いきいき!エバーグリーンラブ

2014年7月28日月曜日

電子レンジは安全?



今日はいつもとちょっと気分を変えて、日々使っている電子レンジのお話をしましょう。
 ⇒電子レンジの原理(しくみ)についてはこちら

オーガニック系??の人たちのなかには電子レンジでの調理やマイクロ波の危険を言う人もいます。

電子レンジが危険だという論拠としては、以下のものがあげられているようです。

それぞれ調べで見ました。

さて、次の問はホント?うそ?


1.電子レンジのマイクロ波により食品中のタンパク質の化学構造と性質が変わる(変性する)のでよくない?

答え:うそ

これは、Hans Hertelというスイス人の食品化学者が提唱していましたが、どうやって実験したのか詳しいことが明確ではなく、本当かウソか検証できないものです。
さらに、科学論文として審査を受けて発表されてもいないものです。

根拠がないといってもよいでしょう。

また、焼いたり煮たり、蒸したりといった、電子レンジ以外の方法で加熱しても、タンパク質は約60℃以上の熱で「熱変性」します。
ですので、電子レンジでの加熱が特に悪いということはありません。
タンパク質が変性をしなければ、目玉焼きも、ウエルダンのステーキもできないのです。
タンパク質の変性を嫌うなら食品を加熱しないで生で食べるのがよいでしょう。


2.電子レンジのマイクロ波により食品中に発癌性の物質ができるので電子レンジで調理されたものは体に悪い?

答え:うそ


電子レンジの加熱では、水の温度は100℃までしか上がりません。
ですので通常の食品(油が極端に多いものは除く)は電子レンジをかけても焦げません。

食品の調理でできる可能性のある発癌性物質の代表はジメチルニトロソアミンです。
これは焦げるぐらいの高温で調理したときにできる物質です。
フライパンで焼いたり、オーブンで焼いたり、油で揚げるような高温での調理のほうがジメチルニトロソアミンができやすいです。
一方、通常の食品を電子レンジにかけた場合は、食品中の水が最高100℃になって、ほかの成分(タンパク質など)を温めるので、高温になりにくく、発癌物質もできにくいといえます。
水は100℃より高温にはなれないからです。

ガスで調理した魚のジメチルニトロソアミン量は、電子レンジで調理した場合より多いというデーターもあります。

ちなみに、揚げ物など油を多く含む食品をを電子レンジで加熱すると、油は、電子レンジのマイクロ波を受けて100℃以上の高温になり、油が酸化されやすくなります。
これはオーブンなどで揚げ物を再加熱しても同じです。

3.電子レンジからマイクロ波が漏れ、癌を誘発するのでよくない?

答え:どちらともいえない

マイクロ波は、テレビ、携帯電話、電子レンジと同じ波長帯の電(磁)波です。

これらのパワー(量子エネルギー)は低く、分子を揺らすことはできても、分子の構造を変えるような力はありません。
癌を引き起こす原因となるDNAを傷つける(DNAの分子構造を変化させる)ほどの力はないと考えられます。

ただし、同じ波長帯の電(磁)波を出す、携帯電話と脳腫瘍の関連を示した研究がいくつかあります。

今のところ、癌を誘発するという決定的な証拠もなければ、癌を誘発しないという決定的な証拠もないので、安全を取って、電子レンジでの調理中には電子レンジから1mから2m離れれば安心です。マイクロ波の物理的性質を考えれば、これくらいの距離を取れば実質的に影響はないと思われます。


4.食品中のビタミンなどの栄養素が壊れる?

答え:うそ

ビタミンCなどの水に溶けやすい水溶性ビタミンは、たとえば、電子レンジでの調理でもどんぶりの中に水を張って、その中にブロッコリーを入れるなど、大量の水を使って調理した場合は、水(ゆで汁)にビタミンが溶け出してしまいます。
このような調理法は、ガスの火を使ってブロッコリーをゆでるのと変わりません。

でも、ブロッコリーを濡らして容器に入れて加熱するといった通常の電子レンジ使用法では、ゆでるよりビタミンが保持されることが多いようです。
なぜならゆで汁にビタミンが出でいかないからです。
実際に煮た場合と電子レンジでの調理を比較して、ビタミンCとビタミンB1の残っている割合を調べたところ、電子レンジの調理のほうがこれらのビタミンが多く残っていたとのデータもあります。

また、ビタミンには、熱に強いもの(ビタミンA、Eなど)と、弱いもの(ビタミンC、B1など)がありますが、熱に弱いビタミンでも、加熱時間が短ければ問題ないといえます。



5.電子レンジで加熱すると食品に活性酸素などのフリーラジカルが出来るので身体にわるい?

