いきいき!エバーグリーンラブ: 内臓脂肪
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2018年1月24日水曜日

持久力(心肺フィットネス)が高ければ太っていてもOK!!

エバーグリーン研究室では、以前から健康の維持には運動習慣が不可欠であることをお示ししてきました。
りんご型肥満でおなかが炎症
ミトコンドリアの数で若さが決まる
また、内臓脂肪や異所性脂肪による過体重や肥満が万病の元であることもお伝えしています。


さらに、体重やBMIよりも、体重に占める筋肉の割合が大切であると考えています。
体重・BMIより筋肉量が大事
BMIが正常でも死亡率が上がる原因?
今日はこれらの考えを証明してくれる新研究が報告されましたので紹介します。

低い運動能力(低心肺フィットネス)はBMIとは独立して、腹部肥満と慢性炎症に関連する

Anne-Sophie Wedell-Neergaard et.al, Low fitness is associated with abdominaladiposity and low-grade inflammation independent of BMI

【研究の目的】
肥満者の集団のうち30%程度までは、糖や脂質などの代謝に異常は認められない。
これらの太っているが代謝的に健康な人は、腹部(内臓)肥満がなく、炎症が少なく、メタボリックシンドロームが発症するような代謝異常が認められない。
そこでこの研究では、太っているが代謝的に健康な人は、持久力(心肺フィットネス)が高く、このことによって、腹部(内臓)肥満がなく、炎症が少なくなっていいるとの仮説を立て、それが正しいかどうかを検討した。

【研究方法】
デンマークで行なわれた調査である、The Danish Health Examination Survey 2007-2008のデータから10,976人について、
●腹囲(ウエスト周囲径)
●高感度CRP(高感度C反応性蛋白):炎症の指標
●持久力(自転車エルゴメーターによる心肺フィットネス能力測定:VO2max)

を測定し統計学的に比較・解析した。

【研究の結果】
●性別に関係なく、高い持久力(心肺フィットネス)は、腹囲(ウエスト周囲径)減少と関連し、この関連は、BMI、教育歴、喫煙・飲酒習慣、健康の自己評価に関係なく認められた。

●男性では、持久力(心肺フィットネス)の+5mL/kg/min上昇で腹囲(ウエスト周囲径)は-1.50 cmと減少 (95% 信頼区間: -1.62~ -1.39 cm、 統計学的に有意 p<0.001)し、炎症の指標の高感度CRPは -0.22mg/Lと減少した (95% 信頼区間: -0.255~-0.185mg/L、統計学的に有意 p<0.001)。

●女性では、持久力(心肺フィットネス)の+5mL/kg/min上昇で腹囲(ウエスト周囲径)が-1.26 cm と減少(95%信頼区間: -1.39 ~-1.13cm、統計学的に有意 p<0.001) し、炎症の指標の高感度CRPは -0.26mg/Lと減少した (95% 信頼区間: -0.3~-0.22mg/L、統計学的に有意 p<0.001)。

●大きい腹囲(ウエスト周囲径)は、炎症の指標の高感度CRPの高値と関連し、この関連は性別とBMIに関係なく認められた。

●+1 cm腹囲(ウエスト周囲径)が大きくなると、男性では高感度CRPが0.03mg/L 上昇し(95%信頼区間: 0.02~ 0.037 mg/L、統計学的に有意 p<0.001) 、女性では高感度CRPが0.025mg/L 上昇し(95%信頼区間: 0.017~0.034mg/L、統計学的に有意 p<0.001)、この関連は、BMI、教育歴、喫煙・飲酒習慣、健康の自己評価に関係なく認められた。


【結論】
持久力(心肺フィットネス)は、BMIとは独立して、腹部(内臓)肥満と慢性炎症と逆相関を認めた。
これらのデータは、BMIとは無関係に、持久力(心肺フィットネス)を向上させることで、腹部(内臓)肥満と慢性炎症を改善させることができることを示している。
BMI, ミトコンドリア, リンゴ型肥満, 運動, 運動不足, 筋トレ, 筋肉, 持久力, 心肺フィットネス, 内蔵脂肪, 肥大化脂肪細胞, 肥満, 有酸素運動, 洋ナシ型肥満,
持久力(心肺フィットネス)を向上させることで、腹部(内臓)肥満と慢性炎症を改善

