とよく言われます。
でも、お店で売っているスポーツドリンクでは糖質が多すぎるというお話をしました。
⇒スポーツドリンクで糖尿病に?
そこで、薄めのトマトジュースを作ってみました。
実は、私は市販のトマトジュースは好きではないのですが、これは爽やかで美味しいです。
【材料】
(塩は、小さじ1=6g なので、1gは小さじ1/6)
【作り方】
- 材料を全部、ミキサーに入れて混ぜる
バジルは入れない方が色はきれいです。
塩は、汗をかいたときの塩分補給を目的として入れているので、必要がないと思われれば入れなくても美味しいです。
「塩分補給」とはいっても、塩分はほどほどに
熱中症の時には「水だけ飲んでも汗で出てしまった塩分やミネラルが不足してしまうので、塩分やミネラルも補いましょう」といわれますね。そのようなときには、OS-1のような経口補水液が役に立ちます。
脱水で身体がだるいときには、胃腸炎にアミノ酸スープをお試しください。
でも、特に運動をしたわけでもなく、暑くて汗をかいた、というくらいでOS-1を飲んでしまったら、塩分も糖分も摂りすぎてしまいます。
通常の水分補給ならばお水でもお茶でも十分なのですが、ジュースやスポーツドリンクのような味のある飲み物がほしいときもあります。
二日酔いにもいけます。
二日酔いには、塩が入っている方が良いようです。
夏にはトマトでカリウム摂取
化学的に考えても、トマト水はお勧めです。
私たちの体では、ナトリウムとカリウムが上手にバランスを取って働いています。
カリウムは野菜や果物、海藻などの食材で、ナトリウムは主に調味料や海産物で摂っています。
生物の祖先は海でうまれて、そのあと陸に上がったことを思い出してください。
植物も動物もナトリウム豊富な海水中の環境から、ナトリウムが摂りにくい陸棲の環境に変わりました。
ですから、生き物にとってナトリウムは大切な成分であるにもかかわらず、野菜や肉類などの中に、ナトリウムはあまり含まれていないのですね。
「敵に塩を贈る」のことわざがあるように、「塩」などのナトリウム豊富な調味料が人工的に簡単に作られるようになるまでは、ナトリウムは私たちにとって貴重な物質でした。
ちなみに、「敵に塩を贈る」は、戦国時代、海のない甲斐の武田氏が、遠江の今川氏と相模の北条氏の経済封鎖で塩不足になったとき、敵対していた上杉謙信が武田信玄に塩を送ったことに由来するそうです。
身体は、この貴重な物質を簡単に排泄してしまわないようなシステムを作っています。
もう少し詳しく説明すると・・・
ナトリウムもカリウムも、主に腎臓から尿として排泄されます。
腎臓は、一旦、血液を大雑把に濾してから、必要な成分を選んで血液中に取り込み直す作業をします。
ここで、多くの場合は、ナトリウムは取り込み直す成分、カリウムは排泄する成分とみなされます。
ところが、現代では、塩分は簡単に摂取できるようになったために、ナトリウムを摂りすぎる食生活になってしまいました。
ナトリウムとカリウムのバランスを取るためには、カリウムを多く摂ることを心がける必要が出てきました。
カリウムは野菜や果物、海藻などの食材で、ナトリウムは主に調味料や海産物で摂っています。
生物の祖先は海でうまれて、そのあと陸に上がったことを思い出してください。
植物も動物もナトリウム豊富な海水中の環境から、ナトリウムが摂りにくい陸棲の環境に変わりました。
ですから、生き物にとってナトリウムは大切な成分であるにもかかわらず、野菜や肉類などの中に、ナトリウムはあまり含まれていないのですね。
「敵に塩を贈る」のことわざがあるように、「塩」などのナトリウム豊富な調味料が人工的に簡単に作られるようになるまでは、ナトリウムは私たちにとって貴重な物質でした。
ちなみに、「敵に塩を贈る」は、戦国時代、海のない甲斐の武田氏が、遠江の今川氏と相模の北条氏の経済封鎖で塩不足になったとき、敵対していた上杉謙信が武田信玄に塩を送ったことに由来するそうです。
身体は、この貴重な物質を簡単に排泄してしまわないようなシステムを作っています。
もう少し詳しく説明すると・・・