答え:どちらともいえない



何も、電子レンジに限らず、加熱する調理では、食品の成分が熱エネルギーや、電磁気の波のエネルギーをうけて活性酸素やフリーラジカルを出します。

調理法に関係せず、加熱すれば必ず活性酸素やフリーラジカルが出るので、電子レンジだけを悪者にするのはどうかな?と思います。

活性酸素やフリーラジカルの害を避けたいのなら、食品を加熱せず、生で食べることです。

参考図書:肥後温子著 『新版 電子レンジ「こつ」の科学』 柴田書店 2005年

加熱せずに消化吸収できる食品は、生で食べることも一つの方法です。
でも、高温での調理はあまりお勧めできません。
実は、これは大切なポイントで、老化物質AGE高温での調理が関係します。

このことはまたあらためてお話ししますね。


2014年7月23日水曜日

風邪薬の中の効かない成分

総合感冒薬に入っている効かない成分、それは・・・

花粉 ウイルス 鼻水 眠くなる  ぼーっとする  のどが渇く 総合感冒薬 効かない 成分 マスト細胞 IgE 肥満細胞 イムノグロブリンE 抗体 鼻水 アレルギー 花粉症 ヒスタミン 抗ヒスタミン薬 IgE 肥満細胞 ジフェンヒドラミン d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン フマル酸クレマスチン テオクル酸ジフェニルピラリンd-クロルフェニラミンマレイン酸塩 ポララミン  エメダスチンフマル酸塩PL配合顆粒 ジフェンヒドラミンマレイン酸塩 カフコデ配合錠  フマル酸クレマスチン タベジール  花粉・ウイルス 鼻水を出すメカニズム TLR トール様受容体 鼻腺 鼻づまり、お店で売っている総合感冒薬は、使わないほうがいい、というお話をしました。
今、困っている症状に効く薬を選んで使うようにしましょう、ということでしたね。

総合感冒薬って何に効くの?
風邪薬の選び方【熱の薬】
風邪薬の選び方【鼻水の薬】
風邪薬の選び方【咳の薬】
風邪のひきはじめに飲む薬

そんなお話を書きながら、総合感冒薬の成分についていろいろ調べているうちに、実は何にも効かなくて、ただ眠くなるだけ、という成分があることに気付きました。
今回は、その成分を中心に説明します。

その問題の成分、それは、抗ヒスタミン薬です。
とても古くから使われている薬で、致命的ではありませんが、副作用もたくさんあります。

● 眠くなる
● ぼーっとする
● のどが渇く 

なので、お医者さんは、新しいタイプの抗アレルギー薬を使っています。
新しい抗アレルギー薬というのは、抗ヒスタミン薬の作用にプラスして、炎症を抑える他の方法も併せ持った薬です。
それに、脳の中に入りにくくしているので、脳に直接働くために起こる副作用がほとんど表れ現れないんです。

でも、抗ヒスタミン薬は、相変わらず、多くのお店で売っている総合感冒薬の中に入っています。
眠くはなっても、重大な副作用がないので、使いやすいのでしょう。


抗ヒスタミン薬はヒスタミンの作用を抑える薬

抗ヒスタミン薬が、何にも効かないのかというと、そんなことはありません。
アレルギーにはとてもよく効きます。
具体的には、花粉症や蕁麻疹などですね。

花粉症の鼻水には効くけれど、風邪の鼻水には効かない・・・
どうしてそう思ったかというと、花粉症の鼻水にはヒスタミンが関係しているけれど、風邪の鼻水にはヒスタミンが関係していないからです。

といっても、わかりにくいですね。
もう少し丁寧にお話ししましょう。



アレルギーの時の抗ヒスタミン薬の作用

アレルギーというのは、体の中に侵入してきた異物に対して、体が過剰に反応してしまうことを言います。
花粉症は、その代表選手です。
花粉症については、みなさんもよくご存知でしょう。

復習すると、まず、花粉に対して、IgE(イムノグロブリンE)という抗体が作られます。
IgEマスト細胞(肥満細胞とも呼ばれます)の表面にくっついて、花粉を待ち構えています。

マスト細胞というのは、アレルギー反応を起こす色々な物質を抱え込んだ細胞で、血液の中ではなくて、組織の間を動き回って、異物を捕まえる役割を果たしています。

花粉そのものは大きいので粘膜から組織の中に入っていけません。
なので、花粉はバラバラになって、細かくなって、鼻の奥の粘膜から組織の中に入るんです。
そこには、IgEを表面にくっつけたマスト細胞がまちかまえています。
そして、バラバラになった花粉がIgEにくっつくと、マスト細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が出てきて、アレルギー反応を起こします。

