⇒体重・BMIより筋肉量が大事
今回は、それを裏付ける長期間の観察研究が発表されたのでご紹介します。
この研究のミソは、正常体重の人たちを対象にしたところです。
BMIが正常でも腹部肥満は死亡率を上げる
Normal-Weight Central Obesity: Implications for Total and Cardiovascular Mortality
【研究の狙い】
正常体重の人たちの腹部肥満(内臓脂肪)と全般的な死亡率、心臓発作や脳卒中などの心血管疾患による死亡率との関係を見る
18 -90歳の 1万5184人 (内52.3% は女性)
【研究の方法】
参加者のBMI(体格指数)と腹部肥満(ウエスト/ヒップの比)を測定して、全般的な死亡率、心血管疾患による死亡率を平均14.5年間観察して分析した。
【研究の結果】
男性では同じBMIでも腹部肥満のある人は87%死亡するリスクが高かった。
女性では同じBMIでも腹部肥満のある人は48%死亡するリスクが高かった。
腹部肥満の人の死亡するリスクが高いことは、何れの年齢やBMIでも統計学的に確認できた。
【研究の結論】
腹部肥満の人は死亡するリスクが高いことがわかった。医師などの医療従事者はBMIだけで判断しないほうが良い。
いかがですか?
外見やBMIではリスクはわからない
ヘルスメーターに乗って、体重と、BMIを測って安心してはいませんか?見た目に痩せぎみ、太りぎみ、BMIが正常範囲、というだけでの判断は間違っていることがこの研究からわかりますね。
腹部肥満はお腹の下の内臓脂肪が増えることで起こります。
腹部肥満=内臓脂肪が多いということは、運動不足が原因のことが多いです。
この研究から、腹部肥満(内臓脂肪)の人は日ごろから運動習慣がなく、オーバーカロリーであることが推察されます。
健康の維持には、食生活と運動習慣の両方が大切であることを教えてくれていますね。
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