容器に、市販の生理食塩液、大洋製薬株式会社の「ソフコンプラス」を入れています。

ソフコンプラスは500mL入りでアマゾンで300円ぐらいで買えます。
http://www.taiyo-pharm.co.jp/sofcon.html

ソフコンプラスの“売り”はボトルに抗菌スティックが入っていて、雑菌の増殖を抑えてくれることです。

抗菌成分は銀イオンのようです。

自分で生理食塩液を作ると、どうしても保存に無駄が出てしまうので、ソフコンプラス一押しです。

1本でかなり使いでがあり、長期間保存も出来ます。

ただし保存は冷蔵庫をお勧めします。

もちろん、コンタクトレンズをしていない人の目の渇き対策にも使えます。

この目薬の別の使い方

目がかゆいときや目にゴミが入ったとき、どうしていますか?
ごしごしこすりたいところですが、これはNG。
角膜に傷がついてしまいます。

そんなとき活躍するのがこの目薬です。
タオルをあてて、どぼどぼ目にさして洗い流します。
なにしろ格安なので、惜しくありません。
水道水で流すように、洗ってください。

生理食塩液は、血液をはじめとしたすべての体液と同じ塩分濃度なので、目にしみません。

怪我をしたときも一緒。
生理食塩液で洗えば、水道水よりしみません。
このときは、目薬の容器ではなく、ソフコンプラスの容器のままの方が使いやすいですね。

2015年4月10日金曜日

レシピ*低糖質ごぼう大豆パン

小麦粉を極力抑えて、ごぼうで味を付けた低糖質大豆パンを焼きました。
ごぼうを入れると茶色くなって美しくはありませんが、そもそも大豆パンが白くないのでかえって目立たなくなって良いです。

和風で意外なおいしさに、我ながらびっくり。
ごぼうが甘いことがわかります。


【材料】
家庭用パン焼き器 HB で作った低糖質パン 糖質制限ダイエットにどうぞ  ホームベーカリー(パナソニックSD-BH105 HB)で焼きました 低糖質 糖質制限 ダイエット メニュー 作り方 レシピ  パン焼き機 全粒粉 低糖類 ラカント パルスウィート バイタミックス ミキサー 乾燥大豆 大豆粉 卵 たまご  砂糖を使わない 簡単 グルテン 少な目 ふすま 衾 ブラン ラカンカット バター 
全粒粉           30g         
大豆(乾燥大豆として) 50g
小麦ふすま(ブラン)  65g
グルテン         40g 
ごぼう           60g
卵              2コ
ラカンカット        大さじ2
塩              ひとつまみ
醤油            小さじ1
バター           20g
ドライイースト      小さじ2 
       
糖質合計 約35g


【作り方】
1.大豆の水煮を作る。
  大豆は煮る前の重さで50g。
家庭用パン焼き器 HB で作った低糖質パン 糖質制限ダイエットにどうぞ  ホームベーカリー(パナソニックSD-BH105 HB)で焼きました 低糖質 糖質制限 ダイエット メニュー 作り方 レシピ  パン焼き機 全粒粉 低糖類 ラカント パルスウィート バイタミックス ミキサー 乾燥大豆 大豆粉 卵 たまご  砂糖を使わない 簡単 グルテン 少な目 ふすま 衾 ブラン ラカンカット バター  水で戻した大豆を、圧力鍋で35分以上煮て柔らかくしています。
  缶詰の大豆の水煮でもOK。

2.ミキサーでごぼうを砕く。
 私はバイタミックスを使っています。

3.粉々になったごぼうの入ったミキサーに水煮大豆と卵、醤油を入れて、トロトロになるまで撹拌する。

4.パン焼き器のお窯に3と、その他の材料をすべて加える。

5.パン焼き器の「ドライイースト、早焼き、淡」で焼く。
パン焼き器は、ホームベーカリー パナソニックSD-BH105を使っています。

6.10分くらい混ぜたところで、壁面に生地がついていたら、ヘラで取る。
「材料投入」の合図からひと捏ねしたところで羽根を取りだすと、よりふっくら焼けるようです。

7.焼き上がりの10分前に取り出すと、焦げ具合が良い感じです。
 ちょっと焦げたくらいがお好みの方は、最後まで焼いてください。


これで450gのパンができました。
糖質は8%弱です。
この間、ローソンで買った低糖質パンは、糖質30%くらいでしたから、8%というのはかなり優秀です。

(ラカンカットは糖質ですが、血糖を上げないので、ここでは糖質としてカウントしていません)
糖質と血糖値の関係についてはこちらをご覧ください。
⇒「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い

