いきいき!エバーグリーンラブ: りんご型肥満でおなかが炎症

2014年9月9日火曜日

りんご型肥満でおなかが炎症

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中年になるとおなかの周りが気になりますよね。
肥満は身体によくないことはわかっていても、どうしてなのか?
その理由を理解しておくと、健康管理に役立ちます。
これから数回にわたって、肥満になる仕組みと健康への影響をお話ししますね。

まずは、肥満のタイプと、どんなタイプの肥満が健康に悪いのかをお話しします。


リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満


右の絵を見てください。
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肥満のタイプ リンゴ型肥満 洋ナシ型肥満
肥満には、お腹に脂肪がたまるリンゴ型と、おしりと太ももあたりにたまる洋ナシ型があります。

リンゴ型肥満は中年期以降の男性に多く、洋ナシ型肥満は閉経前の女性に多いとされます。

どちらも、食事でとって余ったエネルギーを脂肪にして貯めておく生理作用が、過食のために繰り返されて、脂肪組織が成長して肥満となります。

実は、ここでもインスリンがかかわっています。
ここら辺のかかわりは複雑になるので別の機会に。

⇒インスリンの働きはこちらを


リンゴ型肥満中年期以降の男性に多い理由


さて、リンゴ型肥満が中年期以降の男性に多い理由は、男性ホルモンであるテストステロンと関係があります。

脂肪細胞が脂肪を貯めるには、血液中の脂肪分を分解して、脂肪酸にして細胞に取り込む必要があります。
その分解を助けているのが、リポタンパクリパーゼという酵素です。

リポタンパクリパーゼは、男性では腹部に多く活発に活動しています。
テストステロンはリポタンパクリパーゼの働きを抑えて、脂肪細胞に脂肪酸が入らないようにして、脂肪細胞が膨らんだり、細胞分裂して増えたりしないようにします。

テストステロンは男性らしさを保つ性ホルモンです。
つまり、本来男性は、狩りをしたり敵と戦うため、筋肉を発達させて、必要な時に力を発揮できるようにしています。
テストステロンはそれを司っているホルモンの1つです。
ですから、テストステロンは、脂肪細胞より筋肉細胞に優先してエネルギー源の脂肪酸を取り込ませようとして、脂肪酸の貯蔵庫である脂肪組織のリポタンパクリパーゼを抑えているのです。


テストステロンの分泌が歳をとるとともに減れば、リポタンパクリパーゼが活発になり、脂肪酸をどんどん取り込むので、だんだんとおなかが出てくるのです。

歳をとらなくても、過食をしている運動不足の若者は、運動をしないので筋肉も増えず、テストステロンの分泌も低下して、若くして立派なリンゴ型肥満となってしまうのです。

リポタンパクリパーゼと脂肪細胞の関係はこちらをご覧ください。


洋ナシ型肥満が閉経前の女性に多い理由


次に、洋ナシ型肥満は閉経前の女性に多い理由を種明かしします。

これにも女性ホルモンがかかわっています。

女性ホルモンのエストロゲンは、閉経前の女性には守り神のように、ふんだんに分泌されます。
エストロゲンは、女性らしさや女性の生理をコントロールする大切な性ホルモンです。

エストロゲンもテストステロンと同じで、リポタンパクリパーゼを抑制します。

女性では、おしりと大腿部のリポタンパクリパーゼが多く活発なので、その部分の脂肪細胞が脂肪を多く貯えます。
ですので、女性ではおしりと太ももが太りやすいのです。

でも、閉経するとエストロゲン分泌が減ってしまうので、リポタンパクリパーゼが活発になってしまいます。

おしりや太ももだけでなく、お腹のリポタンパクリパーゼも活性化されるので、おしり周りもお腹も太ってきます。

女性で、若いころは「しもぶくれ」だった過食気味+運動不足の人が、閉経後に、お尻だけでなく、おなかや全身が太るのはこのメカニズムです。


リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満は性質が違う


リンゴ型肥満は別名男性型肥満とか腹部肥満とも呼ばれ、 洋ナシ型肥満は女性型肥満とか殿部肥満とも呼ばれます。

でも、この2つのタイプの肥満は性質が違います。

肥満は糖尿病や動脈硬化などの原因になりますが、このような病気の原因になる肥満のタイプははっきりしています。

それは、リンゴ型肥満です。

下の絵を見てください。

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リンゴ型肥満と内臓脂肪


脂肪をため込む脂肪細胞は、集まって脂肪組織を作っています。
脂肪組織は、通常は、皮膚の真皮の下にできて皮下脂肪組織となります。
ところがリンゴ型肥満では、皮下脂肪だけでなく、お腹の中に脂肪組織が広がっています。

もう少し専門的に言うと、腹膜と腸間膜の中の脂肪細胞が増えたのが内臓脂肪です。

腹膜とは胃、十二指腸、小腸、大腸、膵臓、肝臓、胆嚢を包んでいる膜、腸間膜はそれらの臓器が動かないように固定して、腸間膜の中の血管で栄養のやり取りをしている膜です。
これらは、本来は薄い膜なのですが、食べすぎたり飲み過ぎたり、運動不足になって余ったエネルギーを蓄えようとして、膨らんでしまうわけです。
つまり、内臓脂肪の正体は、膜のように薄かった組織が異常に膨れたものなのです。
もちろん、これらは、もともとエネルギーを貯蔵するための組織だったわけではありません。
本来、エネルギーを貯蔵するための組織ではないところに、脂肪細胞が増えることを「異所性脂肪」とも呼ばれます。
内臓脂肪もその1つで、さらに、異所性脂肪が進むと、肝臓や膵臓などの臓器にも脂肪がたまってゆくのです。
有名なのは、アルコール常飲者が、アルコールによる肝臓の代謝障害のために中性脂肪が肝臓にたまる「脂肪肝」ですね。

ちなみに、洋ナシ型肥満のおしりや太ももの脂肪組織は主に皮下にできます。
つまり洋ナシ型肥満は皮下脂肪だけで太っています。
皮下脂肪は本来エネルギーを貯蔵するための組織ですので、病的ではありません。


内臓脂肪や異所性脂肪が諸悪の根源


さて、リンゴ型肥満にかくれた「内臓脂肪」や「異所性脂肪」、これこそが様々な病気の諸悪の根源であることがわかってきました。
「内臓脂肪」や「異所性脂肪」が多いと、お腹の中ばかりでなく全身が慢性的に炎症してしまうことがわかったのです。

同じ肥満者でも女性に比べて、男性のほうが若くしてメタボや生活習慣病に罹りやすい原因の1つとして、リンゴ型肥満と「内臓脂肪」や「異所性脂肪」が指摘されています。

つまり、女性は、過食・運動不足でも、閉経まではエストロゲンに守られて、悪さをしない洋ナシ型肥満でいられますが、男性は、「内臓脂肪」や「異所性脂肪」によるリンゴ型肥満で病気に結びつきやすいというわけです。

でも、女性も、生活習慣が悪ければ、閉経後に一気にリンゴ型肥満になります。
これは、閉経によってエストロゲンが分泌されなくなると、脳下垂体前葉から分泌され、エストロゲン分泌をコントロールしている卵胞刺激ホルモン(FSH)が過剰に出続けることになり、FSHは脂肪細胞に脂肪をため込ませる作用があるため太るのです。
女性は閉経後は病気にお友達になりがちなのでご注意あれ。


今日は、肥満のタイプと性質の違いをお話ししました。

諸悪の根源「内臓脂肪」や「異所性脂肪」とそれが原因のおなかの炎症については重要ですので、順を追ってに詳しくお話ししますね。

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