いきいき!エバーグリーンラブ: 化粧品をやめて美肌になる!〈ファンデーション、日焼け止め〉

2015年3月12日木曜日

化粧品をやめて美肌になる!〈ファンデーション、日焼け止め〉


スキンケアに潜んでいる、キメを壊す犯人は、大きく3つ。

  • 犯人1 クレンジングクリーム、洗顔石鹸
  • 犯人2 保湿クリーム、美容液、美容ジェル、下地クリーム
  • 犯人3 ファンデーション、日焼け止め

犯人1、2については、前回お話ししました。
犯人1⇒化粧品をやめて美肌になる!〈クレンジングクリーム、洗顔石鹸〉
今回は、犯人3についてお話ししましょう。

犯人3 ファンデーション、日焼け止め

犯人1と犯人2は、界面活性剤が肌の表面(角層)を壊すことでダメージを与えるという点で共通していました。
犯人3の手口はちょっと違います。

犯人3の中には、活性酸素を出して肌を壊す物質が入っています。

ファンデーションの色はどうして付く?

ファンデーションの色のもとになっている成分には、大きく分けて2つあります。
  • タール系色素
  • ミネラル(金属)
タール系色素はタール色素は、赤色2号、青色1号、橙201号、緑201号、紫401号というように、色と番号で表されます。
タール系色素は、発がん性や色素沈着作用などが問題となり、食品としての使用は規制されるようになりました。
ファンデーションとしても使用を控えるメーカーも多いようです。

その代わりに使われているのがミネラル成分。
「ミネラル」というと健康に良さそうですが、言いかえれば「金属」です。
ペンキの色を付けているのと同じ成分です。

具体的には
  • 二酸化チタン
  • 酸化亜鉛
がよく使われます。
意外な感じがしますが、水に溶けない白い色の物質で簡単に作ることのできるものって、このくらいしかないんです。

ファンデーションの色素が活性酸素を作る

二酸化チタンや酸化亜鉛は、日焼け止めの成分でもあります。
物理的に顔の表面を金属で覆って、紫外線を跳ね返します。

が、ここに落とし穴があります。

二酸化チタン

二酸化チタンは、非常に優秀な光触媒(ひかりしょくばい)です。
光触媒とは、紫外線を受けることで活性酸素を発生する物質。

酸素というと、人間にとって必要なもの=正義の味方と思われがちですが、実はとても不安定で、身体の中で発生すると、細胞を傷つけてしまいます。
皮膚に関していえば、活性酸素はシミ、そばかす、シワなどの原因となります。

そもそも、二酸化チタンは、塗装に使うことで、活性酸素の力を利用して壁をカビから守る役割を期待されているものです。
室内でも効果があるほど、微量の紫外線に反応します。

つまり、二酸化チタンを肌につけると、部屋の中でも日焼け出来るということ。
これでは困るので、化粧品用には活性酸素を作りにくい結晶形態の物や、コーティングされたものが使われています。

具体的には・・・
製品として使われる二酸化チタンの結晶形態には、アナターゼ型とルチル型の2つのタイプがあって、ルチル型はアナターゼ型に比べて安定で、活性酸素を発生しにくいとされています。
化粧品には、ルチル型が使われています。

さらに、二酸化チタンの表面をシリカや水酸化アルミニウム、ラウロイルリシン等のコーティング剤でコーティングしているファンデーションもあります。

ただし、今使っているファンデーションに含まれる二酸化チタンがどのタイプかは、簡単には確認することはできません。

それに、コーティングの出来にも色々あるでしょう。
これだけ活性酸素を作る力の強い物質ですから、いくら加工されているとはいえ、活性酸素が作られないようになっている保証はないように思えます。

問題なのは、化粧品に使われている酸化チタンの安全性に関するデータがないこと。

二酸化チタンを吸入した時の毒性については色々試験が行われています。
非常に毒性が高いので、塗装工場などで作業する人が吸い込んだ時に、どの程度影響があるかを調べることが目的です。
皮膚に塗ったときの毒性に関してはヒトでのデータは見つけられませんでした。
化粧品には、このようなデータの公表が義務付けられていないので、試験を行わないのか、行っても結果を公表しないのか・・・??