運動能力が高い=持久力が高くミトコンドリアが元気

いかがですか。
やはり、運動能力を高め、それを維持することが重要なのです。

運動能力が高い人は、当然、心肺機能が鍛えられていて持久力があり、運動習慣がありますので、同じ体重の肥満者よりも筋肉が多いことが予想できます。

恰幅が良くて、一見、太って見える人でも、健診で問題を指摘されないような元気な人がいますね。
こんな人に訊いてみると、たいていスポーツを趣味にしています。
そんな人は、スポーツで鍛えた強い心肺があり、体重やBMIは高くても、筋肉が豊富にあります。
体重やBMIの増加分が、脂肪よりも筋肉で占められている割合が高いと考えられます。

実際に、筋肉量が多いと、死亡する危険性(リスク)が低下するという報告もあるのです。
体重・BMIより筋肉量が大事


同じ体重やBMIでも、それに占める割合が筋肉が多いのか、腹部(内臓)脂肪が多いのかで明暗を分けてしまうというわけです。

言うまでもなく、脂肪細胞は、脂肪をため込み過ぎると、炎症性のサイトカインなどを慢性的に放出する慢性炎症を引き起こします。
脂肪細胞はパンパンに膨らみ、増えて、炎症!


同じ体重なら、身体の構成として、脂肪ではなく筋肉を多めとすることが大切なのです。

さらに、腹囲(ウエスト周囲径)が増える原因は腹部の内臓脂肪の増加です。

内臓脂肪の蓄積は異所性脂肪とも呼ばれ、本来脂肪を貯める役割を持つ皮下脂肪以外の組織・臓器に脂肪をため込みます。
脂肪の収納場所の皮下脂肪以外にたまる脂肪なので、異所性脂肪と命名されたのです。
これが炎症を引き起こし代謝異常など様々な疾患の原因になると考えられています。

異所性脂肪が恐ろしいのは、軽くても長い時間にわたって炎症性のサイトカインなどが全身を炎症に陥れることです。

この慢性的な炎症が恐ろしいのです。
打撲や虫刺されなどによる炎症は、やがて治癒して、長い時間続くことはありません。
異所性脂肪による炎症は、減量して異所性脂肪をなくさない限り収まりません。
つまり、過体重や肥満であった期間=何年もにわたって炎症が続いてしまうのです。

上記の研究とは別の、5,115人を25年間追跡した最近の研究では、健康な成人で肺機能(呼吸機能)が急速に低下すると、メタボリックシンドロームを発症する危険性があることが分かりました。
これらの人は、胸腔内に内臓脂肪が蓄積していることが分かりました。
Moualla M et.al. Thorax. 2017 Dec;72(12):1113-1120. doi: 10.1136/thoraxjnl-2016-209125. Epub 2017 Jul 20.

運動不足や過食・過飲による影響は、腹部だけではなく全身の異所性脂肪となり、様々な病気の原因となるようです。

運動の仕方のコツ

また、上記の研究で注目すべきなのは、高い持久力(心肺フィットネス)による腹囲(ウエスト周囲径)減少効果は、BMIだけでなく、教育歴、喫煙・飲酒習慣、健康の自己評価に関係なく認められたことです。

ミトコンドリアの数で若さが決まる
つまり、過体重・肥満の人、喫煙・飲酒習慣のある人、健康に自信がない人ほど、運動して持久力を維持することが必要だといえます。

忘れてはならないのは、心肺が丈夫で持久力があり、筋肉が豊富ということは、我々に活力を与えてくれるミトコンドリアもたくさんいるということです。
ミトコンドリアがエネルギーを充電してくれるわけです。