ごぼうは野菜の中では比較的糖質の量が多いのですが、食物繊維もたくさん含まれています。
文部科学省の食品栄養データベースによると、ごぼう100g中 
炭水化物     15.4g
うち、食物繊維  5.7g
残りの9.7gが糖質ということになります。

ふすまもたくさん入っているので、食物繊維のたくさん摂れるパン、ということですね。

さらに、ごぼうの食物繊維は、水不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方でできているので、便秘対策にも理想的です。
食物繊維についてはこちらをご覧ください
レシピ*低糖質 とき玉アミノ酸スープ




2015年4月7日火曜日

高齢者は使わない方がいい薬

年をとれば誰でも故障は多くなるもの。
血圧が高くなれば降圧薬を、腰が痛ければ鎮痛薬を、眠れなければ睡眠薬を、加えて便秘薬、胃薬、目薬、骨粗鬆症の薬・・・・悪くなったところを薬でカバーすればいい、そんな風に思っていませんか?
でも実は、そんなに単純じゃないんです。

一緒に使うと副作用が出やすくなる薬があることはよく知られていますね。
それだけでなく、胃の薬が認知症を悪化させたり、降圧薬が喘息をひどくしたりと、ある疾患を治すために飲んだ薬が別の疾患を悪化させてしまう原因になることもあります。

そんな、高齢者が使うと危険な薬のリストが改訂される予定で、現在パブリックコメントを募っています(2015年4月07日現在)。
「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(案)
日本老年医学会、厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究 (H25-長寿-一般-001)研究班、国立長寿医療研究センター

高齢者が使ってはいけない薬が調べられる

このリストは、1か月以上続けて使う薬の中で、高齢者が使うべきでないものを「ストップ」、高齢者でも有効性が期待できて副作用が少ないと思われるものを「スタート」として掲載しています。

誰でもインターネットで見ることができるので、高齢のご家族が今使っている薬が該当しないかどうか、確認できます。

ただし、使ってはいけない薬にリストアップされているからといって、すぐに飲むのを止めないで、まず、医師に相談してみましょう。
ずっと飲み続けていた薬を突然やめることは、とても危険です。

高血圧の薬を例にとってみても、これまで、薬の力で血圧が下がっていたわけですから、副作用が出るかもしれないといって自己判断でやめてしまうと、血圧が突然上がってしまいます。
高齢者でも問題なく使える血圧の薬もありますから、そのような薬に変えてもらわなければなりません。

薬によっては、徐々に減らさないとよくない作用が現れることもあります。

高齢者に注意が必要な理由は

このリストは、75歳以上の高齢者と、75歳未満でも筋力が落ちて元気がないような高齢者が対象です。
これらの人たちには、薬が本来期待された効果を示さず、副作用が出やすくなる危険があるためです。
なぜ副作用が出やすいか・・・理由は次のようにたくさんあります。

年をとると、細胞の水分が減る

これは、30代を過ぎたころから誰でも実感することでしょう。
薬には、水に溶けやすいタイプと油に溶けやすいタイプがあります。
血液中に入った水に溶けやすいタイプの薬は、組織の細胞の中に水分がたくさんあれば、毛細血管から組織の中にたくさん入っていきますが、細胞の水分が少なければ、細胞の中に入る量が減るので、血液中の薬の濃度が濃くなります。
血液中の濃度が上がれば、作用を示す場所へたくさん薬が届くことになりますから、作用は強く現れます。

年をとると、脂肪組織の量が増えることが多い

年齢に関係なく、脂肪組織の量が多いなあと思う人は注意が必要です。
ただ、年を取って動くことが少なくなると、筋肉が落ちて脂肪組織が増えることが多いですね。
そうなると、脂肪に溶けやすいタイプの薬が血液中から脂肪組織にたくさん移行してしまいます。
その結果、血液中の薬の量が減るので、作用は弱まります。

年をとると、血液中のアルブミンの量が減る

血清アルブミンという名前を聞いたことがあると思います。

イラストでみる 経口薬の体内動態 ADME健康診断で、肝機能のマーカーとして測定する、「Alb」と書かれているものです。
肝臓で作られて血液中に放出されるタンパク質なので、肝機能が落ちたり、栄養失調になると減少します。
年を取っても減少します。
肝機能が落ちてくるのですから、仕方ありませんね。

血清アルブミンには、薬を吸着する性質があります。

どのくらい吸着するかは薬によって異なりますが、血清アルブミンに吸着していると組織に入っていかないので効果を示しません。
言い換えると、薬が目的の臓器に到達して作用を示すためには、血清アルブミンに吸着していないフリーの状態である必要があります。