ヒスタミンがどうやってアレルギー反応を起こすかというと、

① 副交感神経に働きかける

副交感神経は、鼻の粘膜の細胞にある、鼻水を出す穴(鼻腺といいます)から、鼻水を出すように指令が発動します。

② 鼻の奥の毛細血管に働きかける

毛細血管ヒスタミンの指令で拡張したり、血管の透過性を亢進させて血液中の水分などを外に染み出させたりします。
これは、鼻詰まりの原因になります。

どれも、花粉を排除するための作用なのですが、日常生活には迷惑ですね。
抗ヒスタミン薬とは、ヒスタミンが標的の組織(血管や鼻腺)にくっつくのを抑える薬。
ですから、花粉が原因のアレルギーにはよく効きます。

花粉 ウイルス 鼻水 眠くなる  ぼーっとする  のどが渇く かぜ 風邪 総合感冒薬 効かない 成分 マスト細胞 IgE 肥満細胞 イムノグロブリンE 抗体 鼻水 アレルギー 花粉症 ヒスタミン 抗ヒスタミン薬 IgE 肥満細胞 ジフェンヒドラミン d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン フマル酸クレマスチン テオクル酸ジフェニルピラリンd-クロルフェニラミンマレイン酸塩 ポララミン  エメダスチンフマル酸塩PL配合顆粒 ジフェンヒドラミンマレイン酸塩 カフコデ配合錠  フマル酸クレマスチン タベジール  花粉・ウイルス 鼻水を出すメカニズム TLR トール様受容体 鼻腺 鼻づまり、花粉 ウイルス 鼻水 総合感冒薬 効かない 成分 マスト細胞 IgE 肥満細胞 イムノグロブリンE 抗体 鼻水 アレルギー 花粉症 ヒスタミン 抗ヒスタミン薬 IgE 肥満細胞 ジフェンヒドラミン d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン フマル酸クレマスチン テオクル酸ジフェニルピラリンd-クロルフェニラミンマレイン酸塩 ポララミン  エメダスチンフマル酸塩PL配合顆粒 ジフェンヒドラミンマレイン酸塩 カフコデ配合錠  フマル酸クレマスチン タベジール  花粉・ウイルス 鼻水を出すメカニズム TLR トール様受容体 鼻腺 鼻づまり、
花粉・ウイルスが鼻水を出すメカニズム

風邪のときの抗ヒスタミン薬の作用?

ウイルスも、花粉と同じように肥満細胞にくっつくことで、マスト細胞からアレルギー反応を起こす物質を放出させます。
でも、花粉のようにIgEにくっつくのではなくて、TLR(トール様受容体)にくっつきます。
TLRというのは、ウイルスや細菌を捕まえて食べるために用意された、細胞の口のようなものです。

ちなみに、IgEというのは、本来、ウイルスや細菌よりももっと大きな敵、寄生虫を退治するために備わった武器なんです。
だから、反応が速くて強力なのでしょう。
ところが、最近、寄生虫がめっきり減ってしまったので、間違って花粉退治に励んでいるんですね。

話をウイルス退治に戻しましょう。
もう一度、図の下の方を見てください。
どこにもヒスタミンが登場していませんね。

風邪ウイルスがくっついたマスト細胞は、元気になるだけで何も出さない、という報告があります。
また、免疫に関係する細胞を呼び寄せるだけ、という報告もあります。

いずれにしても、ウイルス退治には、ヒスタミンは発動しないんです。
ということは、抗ヒスタミン薬が活躍する場所がないということ??

もっと詳しく知りたい方のために、ここまでのお話の参考にした文献をご紹介します。

松江弘之.山梨医科学誌 2005. 20(3); 43‐47

Microbiol Immunol. 2009 Dec;53(12):694-703. doi: 10.1111/j.1348-0421.2009.00174.x.

Indian J Exp Biol. 2014 Jun;52(6):589-96.

柏倉淳一他. アレルギーの臨床 2004. 24(1); 83-86.

もし、抗ヒスタミン薬がウイルス性の風邪に効く根拠をご存じの方がいらっしゃいましたら、お知らせくださいm(__)m

抗ヒスタミン薬って、具体的に何?

では、総合感冒薬の中に入っている、なんていう成分が、抗ヒスタミン薬なのか知りたいですよね。

抗ヒスタミン薬には、第一世代抗ヒスタミン薬と、第二世代抗ヒスタミン薬があって、第二世代の方には、ヒスタミンを抑える作用以外の作用も持つといわれています。
とはいえ、第二世代抗ヒスタミン薬より、抗アレルギー薬と呼ばれる薬の方が、副作用はずっと少ないようです。

ここでは、第一世代と呼ばれる抗ヒスタミン薬をあげます。
すべてをお示しすることはできませんが、主な成分は次の通り。

ジフェンヒドラミン
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
フマル酸クレマスチン
マレインカルビノキサミン
フマル酸クレマスチン
テオクル酸ジフェニルピラリン