運動は、心肺機能を高める有酸素運動と、ミトコンドリアを増やして活性化させる筋トレを並行して行うのがベストですね。

持久力 心肺機能 筋肉 ミトコンドリア

2015年5月14日木曜日

1時間に2分体を軽く動かせば寿命が延びる


座りがちの生活は、危険なことは以前お話ししました。

今日は、それを裏付ける研究がいくつか発表されたのでご紹介します。



1時間にたった2分の運動で死亡リスクが減る

【研究参加者】
2003-2004年のアメリカ国民健康栄養運動調査の対象となった3626人のアメリカの一般人で、うち383人が慢性腎臓病患者だった。
  
 【方法】
1時間相当の活動を加速度センサーで計測して、
①座りがち 
②低い活動 
③軽い活動 
④中等度活動~活発
の四段階に分類した。

①の座りがちの人が1時間ずっと座りがちを続けた場合と、1時間に2分間、上の②~④の活動をした場合とで、死亡率に差が出るかどうかを、最長3年間観察して分析した。

【結果】
●座りがちでも、1時間に2分間、③の軽い活動を行えば、全参加者で死亡リスクが約33%低下した。
●慢性腎臓病患者を選り分けて分析すると、1時間に2分間、③の軽い活動を行うと死亡リスクが41%低下していた。

なお、③の軽い活動は(加速度センサーで500-2019カウント/分)だった。

ずっと同じ姿勢でいるのは不自然なこと?

いかがですか。
上の研究の「加速度センサーでのカウント」というのがわかりにくいですね。
要するに、1時間に2分間、歩くか、ちょっと早歩きしなさいと理解すればいいと思います。
個人差はありますが、2分間歩くまたは早歩きで7-9kcalぐらい消費する運動です。

デスクワーク 猫背 サルコペニア 運動不足 エコノミークラス症候群職場でのデスクワークなどで、ずっと座っていると、伸びをしたくなったり、トイレに立ったり、無意識にしていると思います。
これは、同じ姿勢でいることに体が警告を出しているのでは?と個人的には思っています。

エコノミークラス症候群はご存じでしょう。

長時間座っていると、下半身(脚)の静脈に血の塊が出来やすくなって、この血の塊が肺に飛んで肺の血管を塞いでしまい、呼吸困難になったりするのがエコノミークラス症候群です。

私たちの体は、下肢(特にふくらはぎ)の筋肉が動くことで、下肢の静脈が押されて、血液が心臓に還っていくのを助けています。
ミルキングアクション、筋ポンプ作用とも言います)。

血液の循環はとても大切です。
特に、重力で下に下がった静脈の血を心臓に還すことが重要なのです。
心臓は血液を送り出すポンプですが、吸い上げる機能は弱いのです。
血液の循環から考えても、ずっと同じ姿勢でいるのは1時間が限度で、それを超えそうなら、最低2分歩くことが必要ということですね。

職場の上司の方にも教えてあげてください。

死亡の原因は肥満よりも運動不足が多い

つぎは、ヨーロッパで行われた観察研究です。

Physical activity and all-cause mortality across levels of overall and abdominal adiposity in European men and women: the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition Study (EPIC)

【研究参加者】
33万4,000人の男女のデータを集めた。
平均12年の観察期間中、参加者は身長、体重、胴囲を測定し、身体活動レベルを自己申告してもらった。
観察期間中の死亡リスクと、身体活動のレベルとの関係を分析した。

【結果】
●参加者の約4分の1(22.7%)が座りがちな職業で、レクリエーションもしない、“非活動的”に分類された。

●“非活動的”な人のグループと全く運動しないわけではないが軽い運動はする“ある程度非活動的”な人のグループでの死亡リスクをを比較した結果に大きな差があった。

●これらの結果から、1日に90~110カロリーを消費する運動(1日20分ぐらいの早歩き)により、死亡リスクを16~30%低減できると研究者たちは推定した。

●さらに、研究者たちははヨーロッパでの死亡に関する最新データを分析して、ヨーロッパでの男女の死亡920万件のうち、33万7,000件は肥満によるものと推定し、この約2倍(67万6,000件)が、運動不足によるものと推定した。

筋肉がないことが危険?

いかがですか?