ですから、血清アルブミンに吸着する割合が高い薬では、血清アルブミンが少なくなるとフリーの薬が増えて、作用が強く現れます。

年をとると肝臓で薬が代謝されにくくなる

薬物を飲んでから胃、小腸を通って肝動脈 肝臓 全身 イラストで見ると
①薬を飲むと
②胃を通過して小腸へ
③小腸から吸収されて、門脈(緑)を通って肝臓へ
☆肝臓で代謝
④肝臓から肝静脈を通って心臓へ
⑤心臓から全身へ
⑥肝臓へ戻って、もう一度代謝
飲み薬は、小腸から吸収されると、まず肝臓へ行き、それから全身の血管を巡ります。
数%が壊されたり、形を変えられたりして本来の作用を示せなくなります。

これを肝臓における代謝といいます。
小腸から取り込んだ食べ物などの中に、身体に体に害を与えるものがあるといけないので、まず、肝臓でチェックする仕組みになっているのですね。

1回目に肝臓を通ったときに代謝されなくても、血液中をぐるぐる回って何度か肝臓を通過するうちに効果を示す形の薬はなくなっていきます。

年を取ると、この代謝の力が落ちるので、排泄されるまで、効果を示す形の薬が血液中を回ります。
そのために、本来期待する以上の強い作用が現れてしまいます。

薬によっては、肝臓で代謝されることで効果を示す形になるものもあります。
この場合は反対で、なかなか効果を示す形になれず、期待したほどの効果が得られません。

年をとると、腎臓からの排泄が遅くなる

体中の血管を巡る薬は、肝臓で代謝されるのと同時に、腎臓から尿として排泄されたり、肝臓から腸管へ便として排泄されたりして、最終的にはすべて体の外へ出されます。

どこから排泄されるかは薬によって違いますが、腎臓から排泄される方が多いです。

年を取ると腎臓の機能も落ちてくるので、一度に排泄される量が減って、長い時間体の中にとどまるようになり、作用が強く、しかも長い時間現れるようになります。

これは、糖尿病など、他の原因で腎臓の機能が低下した人も同じです。

年をとると、薬に対する体の反応が変わる

薬によっては、血液中の濃度が同じでも、身体の反応が変わってくるものがあります。

例えば、交感神経に働く薬は効果が強く現れることがあります。
血圧の薬や、喘息の薬、排尿障害の薬などのなかに、そのような薬がありますが、すべてが該当するわけではありません。

反対に、睡眠薬や、副交感神経に働く薬の効果が弱くなる場合があります。
排尿障害の薬や便秘の薬などに該当するものがありますが、やはりすべてではありません。

同じ疾患に効く薬でも、効き方はいろいろあるので、医師や薬剤師に確認してみるとよいでしょう。

色々な疾患の薬を飲んでいる人は、相互作用にも注意

これも高齢者に限ったことではありませんが、一緒に飲んだ薬が別の薬の作用を弱めたり、強めたりすることがあります。
薬が影響しあうのは、胃や腸管の中だったり、肝臓での代謝に際してだったり、血液の中だったり、様々です。
同時に飲まなくても、影響してしまう場合もあります。

ひとりの医師が処方する薬の中にそのような薬が混ざっていることは少ないと思いますが、別の病院でもらった薬には注意が必要です。

皮膚科でもらった薬だから皮膚にしか効かないだろうと思ったら、大きな間違いです。
特に、皮膚の感染症の薬には、一緒に飲んだ薬の作用が強く現れてしまうものが多いので、よその病院で別の薬をもらうときには、必ず、自分が他の病院でもらっている薬について伝えてください。

最近は薬局で「お薬手帳」をもらいますね?
この手帳は、こういう時に医師や薬剤師に見せるためにあるので、活用してみてください。

少しずつ変わっていくので気づきにくい

このように色々な要素が重なって、年を取るにしたがって適切な薬の量や、使ってはいけない薬の種類が変わってきます。

ただ、この変化は少しずつ起こるので、だんだん副作用が強くなってきていたりしても、薬のせいだとは感じることは難しいです。
医師も、薬のせいだとは思わずに、原因となる薬を減らすことは思い至らず、さらに薬を追加してしまうことが多いといいます。

なので、たくさん薬を飲んでいる方は、「こういうふうに体調が悪いのですが、薬のせいではありませんか?」と医師に相談してみましょう。


薬を開発するときの臨床試験は、65歳未満の成人を対象に行われることがほとんどなので、高齢者にどのような作用を示すかは、発売になって使われてみないとわかりません。
つまり、高齢者にどのような副作用が現れやすいかは科学的に確かめられていないので、医師だって知りようがないのです。

