外回りに忙しい営業マンの立ち食いソバ、国際的なジェットセッターのお手軽な空港マック、ついつい立って食事をしてしまう子育てに忙しいお母さん。
みなさんお疲れ様です。
食事をゆっくりとっていますか?
今日は、早食いをするとメタボになりやすいという日本人での研究を紹介します。
国立国際医療研究センターの長濱 さつ絵さんらの研究グループの研究です。
2011年に健康診断を受けて、心臓の病気や脳卒中を起こしたことがない5万6,865人(男性4万1,820人、女性1万5,045人)について、参加者の自己申告による食べる速度と、メタボリックシンドロームとメタボの原因となる事柄との関係について調査して、なりやすさの指標となるオッズ比を算出して統計学的に分析しました。
2011年に健康診断を受けて、心臓の病気や脳卒中を起こしたことがない5万6,865人(男性4万1,820人、女性1万5,045人)について、参加者の自己申告による食べる速度と、メタボリックシンドロームとメタボの原因となる事柄との関係について調査して、なりやすさの指標となるオッズ比を算出して統計学的に分析しました。
その結果
●食べる速さはメタボリックシンドロームと正の関連がありました。
食べるのが速い人ほどメタボの人が多かったのです。
●詳しく見ると、男性では、食べる速度が「普通」の人を基準(1.00とする)に比較して、「遅い」人は0.70倍(0.62~0.79)とメタボになりにくく、「速い」人は1.61倍(1.53~1.70)メタボになりやすいという結果でした。
上の0.70倍(0.62~0.79)と1.61倍(1.53~1.70)の括弧の中の数字は、データーのぶれを表す数字で、95%信頼区間といいます。
95%信頼区間とは、簡単に言うと調査で食べるのが遅いと答えた人全体から、100人を代表して切り出すとその100人の中の95人がこの範囲の数字となるということです。
つまり、「遅い」人は0.70倍(0.62~0.79)の読み方は、「遅い」人は押しなべて0.70倍とメタボになりにくく、でも幅があって、100人中95人が0.62~0.79倍とメタボになりにくい範囲に入っていたということです。
●女性では、「普通」の人を基準(1.00とする)に比較して、「遅い」人は0.74倍(0.60~0.91)とメタボになりにくく、「速い」人は1.27倍(1.13~1.43)メタボになりやすいという結果でした。
●メタボリックシンドロームの原因には高血圧や高血糖などいろいろありますが、そのなかで食べる速さに一番強く関連していたのは腹部肥満でした。
●さらに詳しい分析では、食べる速さが遅いと、男性でも女性でも高血圧になりにくく、男性では高血糖になりにくいことがわかりました。
●食べる速さが早いと、男性では脂質異常症になりやすいことが統計学的に確かめられました。
早食いはやっぱり体に悪いですね。
メタボ防止に食事はゆっくりおいしく食べましょう!!
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