いきいき!エバーグリーンラブ: 肌の保護機能と新陳代謝

2014年6月25日水曜日

肌の保護機能と新陳代謝


誰でも、みずみずしい肌にあこがれますよね。
そのために、朝晩のスキンケアは欠かせません。
が、そのスキンケアが間違っていることはないでしょうか?
肌の健康を保つには、スキンケアにもコツが要ります。

皮膚はこうしてできています

正しいスキンケアは、正しい基礎知識から。
まず、皮膚の機能と新陳代謝を理解しましょう。

皮膚には様々な機能があることがわかっています。
皮膚の保護機能(バリア機能)と、新陳代謝(ターンオーバー)は、多彩な皮膚の機能のほんの一部です。
皮膚・構造・解剖


上の絵をご覧ください。
皮膚を外側からみていきましょう。
角層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層までが表皮。
その下は真皮として構成されます。
さらに下には皮下脂肪があります。

表皮の厚さ(薄さ?)はたったの約0.02mmで、角層は10~20μm(1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)です。
しかし、これが優れた保護機能(バリア機能)を持っているのです。

バリア機能は進化とともに発達

バリア機能には、2つあります。
①外部からの、ほこりやウイルス、細菌、アレルゲンなどが体内に入るのを防ぐ
②体内の水分が、体外に蒸散(蒸発)しすぎないように守り、体内の水分を保って乾燥を防ぐ

われわれを含むすべての生物の祖先は、海で生まれました。
ですので、すべての細胞は水がないと生きていけません。
バリア機能は、生物進化の過程で、海中から陸上に棲家を変えた時に獲得したと考えられています。

角層はレンガ造りの壁


バリア機能では、角層が大きな役目を果たしています。
上の図の一番上の部分です。
「死んだ細胞」と書いてありますが、よくみると、オレンジの部分と黄色い部分がありますね。

オレンジの部分は、表皮の細胞=ケラチノサイトが寿命を迎えて角質化したもの。
黄色の部分は、皮脂腺から分泌される脂質と、ケラチノサイトが遺伝子のプログラムに従って自動的に死ぬ(アポトーシス)ときに流出する脂質。
脂質は、中性脂肪、セラミド、脂肪酸、コレステロールで構成されています。
拡大して、立体的に見てみましょう。

皮脂、中性脂肪、脂肪酸、セラミド、コレステロール
オレンジの部分は、表皮の細胞=ケラチノサイトが寿命を迎えて角質化したもの。
黄色の部分は、皮脂腺から分泌される脂質と、ケラチノサイトが遺伝子のプログラムに従って自動的に死ぬ(アポトーシス)ときに流出する脂質。脂質は、中性脂肪、脂肪酸、セラミド、コレステロールで構成されています。




角質化したケラチノサイトと脂質が層をなしているのがわかります。
ケラチノサイトがレンガ、周りの脂質をモルタル(セメント)みたいでしょう。
なので、これを解明した研究者は、レンガとモルタル構造と名付けたそうです。
わかりやすいですね。
角質化したケラチノサイトを骨組みにして、脂質で固めて、内外を隔てる壁を作っているのです。


新陳代謝で常にメンテナンス

このバリア機能は、ケラチノサイトの新陳代謝で巧みに手入れされています。


皮膚・ターンオーバー・新陳代謝

上の図は、できたてのケラチノサイトである基底細胞が、剥がれ落ちるまでを示しています。
基底細胞は14~42日かけて外側へと押し出されていきます。
外側に向かうにしたがって形を変え(分化し)て、脂質の入ったラメラ顆粒という顆粒を内部に持つようになります。
最期を迎えたケラチノサイトは、ラメラ細胞から、セラミド、脂肪酸、コレステロールからなる脂質を流出させます。
死んで角質化したケラチノサイトは14日ほどで自然に剥がれ落ちます(これが垢やフケです)。
このサイクルが起こることで、皮膚の表面では、角質化したケラチノサイトと脂質が補充されます。

これこそが、みずみずしさの源。
表皮の細胞は自分の命を懸けてみずみずしい肌を保ってくれているのですね。
感謝…です。
続きは、『みずみずしい肌の新陳代謝』 に書きますね。
参考図書:傳田光洋著 『皮膚は考える』 岩波書店 2005年


肌のキメと化粧品についてはこちらをご覧ください。


0 件のコメント:

コメントを投稿