肥満と健康についての数多くの研究の中には、ちょっと太り気味の人のほうが、死亡リスクが低いというものが結構あります。

肥満も程度の問題で、明らかなリンゴ型肥満で慢性的に炎症が起こってしまっていると死亡リスクが上がると思います。
りんご型肥満でおなかが炎症

でも、BMIや体重だけでは判断できないと思います。
私の個人的な解釈ですが、肥満というより、筋肉が脂肪に置き換わった場合が危険だと思います。
体重・BMIより筋肉量が大事

ですので、運動不足のひとの死亡が多かったのっではないでしょうか?
この研究者たちの推定が正しければ、痩せていても、筋肉がない人はリスクが高いはずです。
筋肉量と死亡リスクについての研究を行えばよいと思います。

定期的に運動すれば、筋肉が落ちてしまうことはありません。
筋肉は脚から落ちる

始めの研究では1時間に2分運動するだけでも、死亡リスクが下がるとしていました。
1日16時間活動(起きて)いるとして、2分間を15回、1日当たり30分の軽い運動=歩行か早歩きとなります。
2つ目の研究での、1日に90~110カロリーを消費する運動(1日20分ぐらいの早歩き)とだいたい同じぐらいの運動量です。

この2つの研究は全く関係がありませんが、死亡リスクを減らすのに必要な最低限の運動量がだいたい一致しているのが興味深いですね。


2015年3月5日木曜日

食品のコレステロールは気にしなくてOK


健康的な食生活として、「コレステロールを多く含む食品を控える」といった栄養の指導を受けた方や、コレステロールを抑えたマヨネーズなどの商品を利用なさっている方も多いと思います。

エバーグリーン研究室では、食事で摂るコレステロールはあまり気にしなくて良いというお話しをしてきました。
⇒脂肪は悪者?


2015年2月11日のアメリカの新聞ワシントンポストで、
The U.S. government is poised to withdraw longstanding warnings about cholesterol

『アメリカ合衆国農務省の「アメリカ人のための食生活ガイドライン」を作成している委員会が、コレステロールの多い食品を食べることへの注意を取り下げることを決めた。

この注意は過去40年間政府によってアメリカ国民にされてきた。

しかし、健康な成人では、コレステロールが多い食品を食べても、血中のコレステロールに影響しない、心臓病のリスクも上昇しない。』

と報道されました。

今日は、発表された「アメリカ人のための食生活ガイドライン」の内容をざっとみてみましょう。
Scientific Report of the 2015 Dietary Guidelines Advisory Committee

このガイドラインは、改訂を重ねてきていますが、今回の2015年の改訂はワシントンポストの記事のように、コレステロールの扱いが目玉です。

「アメリカ人のための食生活ガイドライン」推奨の概要

  • コレステロールの摂取は制限しない。
  • 果物と野菜、全粒の穀物(精製していない穀物)、低脂肪乳製品、シーフード、豆類とナッツを積極的にとり、加工された肉(ハムやソーゼージ)や赤い色の肉(赤身肉;牛肉、豚肉、ラムなど血の多い肉)、砂糖、加糖食品と加糖飲料、精製した穀物は控える。
  • 添加糖は一日必要カロリーの10%未満、飽和脂肪も一日必要カロリーの10%未満にして、ナトリウムを1日2300mg未満にする。
  • 穀物の摂取量の半分は、全粒の穀物から摂らなければならない。
  • 適度な量のアルコールの摂取は、大部分の成人で健康に好ましい。
  • 一日最高カップ5杯までのコーヒーは、大部分の成人で問題ない。

以前には、このガイドラインでは、コレステロールは1日300mg以上摂るべきではない、としていましたが、この制限をなくしました。
鶏卵1つでだいたい240mgのコレステロールを含むので、卵は1日1個まで、などと言われていたわけですね。
この制限がなくなったのです。

科学的な根拠が集まってきて、以前の見解を訂正する勇気は素晴らしいと思います。
日本の政府機関や学術団体は、情報のアップデートや、正確性の検証が甘いと思います。
アメリカという国には良いことと悪いことと玉石混交と思いますが、これはぜひ見習うべきでしょう。

風評を安易に信じない

テレビや雑誌のタイアップ番組・記事や、製薬会社、食品会社、化粧品会社の広告宣伝が、意図的に間違った情報を流すことは容易に想像出来ますが、政府機関や学術団体などの公的なガイドラインといえども、図らずも間違っていることはあるのです。

最近の科学界では、科学研究と企業などの利害衝突と資金提供が、科学研究の正確性と質に影響することを問題視しています。

また、商品がいかにも科学的な裏付けがあるようにキャッチ―に宣伝して、商品を売り込もうとする企業は無数にあります。
科学という、なんとなく、正しく、権威がありそうな装いに惑わされずに、冷静に情報を判断するようにしましょう。

