咳止めについていろいろ調べているうちに、殺菌作用のある成分を含まず、メントールが入っている咳止めがあるといいな、と思ったのがきっかけです。
それなりに仕上がったので、ご紹介します。
咳止めの薬についてはこちらをご覧ください。
【材料】
レモンの皮の黄色い部分を乾燥させたもの 20g
水 500mL
ハッカ油 1~2滴
【作り方】
1.レモンの皮の黄色い部分をむく
2.1を乾燥させる(1週間くらい、部屋に放置)
3.鍋に2を約20g入れ、水500mLを加えて、半量になるまで煮詰める
4.3を冷ましてペットボトルに入れる
5.4にハッカ油を1~2滴加える
6.計量カップに5を10mLとり、水を加えて100mLにする
これでうがいをします(お好みで、さらに薄めてください)
7.4のペットボトルは冷蔵庫に保管
みかんの皮をレモンで代用
みかんの皮を乾燥させたものは陳皮(ちんぴ)という生薬で、咳嗽、去痰、食欲不振、消化不良、駆風などに効果があるとされています。レモンの皮にも、みかんの皮と同じようにリモネンやヘスペリジンという成分が含まれるので、効果は期待できるのでは?
と考えた末、お酒を飲むときに皮だけ余ってもったいないな、と思っていたレモンの皮を、うがい薬に活用することにしました。
市販のみかんの皮には農薬がたくさん使われているので、無農薬のレモンならば、ちょうどいいかと。
使うのは黄色い表面の部分ですので、絞った後、包丁でむきます。
乾燥してしまうとむきにくくなるので、面倒ですが、お酒を飲んだ後、はやめにむくようにしました。
ハッカ油は清涼剤
使った市販のハッカ油(上の写真)の成分は、30%がメントール。ですから、うがいに使うとすうっとします。
ただし、1滴入れようとしたところ、ドボドボと数滴入ってしまいました。
気を付けて使ってください。
市販のうがい薬を使わない理由
市販のうがい薬の成分を見ると、大きく2種類に分かれます。殺菌成分として、ポビドンヨードを含むものとセチルピリジニウムを含むものです。
色がついていたらポビドンヨード、透明だったらセチルピリジニウムです。
ポビドンヨードは強い殺菌作用を持っていて、細菌やウイルスを壊します。
もう少し詳しく説明すると、ポビドンヨードはヨウ素とポリビニルピロリドンでできていて、ヨウ素の酸化作用でタンパク質を変性させます。
タンパク質は、細菌や一部のウイルスの構成成分なので、ヨウ素で細菌やウイルスを殺すことがでるわけです。
でも、よく考えてください。
ヒトののどの粘膜の細胞膜にだって、タンパク質があります。
ということは???
セチルピリジニウムは第四級アンモニウムと呼ばれる化合物で、ヨウ素と同様にタンパク質を変性させると考えられます。
私は、セチルピリジニウムの入ったトローチを2日くらい使ったら、口内炎ができてしまいました。
トローチを使うときは、気を付けてください。
口内炎の薬にも入っていることがありますが、これは使わない方がよいでしょうね。
というわけで、実はうがいは水で十分なのです。
緑茶だと、さらに効果的だとも言われています。
でも、咳が止まらない時など、メントールが入っていると治まりますよね。
なので、ハッカ油を加えてみることにしました。
あとはお試しに、捨ててしまってもったいなかったレモンの皮をプラス。
ミントでつくったうがい液 薬効成分は入っていませんが、 簡単にできるので 日常のうがいにお試しください |
効果のほどは・・・風邪のシーズンに試してみます。
今回は、たまたまレモンの皮が余っていたのでレモンの皮を使いましたが、
緑茶にハッカ油を1滴
ならばすぐできます。
お試しください。
ヨード液は使わない方がうがい効果が高い
「うがいをしない群」「水うがい群」「ヨード液うがい群」に割り付けて、うがいの風邪予防効果を調べた実験があります。
その結果は、水うがいには効果があったけれど、ヨード液うがいはうがいをしないのとかわらなかった、というものでした。
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