お医者さんの使う薬にも入っています。
例えば・・・

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(商品名:ポララミン 他)
エメダスチンフマル酸塩(商品名:PL配合顆粒 他)
ジフェンヒドラミンマレイン酸塩(商品名:カフコデ配合錠 他)
フマル酸クレマスチン(商品名:タベジール 他) 

お医者さんに、このような薬を使ってほしくないと思ったときには、「眠くならない薬にしてください」と言ってみてください。

お店で買うときに、これを見極めるのはなかなか大変。
総合感冒薬には、かなりの種類がありますから。
簡単な対処法は、総合感冒薬を買わないこと、ですかね。


2014年7月21日月曜日

宿便のウソ

便秘に悩む女性は多いですね。普段便秘でない人でも、内容物を抱えていると、気分が悪いものです。
また、ずいぶん過激で危険なダイエットの1つとして、便秘ではないのに下剤を常用する人もいます。
これも、「お腹の中にウ○チをためていると、なんとなく、体に悪そう」とか「便秘をしていると太る」という心理が働いているからかもしれません。
ちょっと気にしすぎで、ちょっと神経質かなって人もいらっしゃいますね。

さて、その極め付けというか、科学的な観点から見ればちょっと放っておけないのがあります。
それは「宿便」。
「滞留便」などとも呼ばれます。

宿便はマッサージや足つぼ指圧、整体などで改善できるとする宣伝や、宿便には漢方薬などの薬が良いというクリニックや薬局もあります。
宿便があると、腸の壁に便が長期間たまり、それが身体に悪く、肥満や他の病気の原因もになる、などとして、腸管洗浄をビジネスとして行う企業もあります。

宿便てなんでしょうか?ホントなんでしょうか???

しゅくべんのうそ しゅくべんはありえない
宿便はウソ



実は、宿便は起こりえません。

まず、いくらひどい便秘でも、1週間以上便通がないことはまれでしょう。

それに、腸の壁は襞(ヒダ)になっていて、内容物を運ぶために常に動いています。あるときには同じ箇所が山になり、次には谷になっていきます。
その山と谷の表面(粘膜)では、粘液が分泌されていて、とてもなめらかで、外からもの=ウ○チの成分が容易には体内にはいらないようにバリアーしているのです。

さらに、腸の壁の表面の細胞は、1日から7日間で剥がれ落ちて新しい細胞に入れ替わります。
つまり、腸の襞にウ○チがへばりつくことはできないようになっているのです。

もちろん、癌などの原因で腸が閉塞している人は、大便が出ないこともあるでしょうが、こうなると宿便どころの話ではありません。
すぐに治療が必要です。
ここでは腸管にこのような異常がないことを前提にお話しします。

さて、腸の検査で内視鏡を挿入された経験のある方は、モニター画面にうつされたご自分の腸の中を見たことがあると思います。
内視鏡の検査の前に、強力な下剤をのみ、水分も2リットルぐらい飲まされます。
つまり、排便をした後と同じ状態を強制的に作るわけです。
腸の中にはウ○チはひとかけらもありません。
腸壁はきれいなピンク色をしています。
ここまで、強制的にしなくても、頻度は低くても排便があれば、宿便がたまることはありません。

断食して、水しか飲まないのに便が出る、これこそ宿便だとする論法もあります。

これは以下のように説明できます。
1.腸には常在している細菌(腸内細菌、腸内細菌叢)が100兆個ぐらい住んでいて、重量は1kg~1.5kgになるとされています。
2.先ほどお話ししたように、腸壁の細胞は1日から7日間で剥がれ落ちてきます。
3.便の成分の7割から8割は水分です。

これらのことから、断食しても便が出るのは、
水分+腸内細菌+腸壁の死んだ細胞
で構成された便が出るからだということがわかります。
決して腸にへばりついていた古い便が出るからではありません。

このように、宿便という言葉と考えは、明らかに間違ったものです。

しゅくべんのうそ しゅくべんはありえない
宿便はありえない

これを利用したビジネスがたくさんあり、なかには非常に危険なものもありますので、注意が必要ですね。
もしも、宿便を排除する様々な治療?や方法で、腸内細菌、腸内細菌叢を乱しているのなら、これは身体にとってとても悪いことをしているといえます。

腸内の細菌たちは私たちと共生している共生微生物で、私たちが消化できない物質を分解してくれたり、アミノ酸やペプチドやビタミンを産生してくれたり、いろいろなメリットがあります。
「除菌」は人類を滅ぼす?
強制的に下剤をかけたり、必要もないのに腸管を洗浄したりすれば、当然、腸内の細菌にもある程度影響します。
やはり、科学的に根拠のない「作られた病気」を気にして、必要のない治療や処置を受けたり行ったりすれば、結局自分が損をすることになります。