得体が知れなく、あまりおいしくなく、しかも高い、低コレステロールを謳う商品は必要ないのです。

オムライス オムレツ 卵 イラスト コレステロールうちの奥さん=れい研究員は卵が大好物ですが、コレステロールの摂りすぎを気にして以前は1日、2個くらいまでにしていました。
ものすごく損をした気分だと、怒っています。
我慢した分を取り返すために、先日のおでんには卵が一人3個ずつ割り当てられていました。

ある程度、生命科学を学んでいたって、正しい科学知識のアップデートは、努力して勉強を続けないと、訂正できないものです。

生命科学を学ぶ機会のなかった方々が、食べたいものを我慢して損をしないように、エバーグリーン研究室では、正しいデータ・・・科学的に正しいと思われるデータを紹介していきます。

「アメリカ人のための食生活ガイドライン」の改定内容に関していえば、アルコールの記述以外は概ね間違っていないと思われます。
卵好きの皆さん、卵は心置きなく食べてください。

2014年10月12日日曜日

早食いはメタボの元

 
イラスト おにぎり
外回りに忙しい営業マンの立ち食いソバ、国際的なジェットセッターのお手軽な空港マック、ついつい立って食事をしてしまう子育てに忙しいお母さん。

みなさんお疲れ様です。

食事をゆっくりとっていますか?

今日は、早食いをするとメタボになりやすいという日本人での研究を紹介します。
Nagahama S, et al.Self-reported eating rate and metabolic syndrome in Japanese people: cross-sectional study. BMJ Open. 2014 Sep 5;4:e005241.

国立国際医療研究センターの長濱 さつ絵さんらの研究グループの研究です。


2011年に健康診断を受けて、心臓の病気や脳卒中を起こしたことがない5万6,865人(男性4万1,820人、女性1万5,045人)について、参加者の自己申告による食べる速度と、メタボリックシンドロームとメタボの原因となる事柄との関係について調査して、なりやすさの指標となるオッズ比を算出して統計学的に分析しました。

その結果

食べる速さはメタボリックシンドロームと正の関連がありました。

食べるのが速い人ほどメタボの人が多かったのです。

●詳しく見ると、男性では、食べる速度が「普通」の人を基準(1.00とする)に比較して、「遅い」人は0.70倍(0.62~0.79)とメタボになりにくく、「速い」人は1.61倍(1.53~1.70)メタボになりやすいという結果でした。

上の0.70倍(0.62~0.79)と1.61倍(1.53~1.70)の括弧の中の数字は、データーのぶれを表す数字で、95%信頼区間といいます。

95%信頼区間とは、簡単に言うと調査で食べるのが遅いと答えた人全体から、100人を代表して切り出すとその100人の中の95人がこの範囲の数字となるということです。
つまり、「遅い」人は0.70倍(0.62~0.79)の読み方は、「遅い」人は押しなべて0.70倍とメタボになりにくく、でも幅があって、100人中95人が0.62~0.79倍とメタボになりにくい範囲に入っていたということです。

女性では、「普通」の人を基準(1.00とする)に比較して、「遅い」人は0.74倍(0.60~0.91)とメタボになりにくく、「速い」人は1.27倍(1.13~1.43)メタボになりやすいという結果でした。

●メタボリックシンドロームの原因には高血圧や高血糖などいろいろありますが、そのなかで食べる速さに一番強く関連していたのは腹部肥満でした。

●さらに詳しい分析では、食べる速さが遅いと、男性でも女性でも高血圧になりにくく、男性では高血糖になりにくいことがわかりました。

食べる速さが早いと、男性では脂質異常症になりやすいことが統計学的に確かめられました。

早食いはやっぱり体に悪いですね。
メタボ防止に食事はゆっくりおいしく食べましょう!!