今回のリストは、使用経験に基づいて作られていますが、高齢者を対象とした試験は実施しにくく、エビデンスが得られにくいという問題点があります。

睡眠薬についてみてみよう

リストで取り上げられた薬を、睡眠薬を例にとって紹介しましょう。

薬剤と注意事項

ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬

( )は商品名、青字はジェネリック医薬品
  • フルラゼパム(ダルメート、ベノジール)
  • ハロキサゾラム(ソメリン)
  • ジアゼパム(セルシン、ホリゾン、エリスパン、ジアパックス
  • トリアゾラム(ハルシオン、アスコマーナ、ハルラック
  • エチゾラム(デパス、パルギン
注意事項
  • 長時間作用型の薬剤(フルラゼパム、ハロキサゼパム、クアゼパムなど)は使用すべきでない。
  • 他のベンゾジアゼピン系薬もできるだけ使用しない。
  • 使用する場合、最低必要量をできるだけ短期間使用に限る。
  • 長時間作用型は翌日まで作用が続く持ち越し効果、短時間作用型(トリアゾラム、エチゾラムなど)では健忘、依存のリスクがある。
  • 代替薬として、非ベンゾジアゼピン系薬、ラルメテオンがあげられる。

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

  • ゾピクロン(アモバン、メトロール、ドパリール
  • ゾルピデム(マイスリー)
  • エスゾピクロン(ルネスタ)

注意事項
  • 漫然と長期投与せず、減量・中止を検討する。
  • 少量の使用にとどめる。

●以上の睡眠薬の主な副作用
  • 過鎮静:必要以上に薬物の鎮静効果が出現した結果,日中にボーっとして動きが少なくなったり傾眠傾向となる状態。注意力が落ちる。
  • 認知機能低下:いわゆる「ぼけ」の症状
  • せん妄:幻覚・錯覚を伴う意識障害
  • 転倒・骨折
  • 運動機能低下

睡眠薬はどうしても必要な場合に限って短期的に使う

睡眠障害では、まず、薬以外の方法で対応するように指導されています。
運動をしたり、昼寝を止めたり、睡眠時の環境を整えたり・・・それでも眠れない場合には、短期間に限って睡眠薬を使うようにします。

長期間睡眠薬を使い続けると、認知機能や運動機能が低下するほか、夜間のせん妄が現れることがあります。
睡眠薬は、脳の活動を抑制する作用を持つので、認知症のリスクが高くなります。
夜間のせん妄でころんで骨折する場合もあります。

また、睡眠薬には筋肉の力を緩める作用があるので、筋力が低下した高齢者が睡眠薬を飲むと、ふらついて、転倒・骨折につながります。
さらに、高齢者では代謝が遅いので、翌朝まで効果が残ってしまい、起きて立ち上がった途端に倒れて骨折、ということもあります。

高齢者の骨折は寝たきりの最大の原因です。


このリストには取り上げられていないものも含めて、同じようにベンゾジアゼピン受容体に作用する薬をまとめましたので、ご覧ください。
作用機序についても解説しました。
睡眠薬でアルツハイマー型認知症になる?

薬が原因で普通の生活が送れなくなることがないように

睡眠薬の例を見ても、薬の服用が寝たきりの生活につながるケースが多いことがわかります。

感染症などの急性疾患は別ですが、慢性疾患に対しては、まず、運動や食事を見直すことが肝心。
薬は、最終手段だと思いましょう。

すでに使用中の薬についても、このリストを参考に、主治医に相談してみてはいかがでしょうか?
ただし、今まで飲み続けていた薬を突然やめるのは危険なことなので、自己判断で止めないでくださいね。

2015年4月2日木曜日

エナジードリンクは飲んでもOK?

ファイト!一発!!のリポビタンDに代表されるいわゆるエナジー(エネルギー)ドリンク(ドリンク剤、栄養剤)の飲みすぎで、健康に危険があると言われています。

日本人やアジア人は特に、エナジードリンクの愛飲者が多いようです。

エナジードリンクって?

