いきいき!エバーグリーンラブ: 高血糖の末路、終末糖化産物(AGEs)とは?

2015年12月18日金曜日

高血糖の末路、終末糖化産物(AGEs)とは?

糖尿病の検査としてヘモグロビンA1c= HbA1c(エイチビーエーワンシーと読みます)という項目をよく耳にしますね。

Hbというのは、ヘモグロビンのこと。
赤血球に含まれる成分で、酸素を運ぶ役割を果たしているタンパク質です。

なぜ、HbA1cが糖尿病の指標になるのでしょう。

まずは、血糖値の推移からおさらいしましょう。

グルコーススパイクとは 

図は、健康な人と糖質(グルコース)の処理がうまくいっていない人が、それぞれ同じ時間に1日3回食事をとった場合に、血糖値の推移がどのように違うかを表したモデルグラフです。

グルコーススパイク
青い線が健康な人で、赤い線が糖質の処理がうまくいっていない人です。
糖質(グルコース)の処理がうまくいかない状態を耐糖能異常と呼び、耐糖能異常がみられる人は糖尿病の予備群とされます。

どちらの線も食事を食べた直後に血糖値が上がっていますが、赤い線は血糖値の上り方が大きくて、下がってくるのにも時間がかかっているのがわかります。

このように、血糖(血中グルコース)値がスパイク(英語で尖がっていることの意)の形に上昇してなかなか下がってこないことを「グルコーススパイク」とか「食後高血糖」と呼びます。

グルコーススパイクが頻繁に起こると、もちろん血糖値は高いままの時間が長く続いてしまうわけです。

グルコーススパイクが糖化の原因

高血糖の持続時間が長いほど、体の細胞を構成するタンパク質が糖と結びつきやすくなります。
これを糖化といいます。

タンパク質が糖化したものを終末糖化産物または最終糖化産物英語ではAdvanced Glycation End Products(AGEs:エイジスとも呼ばれます)といいます
終末糖化産物が蓄積するタンパク質が本来の働きをしなくなり、細胞の機能が低下してしまうと考えられています。

AGEs糖尿病をはじめ、高血圧脳卒中心筋梗塞などの原因となる動脈硬化慢性腎不全アルツハイマー病がん脂肪肝不妊などの原因となるとされています。

また、最近では老化にも関わっていて、皮膚のくすみやしわ、骨粗鬆症、変形性関節症(膝痛、肩痛など)などにもAGEsが一役買っていることを示した研究報告もあります。

HbA1cは終末糖化産物(AGEs)のひとつ

HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、終末糖化産物(AGEs)の一例です。
正常なヘモグロビンに対する糖化したヘモグロビンの割合を%で算出した値です。

糖尿病や糖尿病予備群と診断される耐糖能異常の人では、グルコーススパイクが頻繁に起こります。
そうすると、タンパク質でできているヘモグロビンは糖化されると考えられます。
HbA1cが糖尿病の診断に使われるのは、そのためです。

ヘモグロビンは赤血球のなかにある酸素を運ぶという重要な役割を持つタンパク質です。
糖化されたヘモグロビンでは、この酸素を運ぶ機能が失われ、本来の働きをしないと考えられています。

ですから、検査の結果、「HbA1c が高い」と言われたら、「糖尿病になっている」というだけでなく、「糖尿病のために、ヘモグロビンの機能が衰えている」ことが診断されたことになります。

終末糖化産物(AGEs)ができないようにするには

それでは、体の中でなるべくAGEsを作らないようにするにはどうしたらよいでしょう。
まずは、

500mLのペットボトル入りの 
サイダーやコーラを1日1本飲めば、
 1日必要量摂取カロリーの
 8.1%-11.7%に

①「グルコーススパイク」や「食後高血糖」を避ける

ことです。
糖質制限ダイエットをするかどうかはさておき、少なくとも血糖値を急速に上げる糖質の食べ過ぎは避けるべきでしょう。
ご飯(白米)やパン(精製した白いパン)の摂りすぎは良くありません。

清涼飲料水や甘いお菓子・ケーキ、アイスクリーム、キャンディ―などは、あくまで嗜好品として考えるべきですね。


つぎに、

砂糖(ショ糖:グルコース+果糖)の摂取量を管理する

砂糖(ショ糖)は、グルコースと果糖が1つずつ連なったものです。

最近の研究で、グルコースと果糖を同時に摂取する(砂糖を摂る)と膵臓からインスリンがより多く分泌されて、膵臓への負担が増えることがわかってきました。

もちろん血糖値も上がります。
また、果糖は、脳で食欲をつかさどる視床下部の酵素を活性化させて食欲を増加させることもわかりました。

さらに、果糖は、この視床下部の酵素の活性化によって、外から摂る糖だけでなく、肝臓での糖新生も増加させることも報告されています。

果糖の過剰な摂取がAGEsを増加させている可能性を示す研究報告もあります。

やはり、糖(糖類、糖質)の量はWHOの推奨する糖類25g(1日のエネルギーの5%)にとどめることは守りたいものです。
くわしくは糖質は何gまでOK?を読んでください。

糖質や糖尿病については下記もご覧ください。

糖質
血糖になる栄養素
何を食べると血糖値が上がる?
「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い
ブドウ糖と果糖の毒性
果糖はブドウ糖より危険
果糖は別腹
糖類を食べるとおなかがすく?
糖質は食べ物でとる必要はない?
糖質制限で二日酔いから解放?
アルコール飲料 角砂糖いくつ分?
スポーツドリンクで糖尿病に? 
お酒と糖類の依存性
あなたの1日の糖質量
糖質制限 糖質は何gまでOK?


糖尿病
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