2014年9月10日水曜日

脂肪細胞の正体

前回はリンゴ型肥満と内臓脂肪についてお話ししました。
⇒リンゴ型肥満と内臓脂肪について

ここでは、内臓脂肪が病気に結びつくワケを順を追ってお話ししますね。

まずは脂肪細胞について知りましょう。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い


下の図を見てください。
前回もお話ししたように、内臓脂肪はお腹の中の膜に脂肪組織が多くなってしまうことで出来上がります。
でも、この内臓脂肪は、皮下脂肪と比べて、カロリー摂取を控えて運動すれば、比較的簡単に減ります。

内臓脂肪が「貯まりやすく、減らしやすい」のには理由があります。

内臓脂肪がたまる腸間膜には小腸から肝臓に栄養を運ぶ血管がたくさんあり、栄養の通り道が近いため、脂肪がたまりやすいのです。
反対にエネルギーが足りなくなったときには、内臓脂肪の中の脂肪から脂肪酸としてエネルギーを取り出しやすいため、運動で減りやすいとされています。

一方で皮下脂肪はダイエットしても、運動してもなかなか減りません。

イリシン, ベージュ脂肪細胞, 内臓脂肪, 白色脂肪細胞, 皮下脂肪, 筋トレ, 脂肪組織, 褐色脂肪細胞, 運動,  ひまんのたいぷ りんごがた ひまん なしがた ひまん エストロゲン 炎症 運動不足 脂肪細胞 脂肪組織 インスリン 閉経 中年 おなか お腹 おしり テストステロン リポタンパクリパーゼ 脂肪細胞 内臓脂肪 皮下脂肪
内臓脂肪と皮下脂肪

脂肪細胞の種類と役割


脂肪細胞と聞くと、「なければいい存在」のように思ってしまいますが、そんなことはありません。
脂肪細胞にはいくつかの種類があり、それぞれ体に必要な働きをしています。
詳しくみてみましょう。


脂肪組織には、脂肪細胞がたくさんあります。
上の絵のように、脂肪細胞の集落に毛細血管が張り巡らされています。
血液の中の脂肪酸や中性脂肪やグルコース(ブドウ糖)がここまで運ばれてきて、脂肪細胞に取り込まれ、脂肪となります。

脂肪細胞には種類があります。
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞です。

イリシン, ベージュ脂肪細胞, 内臓脂肪, 白色脂肪細胞, 皮下脂肪, 筋トレ, 脂肪組織, 褐色脂肪細胞, 運動,
脂肪を燃やす褐色脂肪細胞と脂肪を貯める白色脂肪細胞

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞は、首の周りや、肩甲骨のあたり、わきの下などに少数存在する脂肪細胞で、脂肪を燃焼させる働きがある、ちょっと変わり種の脂肪細胞。
脂肪を燃やすので、そのためのミトコンドリアがたくさんいます。

ミトコンドリアが多い細胞といえば筋肉ですね。
実は、褐色脂肪細胞と筋肉は同じ起源から分かれてくる兄弟であることが最近の研究でわかりました。

褐色脂肪細胞の役割は体温を監視して、体温が落ちそうになると脂肪を燃やして体温を保つ役割をしていると考えられます。

褐色脂肪細胞は赤ちゃんのころが割合が一番多いのです。
これは、赤ちゃんはまだ筋肉が発達していないので、筋肉からの発熱量が低いため、これを補うために褐色脂肪細胞の割合が高いと考えられます。

褐色脂肪細胞は、成人では低温にさらされたときに活発になることがわかっています。


白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、全身の皮下や内臓にあり、数も多く、飢餓に備えてエネルギーを脂肪にして貯める役割をしています。
また、必要時には蓄えている脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解して血液に放出して、全身の細胞のエネルギー源にします。

白色脂肪細胞のなかには図のように大きな脂肪滴と呼ばれる中性脂肪を貯めておくプールがあります。
白色脂肪細胞は貯める役割なので、燃やすためのミトコンドリアが少ないわけです。


ベージュ脂肪細胞

2012年にすごい発見がありました。
ベージュ脂肪細胞という褐色脂肪細胞に似た、ミトコンドリアの多い、脂肪を燃やす細胞が発見されたのです。

さらに、脂肪を貯める専門だと思われていた白色脂肪細胞も、筋トレなどの運動すると筋肉からイリシンというホルモンが出て、このイリシンでベージュ脂肪細胞に変化することがわかりました。


内臓脂肪と皮下脂肪はほとんど白色脂肪細胞です。
運動すれば、白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させられます。

お話しした通り、内臓脂肪は特に、「貯まりやすく、減らしやすい」性質を持っています。
運動すれば、内臓脂肪の白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞になって、蓄えていた脂肪を消費してくれる可能性があるわけです。

運動の習慣がいかに大切かを脂肪細胞は教えてくれているのです。


ところで・・・
褐色脂肪細胞を活性化して脂肪を燃やすという触れ込みの『肩甲骨ダイエット』なるものがはやっているようですが、褐色脂肪細胞は運動では活性化されません。
ということは・・・????