少なくとも、「宿便」というキーワードであなたを誘う、

医療・健康関係の機関、人、モノ、広告などは

信じないことをお勧めします。


ところで、宿便が気になる人は便秘のことも気になりますよね。
便秘についても別の機会にお話します。

最後に、腸内細菌をはじめ、皮膚の常在菌やのどや鼻の常在菌も、私たちを感染から守る免疫に役立っています。
除菌は危険
これらを「除菌」することも危険なことをしているといえます。
最近の、除菌ブームにも、ゆめゆめ騙されないように…。

2014年7月19日土曜日

電子レンジでお皿が熱くならない?

日本での電子レンジの普及率ってご存知ですか?
2004年の消費動向調査96.5%でしたので、現在ではほぼ100%といえるのではないでしょうか。
こんなに普及している電子レンジですが、webなどでは有害説も見かけますね。

普段、使うものですので、調べてみました。

まず、電子レンジの加熱の原理を知っておきましょう。
でんしれんじ げんり しくみ まいくろは
電子レンジの原理



電子レンジには、マグネトロンという装置があり、この装置から、マイクロ波という電(磁)波を、1秒間に約24億5千万回のサイクルで食品にあてて加熱します。

1秒間に約24億5千万回のサイクルの電磁波とは、大雑把に言えば、エネルギーの向かう方向が1秒間に12億2千5百万回ずつ入れ変わってやってくるということです。


図では模式的に赤い矢印と青い矢印で表しています。


ここでは、水(H2O)の分子にマイクロ波のエネルギーが伝わり、下方向に押されたり、上方向に押し上げられたりしている様子を模式図と動画にしています。
実際には水分子は振動(方向を細かに変えた回転)をしています。

イメージとしてはこの動画をものすごい早送りで再生する感じでしょうか。

このように食品中の水のような分子構造を持つ分子(双極分子)は、マイクロ波を受けて1秒間に約24億5千万回のサイクルで上下や左右などいろいろな方向に周期的に揺れることになり、この動きが熱となり、加熱するという仕組みです。

つまり食品中の水分と、水と似た分子構造の成分が加熱されて、その周りの成分も温められているということです。


電子レンジで食品を加熱すると、加熱むらが起きることがあります。

これは、食品中の水分に偏りがある場合に起こります。

ごはんなど水分が均一にある場合の調理や加熱は問題ないのですが、水分の少ない固形食品などで起きることがあります。
また、塩味などの味がついた食材や食品は周りから温められる傾向が強くなるので、内側が温められないこともあります。

また、電子レンジは内側(中)から温められると言われることがありますが、これは間違いです。
中から温めるのではなくマイクロ波を吸収しやすいところから温まります。
塩味がついた食品はまず外側の食塩水を含んだ部分にマイクロ波が集まってしまうのです。
電子レンジでの調理に向いているのは、野菜のような水分を均一に含んでいる食材や、塩味のついてない鶏肉の下ごしらえなどでしょう。

また、電子レンジのマイクロ波の波長は、衛星デジタル放送や無線LANと同じ波長帯で、紫外線やX線などのごく短い波長ではないので、分子が大きく強固な固体を通過することはできません。

陶器や耐熱ガラスが温められないのは、陶器の分子構造が大きくて強固なため、マイクロ波を当てても分子が振動しないためです。

コーヒーカップに飲み物を入れて、チン!しても、カップの取っ手は熱くならないのには、こういう理由があったのですね。
カップの本体は、加熱された飲み物に温められて熱くなるのです。

陶器自体がマイクロ波で温められることはありません。

参考図書:肥後温子著 『新版 電子レンジ「こつ」の科学』 柴田書店 2005年

⇒電子レンジの安全性についてはこちらを。



2014年7月17日木曜日

風邪薬の選び方【鼻水の薬】

肥満細胞 杯細胞 鼻水 眠くなる 眠くならない 抗菌薬 のどが渇く のどが乾燥する カラカラ 便秘 抗コリン薬 抗生物質 常在菌 ウイルス ロイコトリエン ドリエル 睡眠補助薬 鼻炎用スプレー ステロイド プソイドエフェドリン 医者の薬 OTC 総合感冒薬 止まらない 1日1回 ウイルス 感染 かぜ 風邪 鼻水抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬 分泌抑制  ベラドンナ アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸 クレマスチン、 マレイン酸 カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン 塩酸塩  ケトチフェン フマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン  エピナスチン 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 肥満細胞 杯細胞 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 かぜ抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 かぜ 抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩

風邪で鼻水が出るとき、総合感冒薬はNG

以前、風邪をひいたとき、総合感冒薬ではなく、その時の症状を抑える成分だけが入っている薬を選んだほうがいいというお話をしました。
⇒総合感冒薬って何に効くの?