ナトリウムもカリウムも、主に腎臓から尿として排泄されます。
腎臓は、一旦、血液を大雑把に濾してから、必要な成分を選んで血液中に取り込み直す作業をします。
ここで、多くの場合は、ナトリウムは取り込み直す成分、カリウムは排泄する成分とみなされます。
ところが、現代では、塩分は簡単に摂取できるようになったために、ナトリウムを摂りすぎる食生活になってしまいました。
ナトリウムとカリウムのバランスを取るためには、カリウムを多く摂ることを心がける必要が出てきました。
特に夏は汗と一緒にナトリウムが出てしまうので、無意識に塩辛いものを多く摂りがち。
トマトにはカリウムがとてもたくさん含まれるので、カリウム補給にピッタリなのです。
トマト水の成分
「体液に近い電解質(イオン)濃度」と宣伝しているポカリスエットと比較してみました。右の表は、トマト水は文部科学省のデータベース、ポカリスエットとOS-1は、それぞれメーカーの資料から作成しました。
この「トマト水」は、塩を加えていない値です。
また、水道水やミネラルウォーターに含まれるミネラルはこの表には入っていません。
ちなみに、水道水の水質基準では、ナトリウムは20mg/100mL以下、カリウムは基準がありませんが、多くても1mg/100mLぐらいのようです。
また、ミネラルミネラルウォーターは軟水、硬水でかなりミネラルの量が違いますので、表示をよくご覧ください。
ポカリスエットとOS-1に含まれる炭水化物は、ほとんどが糖質だと思われますので、糖質は圧倒的にトマト水が少ないことがわかります。
また、トマトには、βカロチン、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化物質も含まれます。
ここにはありませんが、トマトに含まれるリコピンは、強力な抗酸化物質として有名ですね。
トマトの赤い色はリコピンの色で、赤いトマトほどリコピンがたくさん含まれています。
トマトの赤さで、含まれるリコピンの量はかなり違うようです。
抗酸化物質は、日焼けによるシミ、ソバカスを防ぐ作用もあるので、夏はたくさん摂りたいですね。
塩分の摂りすぎにも注意
参考までに、厚生労働省が定める日本人のナトリウム(食塩相当量)の目標量は、- 男性8.0g/日(ナトリウムとして3144mg)未満
- 女性7.0g/日(ナトリウムとして2751mg)未満
食塩1gには、ナトリウムが約393mg含まれています。
OS-1には100mL中に115mgのナトリウムが含まれているので、500mL(ペットボトル1本)飲むと、575mgのナトリウムを摂取することになります。
飲み物からの1日の水分摂取量は、少なくとも1500mLとされています。
これをOS-1にすべて置き換えて、ペットボトル3本(1500mL)飲んだとすると、
575mg×3=1725mg
のナトリウム摂取。
1日の目標値の半分強です。
食事などでもナトリウムは摂取されるので、目標値を超えてしまう可能性があります。
OS-1が適しているのは、
- 感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態
- 高齢者の経口摂取不足による脱水状態
- 過度の発汗による脱水状態
私もトマトは大好き by うらら |
それから・・・
暑くなると、よくレジの周りにおかれる塩飴。
これは糖質の塊です。
塩の辛さを甘さでマスクして美味しくしています。
ですから、飴とほぼ同じ量の角砂糖をなめているのと変わらない糖質を摂ることになります。
一見、健康に良いようなコピーがかかれているパッケージをよく見かけますが、塩分(塩、NaCl、ナトリウムなど)の量と、糖質の量を確かめたうえで買うようにしましょう。
最後に熱中症などによる脱水には、口からの水分補給では間に合わないことが多いです。
病院で点滴による補液が必要です。
これも覚えておいてください。
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