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2014年9月9日火曜日

りんご型肥満でおなかが炎症

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説明を追加
中年になるとおなかの周りが気になりますよね。
肥満は身体によくないことはわかっていても、どうしてなのか?
その理由を理解しておくと、健康管理に役立ちます。
これから数回にわたって、肥満になる仕組みと健康への影響をお話ししますね。

まずは、肥満のタイプと、どんなタイプの肥満が健康に悪いのかをお話しします。


リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満


右の絵を見てください。
ひまんのたいぷ りんごがた ひまん なしがた ひまん エストロゲン 炎症 運動不足 脂肪細胞 脂肪組織 インスリン 閉経 中年 おなか お腹 おしり テストステロン リポタンパクリパーゼ 脂肪細胞 内臓脂肪 皮下脂肪 閉経前 食事 太もも 男性 女性
肥満のタイプ リンゴ型肥満 洋ナシ型肥満
肥満には、お腹に脂肪がたまるリンゴ型と、おしりと太ももあたりにたまる洋ナシ型があります。

リンゴ型肥満は中年期以降の男性に多く、洋ナシ型肥満は閉経前の女性に多いとされます。

どちらも、食事でとって余ったエネルギーを脂肪にして貯めておく生理作用が、過食のために繰り返されて、脂肪組織が成長して肥満となります。

実は、ここでもインスリンがかかわっています。
ここら辺のかかわりは複雑になるので別の機会に。

⇒インスリンの働きはこちらを


リンゴ型肥満中年期以降の男性に多い理由


さて、リンゴ型肥満が中年期以降の男性に多い理由は、男性ホルモンであるテストステロンと関係があります。

脂肪細胞が脂肪を貯めるには、血液中の脂肪分を分解して、脂肪酸にして細胞に取り込む必要があります。
その分解を助けているのが、リポタンパクリパーゼという酵素です。

リポタンパクリパーゼは、男性では腹部に多く活発に活動しています。
テストステロンはリポタンパクリパーゼの働きを抑えて、脂肪細胞に脂肪酸が入らないようにして、脂肪細胞が膨らんだり、細胞分裂して増えたりしないようにします。

テストステロンは男性らしさを保つ性ホルモンです。
つまり、本来男性は、狩りをしたり敵と戦うため、筋肉を発達させて、必要な時に力を発揮できるようにしています。
テストステロンはそれを司っているホルモンの1つです。
ですから、テストステロンは、脂肪細胞より筋肉細胞に優先してエネルギー源の脂肪酸を取り込ませようとして、脂肪酸の貯蔵庫である脂肪組織のリポタンパクリパーゼを抑えているのです。


テストステロンの分泌が歳をとるとともに減れば、リポタンパクリパーゼが活発になり、脂肪酸をどんどん取り込むので、だんだんとおなかが出てくるのです。

歳をとらなくても、過食をしている運動不足の若者は、運動をしないので筋肉も増えず、テストステロンの分泌も低下して、若くして立派なリンゴ型肥満となってしまうのです。

リポタンパクリパーゼと脂肪細胞の関係はこちらをご覧ください。


洋ナシ型肥満が閉経前の女性に多い理由


次に、洋ナシ型肥満は閉経前の女性に多い理由を種明かしします。

これにも女性ホルモンがかかわっています。

女性ホルモンのエストロゲンは、閉経前の女性には守り神のように、ふんだんに分泌されます。
エストロゲンは、女性らしさや女性の生理をコントロールする大切な性ホルモンです。