今日は風邪などで鼻水が出るときの薬の選び方をお話しします。
その前に、鼻水が出るメカニズムをちょっと見てみましょう。

鼻水はこうして作られる

風邪は、ウイルスが原因で起こります。
ウイルスは何かの細胞の中でなければ生きていけないので、自分が入ることのできる細胞を探しています。
また、ウイルスはあまり器用ではないので、入ることのできる細胞はかなり限られています。
ウイルスが細胞に入ることを感染といいます。
風邪ウイルスは皮膚のような丈夫な細胞には感染できません。
風邪ウイルスが感染しやすい細胞・・・それが、鼻やのどの粘膜の細胞なのです。

鼻やのどの粘膜が乾燥して、ウイルスを外に出す粘液が少なくなっていると、余計、ウイルスは感染しやすくなります。
だから、冬場によく風邪をひくのですね。

それに、どんなウイルスでものどや鼻に感染するわけではなく、たまたま、のどや鼻の粘膜に感染できる素質を持ったウイルスがはいってきて、そのとき、のどや鼻の粘膜が感染しやすい状態だったときに感染するわけです。

話をウイルスがのどや鼻の粘膜に感染したところに戻しましょう。

ウイルスが鼻水を作って出しているわけではありません。
鼻水を作って出しているのは、私たちの鼻の粘膜の細胞です。
なぜ、そんな迷惑なものを作るのか?
それは、ウイルスを外に出してしまうためです。

ウイルス 感染 かぜ 鼻水 眠くなる 眠くならない 抗菌薬 のどが渇く のどが乾燥する カラカラ 便秘 抗コリン薬 抗生物質 常在菌 ウイルス ロイコトリエン ドリエル 睡眠補助薬 鼻炎用スプレー ステロイド プソイドエフェドリン 医者の薬 OTC 総合感冒薬 止まらない 1日1回 ウイルス 感染 かぜ 風邪 鼻水抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬 分泌抑制  ベラドンナ アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸 クレマスチン、 マレイン酸 カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン 塩酸塩  ケトチフェン フマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 風邪 鼻水 肥満細胞 杯細胞 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 肥満細胞 杯細胞 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 かぜ抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 かぜ 抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩
鼻・のど


鼻水を出している細胞を見てみましょう。

肥満細胞 杯細胞 鼻水 眠くなる 眠くならない 抗菌薬 のどが渇く のどが乾燥する カラカラ 便秘 抗コリン薬 抗生物質 常在菌 ウイルス ロイコトリエン ドリエル 睡眠補助薬 鼻炎用スプレー ステロイド プソイドエフェドリン 医者の薬 OTC 総合感冒薬 止まらない 1日1回 ウイルス 感染 かぜ 風邪 鼻水抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬 分泌抑制  ベラドンナ アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸 クレマスチン、 マレイン酸 カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン 塩酸塩  ケトチフェン フマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 肥満細胞 杯細胞 鼻腺 鼻水 鼻づまり 副交感神経 感染 風邪 かぜ抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 かぜ 抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬(分泌抑制) ベラドンナ総アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸クレマスチン、 マレイン酸カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン塩酸塩 ケトチフェンフマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩
鼻の粘膜の構造

鼻の奥の粘膜の、鼻腺(びせんと読みます)と杯細胞(さかずきさいぼうと読みます)から、鼻水は出てきます。
このとき、粘膜にある毛細血管が充血して膨らむと、粘膜が腫れて、鼻づまりも起こります。

もう少し詳しく説明すると、ウイルスが感染したことを察知した副交感神経の働きで、鼻水が出たり、毛細血管が拡張したりします。

それにしても、あんなに際限なく鼻水を出すための水分が、一体鼻の奥のどこにあるのだろうと不思議になりますよね。

でも、実は健康な人でも1日に1~1.5リットルの鼻水を作っているといいます。
鼻の中を乾かさないようにして、ウイルスをはじめとした異物を体の外に押し流しているのですね。
なので、ウイルスが感染した急場には、がんばれば、あのくらいの量は簡単に作れるのかもしれません。

鼻水には鼻炎用の薬を

総合感冒薬は、風邪そのものを治しているわけではなく、いろいろな症状を抑える成分がたくさん入っている薬。
だから、鼻水が出るときには、鼻水に効く薬だけを飲むほうが、余計な副作用の心配が減るというワケです。

特に鼻水では、総合感冒薬に入っている成分は昔ながらの眠くなるタイプのもの。
この眠くなる副作用を生かして、睡眠補助薬として売られている成分もあるほどです。
ドリエルという商品がその例です。