エナジードリンクの定義はあいまいですが、肉体疲労時の栄養補給のための商品ということです。

リポビタンDのように、効能として、肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給、滋養強壮、虚弱体質などと表示できる商品は、第2類医薬品、第3類医薬品、医薬部外品(指定医薬部外品)などの指定を厚生労働省から受けていて、薬事法の規制下の製品です。

そのほか、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)としての製品もあるようです。
保健機能食品は認可された効能効果を表示てきます。

元気になりそうで、健康に良さげなイメージで売っているその他の商品は清涼飲料水、炭酸飲料として発売されいて、効能効果を表示できません。

海外でエナジードリンクが問題視された理由

エナジードリンクの問題がクローズアップされたのは、海外、特にアメリカで、カフェイン入りのエナジードリンクを小児や就学児が飲んで、健康被害にあった事例が複数出てきたためです。
アメリカ医師会は、小児や10歳代の青少年への販売を禁止するべきだと表明しました。

各国政府も、エナジードリンクへの規制や課税を強めていて、リトアニアでは未成年者へのエナジードリンク販売を禁止する法律が成立しています。

エナジードリンクに含まれる成分の中で危険性を懸念されている成分は、カフェインです。

カフェインには、中枢神経(脳)を興奮させることから、覚醒作用、強心作用、利尿作用などがあり、コーヒーなどのカフェインを多く含む飲料を飲むと体がシャキッとした気がします。
カフェインの副作用としては、動悸(心臓がバクバクする)、めまい、不眠などがあります。

エナジードリンクの成分

では、実際に売られている代表的なエナジードリンクの成分を見てみましょう。

エナジードリンク, エネルギードリンク, カフェイン, 習慣性, 耐性, 糖質, 糖質量, ナトリウム(塩分),
主なエナジードリンクの成分(組成)

いかがですか?
相当量のカフェインが入っている製品もあるようですね。
ちなみに、レッドブルは、100mL中32mgがカフェインなので、1缶250mLで80mgのカフェイン入りとなります。
参考に、レギュラーコーヒーにどのくらいのカフェインが含まれるかというと、250mLで90mgほどです。

調べた中で、一番カフェイン量が多いレッドブルでも、コーヒー1杯と変わらない…なら、安心だ…とはいかないようです。
これらのドリンクを常用される方の飲み方の中には、疲れているからと言って複数のエナジードリンクを1日に何度も飲んだり、薬局やドラッグストアなどで買い置きしたドリンク剤、栄養剤を2本まとめてグイッ!といく人もいるようです。
1回に飲むカフェイン量がコーヒー以下でも、1日に摂る量が多ければ、副作用が出ても不思議ではありません。

それに、コーヒーなどは、カフェイン飲料を飲んでいる自覚があり、何杯も飲んではいけないと自制が働きます。
一方、エナジードリンクは「元気になる」というメーカーのイメージ戦略に乗せられて身体に良いと思い込み、内容成分を気にして飲んでいる人は少ないようです。
医薬品なら、副作用を警戒しますが、エナジードリンクのお気軽さが、健康被害を引き寄せている気がします。

もう少し知っていただきたいのが、カフェインの習慣性と耐性です。
繰り返しカフェインをとっていると、カフェインなしではいられなくなり(習慣性)、また、カフェインの作用を得るために量がどんどん増えていってしまうのです(耐性)。
これは、アルコールと似ています。

私もそうですが、朝起きぬけのコーヒーが習慣化しているのも、カフェインの習慣性によるものでしょう。

エナジードリンクによる健康被害には、カフェインの習慣性と耐性も一役買っているでしょう。
また、エナジードリンクのメーカーも、これを利用して、リピーターを獲得しようとしているわけです。
消費者が自社製品に習慣化してくれれば、濡れ手に粟というところでしょうね。

エナジードリンクの糖質

さて、もう一度表をご覧ください。

エナジードリンクの成分には体によさげなビタミンなども入っていますが、カフェインのほかに注目すべきは糖質です。

どの製品もおおよそ100mL中10gほどの糖質が含まれています。

デカビタCは100mL中糖質(炭水化物)は13.2gですから、250mL瓶1本でなんと33g!
角砂糖にすれば8.25個です!!

エナジードリンク, エネルギードリンク, カフェイン, 習慣性, 耐性, 糖質, 糖質量, ナトリウム(塩分), 指定医薬部外品のリポビタンDですら、100mL中19gが糖質(白糖:砂糖=ブドウ糖+果糖)ですから、1本で、角砂糖4.75個です!!

コーヒーにお砂糖を入れて飲む人もいるでしょうが、角砂糖5個も8個も入れますか!

糖質制限していなくても、これらの飲み物の糖質には十分ご注意あれ。

最後に、減塩中の人では、ナトリウムの量も気になりますね。
エナジードリンクのナトリウムの量も、食塩に換算すればそれほど多くはありませんが、ちりも積もれば何とかです。

エナジードリンクに限らず、加工された食品や製品を購入すとるときは、せめて内容表示をよく見て、内容をよく吟味してから、納得して利用しましょう。

こんなにカフェインや糖が入っているなんて知らなかった…、とならないように…。