エストロゲンもテストステロンと同じで、リポタンパクリパーゼを抑制します。

女性では、おしりと大腿部のリポタンパクリパーゼが多く活発なので、その部分の脂肪細胞が脂肪を多く貯えます。
ですので、女性ではおしりと太ももが太りやすいのです。

でも、閉経するとエストロゲン分泌が減ってしまうので、リポタンパクリパーゼが活発になってしまいます。

おしりや太ももだけでなく、お腹のリポタンパクリパーゼも活性化されるので、おしり周りもお腹も太ってきます。

女性で、若いころは「しもぶくれ」だった過食気味+運動不足の人が、閉経後に、お尻だけでなく、おなかや全身が太るのはこのメカニズムです。


リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満は性質が違う


リンゴ型肥満は別名男性型肥満とか腹部肥満とも呼ばれ、 洋ナシ型肥満は女性型肥満とか殿部肥満とも呼ばれます。

でも、この2つのタイプの肥満は性質が違います。

肥満は糖尿病や動脈硬化、癌などの原因になりますが、このような病気の原因になる肥満のタイプははっきりしています。

それは、リンゴ型肥満です。

下の絵を見てください。

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リンゴ型肥満と内臓脂肪


脂肪をため込む脂肪細胞は、集まって脂肪組織を作っています。
脂肪組織は、通常は、皮膚の真皮の下にできて皮下脂肪組織となります。
ところがリンゴ型肥満では、皮下脂肪だけでなく、お腹の中に脂肪組織が広がっています。

もう少し専門的に言うと、腹膜と腸間膜の中の脂肪細胞が増えたのが内臓脂肪です。

腹膜とは胃、十二指腸、小腸、膵臓、脾臓、肝臓、胆嚢、大腸、を包んだり、支えている膜、腸間膜はそれらの臓器が動かないように固定して、腸間膜の中の血管で栄養のやり取りをしている膜です。
これらは、本来は薄い膜なのですが、食べすぎたり飲み過ぎたり、運動不足になって余ったエネルギーを蓄えようとして、膨らんでしまうわけです。
つまり、内臓脂肪の正体は、膜のように薄かった組織が異常に膨れたものなのです。
もちろん、これらは、もともとエネルギーを貯蔵するための組織だったわけではありません。
本来、エネルギーを貯蔵するための組織ではないところに、脂肪細胞が増えることを「異所性脂肪」とも呼ばれます。
内臓脂肪もその1つで、さらに、異所性脂肪が進むと、肝臓や膵臓などの臓器にも脂肪がたまってゆくのです。
有名なのは、アルコール常飲者が、アルコールによる肝臓の代謝障害のために中性脂肪が肝臓にたまる「脂肪肝」ですね。

ちなみに、洋ナシ型肥満のおしりや太ももの脂肪組織は主に皮下にできます。
つまり洋ナシ型肥満は皮下脂肪だけで太っています。
皮下脂肪は本来エネルギーを貯蔵するための組織ですので、病的ではありません。


内臓脂肪や異所性脂肪が諸悪の根源


さて、リンゴ型肥満にかくれた「内臓脂肪」や「異所性脂肪」、これこそが様々な病気の諸悪の根源であることがわかってきました。
「内臓脂肪」や「異所性脂肪」が多いと、お腹の中ばかりでなく全身が慢性的に炎症してしまうことがわかったのです。

同じ肥満者でも女性に比べて、男性のほうが若くしてメタボや生活習慣病に罹りやすい原因の1つとして、リンゴ型肥満と「内臓脂肪」や「異所性脂肪」が指摘されています。

つまり、女性は、過食・運動不足でも、閉経まではエストロゲンに守られて、悪さをしない洋ナシ型肥満でいられますが、男性は、「内臓脂肪」や「異所性脂肪」によるリンゴ型肥満で病気に結びつきやすいというわけです。

でも、女性も、生活習慣が悪ければ、閉経後に一気にリンゴ型肥満になります。
これは、閉経によってエストロゲンが分泌されなくなると、脳下垂体前葉から分泌され、エストロゲン分泌をコントロールしている卵胞刺激ホルモン(FSH)が過剰に出続けることになり、FSHは脂肪細胞に脂肪をため込ませる作用があるため太るのです。
女性は閉経後は病気という有り難くないお友達が急接近なのでご注意あれ。


今日は、肥満のタイプと性質の違いをお話ししました。

諸悪の根源「内臓脂肪」や「異所性脂肪」とそれが原因のおなかの炎症については重要ですので、順を追ってに詳しくお話ししますね。

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