総合感冒薬に入っている鼻水用の成分と、総合感冒薬には入っていないけれど鼻水によく効く成分は次の通りです。
鼻水 眠くなる 眠くならない 抗菌薬 抗生物質 市販薬 のどが渇く のどが乾燥する カラカラ 便秘 抗コリン薬 抗生物質 常在菌 ウイルス ロイコトリエン ドリエル 睡眠補助薬 鼻炎用スプレー ステロイド プソイドエフェドリン 医者の薬 OTC 総合感冒薬 止まらない 1日1回 ウイルス 感染 かぜ 風邪 鼻水抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン 鼻づまり プソイドエフェドリン塩酸塩 鼻炎用スプレー (ステロイド) ベクロメタゾンプロピオン酸 エステル d-クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン薬 分泌抑制  ベラドンナ アルカロイド ヨウ化イソプロパミド フマル酸 クレマスチン、 マレイン酸 カルビノキサミン メキタジン 抗アレルギー薬 アゼラスチン 塩酸塩  ケトチフェン フマル酸塩 エメダスチンフマル酸塩 セチリジン塩酸塩 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩 眠くならない 癖になる イラスト 図 
鼻水・鼻づまりに効く薬


水色で囲んだ成分がお勧めです。
これらは、花粉症・アレルギー性鼻炎の薬に入っています。

抗アレルギー薬と呼ばれる成分の中でも比較的新しいもので、眠くなる人は少ないです。
少なくとも、私はまだ、これを飲んで眠くなった人に出会っていません。

1日2回のものと1回のものがあります。
花粉症のように、1日中鼻水が止まらないことがあらかじめ分かっているのであれば、1日1回の薬が便利でしょう。
今から出かけるから、とりあえず半日症状を抑えて、あとは様子を見ようかしら・・・というときには、1日2回の薬を1回だけ飲む、というのでもよいでしょう。

鼻づまりはちょっと手ごわい

鼻水には薬が効きやすいのですが、鼻づまりは困りもの。
薬が効きにくい症状です。

鼻づまりというのは、鼻水が詰まって起こるのではなくて、鼻の奥の血管が拡張するために鼻の粘膜が腫れて、鼻の通りが悪くなって起こるので、鼻水を止めても鼻づまりは治らないのです。

ステロイドのスプレーを鼻の穴に噴霧するのが一番、手っ取り早いです。
これは、よく効くのですが、鼻水も出ていて鼻が詰まっているようなケースだと、鼻水と一緒に薬も出て行ってしまうので、効かせるのは難しそうですね。

飲み薬では、プソイドエフェドリンという成分が、鼻づまりに効果があるとされています。
でも、プソイドエフェドリンだけが入っている商品はありません。
どれも古いタイプの抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬と一緒になって、鼻炎用の薬として発売されています。
なので、ちょっと使いづらいです。
とても眠くなるので、寝るときに飲むにはいいかもしれません。

鼻の症状に効く薬の作用

抗ヒスタミン薬??

色々調べてみましたが、抗ヒスタミン薬が風邪の鼻水を抑える作用の仕組みがわかりませんでした。

ヒスタミン受容体にヒスタミンが作用するのをブロックします。
これは間違いありませんが、風邪をひいたときにヒスタミンが出てくるメカニズムが確認できませんでした。

いわゆる総合感冒薬に入っている抗ヒスタミン薬は、眠くなるだけで風邪の鼻水には効かないというのが、今のところの結論です。
よく寝て風邪を治そうという人にはいいかもしれません。


抗アレルギー薬

抗ヒスタミン薬の作用に加えて、肥満細胞の細胞膜を安定化して、肥満細胞からヒスタミンやらロイコトリエンやらという炎症反応を起こすもろもろの物質が出てこないようにします。

古いタイプの抗アレルギー薬は、やはり眠くなります。


新しい抗アレルギー薬

水色の枠の薬です。
個人的に、お勧めの薬です。

古いタイプの抗アレルギー薬と違って、中枢神経(脳)に入っていかないので、眠くなりにくいとされています。

試してみましたが、本当に全く眠くならずに、風邪の鼻水によく効きました。
これらは単味で買うことができることでもポイントが高いです。


抗コリン薬

コリンというのはアセチルコリンという、副交感神経から出てくる物質のことを意味しています。
鼻水や鼻づまりの大元を抑えるのでよく効きそうですが、大きな問題があります。
副交感神経というのは、体中の色々なところに張り巡らされているため、ほかの場所でも作用してしまうのです。

例えば、のどが渇いたり、便秘になったり、というのがよくある症状です。
のどが渇くというよりも、のどが乾燥してカラカラになる、という方が適当かもしれません。
人前で話す必要のあるときには、飲まない方が良いでしょう。