酸化亜鉛

酸化亜鉛も、二酸化チタンほどではないようですが、やはり活性酸素を作る作用があります。
また、粉を大量に吸い込むことで、咳や吐き気、胸痛、発熱、筋肉痛などが認められます。
ラットでは、肺に炎症を起こす作用も認められています。
リスク評価候補物質選定参考資料 <酸化亜鉛>厚生労働省 

酸化亜鉛は、制汗剤にもよく使われています。
あせもに使われる亜鉛化軟膏も、酸化亜鉛が主成分です。
確かに、あせもによく効くのですが、使わないで済むのなら、使わないほうがよいでしょう。
特に赤ちゃんに使うのは、ちょっと恐ろしいような気がします。

界面活性剤で壊れた皮膚からは、ナノ成分が浸透しやすい?

インフルエンザウイルス、ミトコンドリア、肺炎球菌、ヘモグロビンの大きさ イラスト
最近では、二酸化チタンや酸化亜鉛を、より、滑らかで使用感のよいものにするために、ナノサイズにする技術が開発されました。
ナノサイズとは、100nm(ナノメートル)以下をいいます。
ちなみに
1mm=1000μm
1μm=1000nm
100nmというと、インフルエンザウイルスと同じくらいです。

このサイズだと、表皮から皮膚の中に入っていくのではないかとも考えられています。
特に、皮膚の状態がよくない場合には十分、可能性があります。
「状態がよくない皮膚」とは、湿疹ができていたり、炎症が起きていたりする場合だけでなく、長年の界面活性剤の使用で、表皮のバリア機能が落ちているケースも含まれます。

ファンデーションや日焼け止め自体にも界面活性剤は含まれていますから、より、表皮から浸透しやすくなっているとも考えられます。

厚労省の報告では、90nm以下の酸化チタンの粒子を塗布した場合、マウスでは皮膚の角質化、真皮の薄化、シワが認められ、皮膚を通して全身に移行することが認められました。
でも、ブタでは、角質層までの浸透でした。

酸化チタンについて、詳細はこちらをご参照ください。
酸化チタン(ナノ酸化チタンを含む)の安全性等について 日本酸化チタン工業会
化学物質のリスク評価検討会報告書(第2回) 厚生労働省
上記報告書中 酸化チタンの有害性評価について p19

とはいっても日焼けは防ぎたい

ひょっとしたら、ファンデーションや日焼け止めを使ったために、家の中でも日に焼いていることになっているかもしれません。
とはいえ、スキーや海水浴で、日焼け止めを付けなかったらたいへんなことになります。
日焼け止めには確かに効果がある、けれど、シミも作る
というのが事実。

どうしたらよいか結論は出ませんが、日差しの弱い日にはつけない方がよさそうです。
15分以内ならば日に当たってもシミはできない、という説もあります。

私は日差しの強いところに出るときのために、コーティングされているという二酸化チタンの粉末を購入して、ワセリンに混ぜて、日焼け止めを作ってみました。
夏になったら試してみます。

もちろん、日傘や帽子は、曇っていても手放しません。
あとは、大きなサングラスも買ってみようかなあ・・・・

ファンデーションだって使いたい

ファンデーションこそ、いきなりやめろと言われても無理って思いますよね。
とりあえず、クリームタイプのものはやめて、パウダータイプにしてみてはいかがですか?
界面活性剤が少ないはずです。
そして、クリーム、乳液、ローション、ジェル、パック、クレンジング、洗顔石鹸など、すべての基礎化粧品をやめる。
使うのは、ワセリンとグリセリンローションだけ。
グリセリンローションは、化粧を落とす際にワセリンで馴染ませた後にふき取るのに使います。
グリセリンローションについては、こちらをご覧ください。
レシピ*手作りグリセリンローション

これを1年くらい続けると、だんだん、必要なファンデーションの量が減ってきます。
皮膚のターンオーバーは40日程度といいますが、私の経験では、そんな短期間で、長年培ってきた基礎化粧品の害から復活することはできません。

私は・・・というと、基礎化粧品をやめてちょうど1年くらいたったころ、ようやくファンデーションなしでも、まあ、外に出て許されるかなあ、と思えるようになりました。
ジョギング中の日焼け対策

ファンデーションを薄くする代わりに、口紅、アイブロウ、アイシャドウなどに力を入れて・・・

もちろん、特別なお出かけのときには、ファンデーションを使います。

帽子や服が汚れないし、あっという間に化粧は終わるし、マスクをしたあと気にする必要もないし、いろいろ楽ですよ。


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