?の印をつけたのは、抗コリン薬は総合感冒薬におまけのように入ってはいるものの、お医者さんがこの薬だけを鼻水に使うことはありません。
なので、本当に必要な成分なのかな?と、ちょっと疑問に思ったからです。


鼻づまりの薬

プソイドエフェドリンという成分が、飲み薬で鼻づまりに効果があるとされています。
鼻の血管を収縮させて鼻の通りをよくします。
試していないので、効果のほどはわかりませんが。

エフェドリンというのは交感神経に作用する物質で、心臓や脳の血管にも作用してしまいます。
15年くらい前に、同じような作用をもつフェニルプロパノールアミン(PPA)という成分が、アメリカで大量に飲んだ人に脳出血の副作用が出たために発売中止になりました。

その代わりに使うようにと厚生労働省が勧めたのが、このプソイドエフェドリンです。

プソイドエフェドリンは、エフェドリンを血管にだけ作用させるように工夫された成分です。
とはいえ、血管を薬で収縮させると、効果が切れたときに反動で余計鼻づまりがひどくなるという話もあります。


鼻炎用スプレー

鼻づまりには飲み薬よりもスプレーがお勧めです。
ステロイドのスプレーは強力に炎症を抑えます。

ステロイドというと強い薬とか、使いすぎないほうが良いとかいう印象がある方もいるかと思いますが、飲み薬でなければあまり神経質にならなくてよいと思います。

それに、風邪の鼻づまりならば、悪くても1週間もすれば治るので、使い続けても問題ないでしょう。


抗菌薬をお勧めしないワケ

おまけに、もう少し説明を追加します。
鼻の奥にも、そういった常在細菌はたくさんいます。
鼻の奥は、塩辛い鼻水にさらされているので、ほかの場所とは違う、塩分に強い細菌が住んでいます。
有名なのは、黄色ブドウ球菌
鼻くそをほじった手で皮膚の弱いところを掻いてしまったためにとびひになったお子さんは多いのでは?
その原因のNo.1がこの黄色ブドウ球菌です。
常在菌は思いがけないところで私たちの役に立っています

のども同じで、たくさんの種類の常在菌が住み着いています。

これらの常在菌は、普段は増えすぎることもなく、悪さをしません。
体の中で、いるべきところにいるべき数だけ住んでいる常在菌は、実は悪さをするどころか、私たちを守ってくれてもいるのです。


ここに風邪のウイルスがやってきたとします。
たとえば、のどや鼻に入った風邪ウイルスは、鼻やのどの奥の粘膜に張り付いて感染します。

常在菌たちはウイルスが入ってくると、自分たちの居場所が脅かされるので、ウイルスの感染を阻止しようとしてくれるのです。

でも、風邪ウイルスが勝って、感染して、風邪をひくとどうなるでしょう。
体の免疫パワーがウイルスに費やされるので、常在菌のバランスが崩れてしまい、常在菌が異常に増えてしまったりします。
こうなるともう常在菌は身体を守ってはくれません。

風邪をひいてからしばらくたつと、黄色や緑色の鼻水が出ますね。
また、黄色や緑っぽい痰も風邪の治りかけに出てきます。
これは、常在細菌の色です。

私たちの身体は、ウイルスと闘うと同時に、これらの増えてしまった常在細菌とも戦います。
常在細菌と戦う戦闘員は白血球やマクロファージで、ウイルスと戦うのはリンパ球という細胞。

なので、正確にいうと、黄色や緑色のどろどろした鼻水や痰は、ウイルスや、細菌、それらを食べた白血球やリンパ球などの死骸が混ざったもの、ということになります。


風邪に抗菌薬抗生物質とも呼ばれています)を使うお医者さんが今でもいるようですが、抗菌薬は、色々な種類の細菌をやっつける薬です。
ウイルスには作用しません。

風邪をひいているときに抗菌薬を飲むと、確かに増えすぎた常在細菌をやっつけますが、常在するのにちょうど良い数だけ残すといった調節はできません。

また風邪ウイルスが感染していないところ(腸などの組織)の常在細菌もやっつけてしまいます。
そのような組織では、常在細菌の防御が壊されて、新しい感染が起こってしまう可能性もあります。

もしも、お医者さんにかかって風邪と診断されて、抗菌薬を処方されたら、本当に必要なのですか?と質問してみてください。
お医者さんは、患者さんが抗菌薬を処方してほしいと思って、機械的に処方していることも多いと思います。
必要のない薬を飲むのは、身体によくないことを思い出して、勇気を出して医師に質問してみましょう。

抗菌薬は、身体と、常在細菌(共生微生物とも言います)との絶妙な共生関係を崩すばかりか、結果としてウイルスの味方のように働いてしまいます。