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とはいっても、「あ、風邪ひきそうかも・・・」となんとなく寒気がするようなときや、のどが痛くなりそうな気配のあるときなど、なにか予防的に飲む薬ってほしいですよね。
今回は、そんなときの対策をご紹介します。
風邪かな?と思うときってどういうとき?
では、私たちはどういうときに「風邪かな?」と思うのでしょう?
それは、鼻や口から入ってきたウイルスが、鼻やのどの粘膜の細胞の中に入り始めたときです。
ところが、空気が乾燥していたり、体力が落ちていたりして、うまくウイルスを外に出せないと、ウイルスは細胞の中に入ってしまいます。
これが「ウイルスが感染した」状態。
そして、細胞を壊しながらどんどん分裂して仲間を増やします。
ただし、感染したばかりのときは、まだ、のどや鼻の細胞から、そう遠くまで広がっていません。
遠くに広がるというのがどういうことかというと、血管の中に入って血液の流れに乗って全身にいきわたる、ということ。
その前ならば、ウイルスを退治するチャンスがあります。
実は、ウイルスというのはとても不完全な生物で、何かに感染しないと生活できません。
しかも、ウイルスごとに感染できる細胞が決まっています。
たまたま、人間ののどの粘膜に入れるウイルスが感染したときに、風邪をひくのです。
これは余談。
感染初期の症状は、人によって様々です。
のどがイガイガする、鼻がむずむずする、首がこる・・・そんな症状がサインだと思ってください。
感染したウイルスを退治しようと、私たちの体が戦いの準備を始めた状態です。
準備の仕方は人によって微妙に違うので、症状も人それぞれなんですね。
感染したウイルスを退治しようと、私たちの体が戦いの準備を始めた状態です。
準備の仕方は人によって微妙に違うので、症状も人それぞれなんですね。
風邪かな?と思ったら
感染したばかりのウイルスは、まだ、のどや首のあたりにとどまっています。
この間に、ウイルスを駆逐するチャンスがあります。
さっきお話しした「戦いの準備」をしている体の中の戦闘員に加勢してあげましょう。
どうすればいいかというと、まずは、汗をたくさんかいて、ウイルスを外に出してしまうんです。
ウイルスは高熱に弱いので、首を温めるのも効果的。
首の前と後ろにホカロンを貼るといい、と言っているお医者さんがいました。
試してみてもいいかもしれません。
ただし、首に直接貼らないように。
低温やけどをしてしまいます。
低温やけどをしてしまいます。
さらに、のどや鼻を潤してあげれば、より、ウイルスが外に出ていきやすくなるし、まだ、感染していない細胞に感染することも防げます。
これにはマスクが有効です。
私は、昔ながらのガーゼのマスクを付けて寝ると、のどのイガイガくらいならば、朝までに治ります。
風邪のひき始めのための常備薬
実は、対ウイルス効果を高めてくれる薬があります。
ひとつめは葛根湯。
漢方薬には風邪の初期に効く薬はいろいろありますが、人によって相性があり、使いこなすには専門家の見立てが必要です。
そんな中で、葛根湯は比較的応用範囲の広い漢方薬です。
症状の目安は、
などですが、そういった症状以外でも、風邪の初期に幅広く使われます。
症状の目安は、
●風邪の初期で首筋や肩にこわばりがある
●寒気を感じる
などですが、そういった症状以外でも、風邪の初期に幅広く使われます。
葛根湯にはドリンクタイプと顆粒タイプがありますが、効果は変わりません。
ドリンク剤のほうが飲みやすいという方はドリンク剤をどうぞ。
でも、お値段は顆粒タイプの方が圧倒的にお得です。
葛根湯入りの総合感冒薬もあるので、間違えないように注意してください。
他の成分が入っている薬だと、葛根湯自体の量が少ないことが多いです。
総合感冒薬と一緒に飲んでも特に問題はありません。
「葛根湯加川芎辛夷辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」という漢方薬もありますが、鼻炎や蓄膿症など、鼻の症状におもに使われる薬ですので、お間違いなく。
他の成分が入っている薬だと、葛根湯自体の量が少ないことが多いです。
総合感冒薬と一緒に飲んでも特に問題はありません。
「葛根湯加川芎辛夷辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」という漢方薬もありますが、鼻炎や蓄膿症など、鼻の症状におもに使われる薬ですので、お間違いなく。
もう1つは銀翹散。
ギンギョウサンと読みます。
寒気を感じる間もなく、いきなり熱が出たり、のどがものすごく痛くなる方もいるかと思います。
インフルエンザのような強力なウイルスに感染したときも、こんな感じでしょう。
これは、もう葛根湯で対応できる状況を通り越しています。
今更、体を温めても逆効果。
何しろ、体が自ら発熱しているのですから。
インフルエンザのような強力なウイルスに感染したときも、こんな感じでしょう。
これは、もう葛根湯で対応できる状況を通り越しています。
今更、体を温めても逆効果。
何しろ、体が自ら発熱しているのですから。
そういう方には、銀翹散をお勧めします。
症状の目安は
●急にのどが痛くなった
●突然、熱が出た
いずれにしても、症状が出たらすぐに服用します。
葛根湯と違って、どこでも売っているわけではありません。
ドリンクタイプもありません。
お値段も、葛根湯に比べて高め。
でも、私自身、突然のどに来ることが多いので、常備しています。
のどが痛いときには、こまめにうがいをすることもお忘れなく。
インフルエンザウイルスは強力なので、すっぱり治るというのは難しいですが、軽くすむように思います。
お医者さんで処方される抗インフルエンザウイルス薬のタミフルなどと一緒に使えます。
のどが痛いときには、こまめにうがいをすることもお忘れなく。
インフルエンザにかかったかな?
と思ったときにも銀翹散は使えます。インフルエンザウイルスは強力なので、すっぱり治るというのは難しいですが、軽くすむように思います。
お医者さんで処方される抗インフルエンザウイルス薬のタミフルなどと一緒に使えます。
葛根湯・銀翹散の使い方
使い方にコツがあります。葛根湯、銀翹散どちらも共通。
① おかしいな?と思ったらすぐに飲むこと。
② 1回目は1.5~倍量飲むこと(お子さんには、年齢に応じた小児用量の1.5~倍量)
③ 2日間飲んでも変わり映えがしなければやめる
③について補足・・・
葛根湯は2日もたったら、もう病状が進んでしまっていると思われるので、効き目がなくなると考えられます。
銀翹散は飲み続けたからといって、のどの痛みに対して効き目がなくなるわけではありません。
でも、その程度の効果ならば薬のお値段に見合わないので、2日くらいがやめ時かと。
どちらの薬も、お子さんでも使えます。
添付文書には、
葛根湯は「2歳未満には使用しないこと」
銀翹散は「5歳未満には使用しないこと」
と書いてあります。
葛根湯は2日もたったら、もう病状が進んでしまっていると思われるので、効き目がなくなると考えられます。
銀翹散は飲み続けたからといって、のどの痛みに対して効き目がなくなるわけではありません。
でも、その程度の効果ならば薬のお値段に見合わないので、2日くらいがやめ時かと。
どちらの薬も、お子さんでも使えます。
添付文書には、
葛根湯は「2歳未満には使用しないこと」
銀翹散は「5歳未満には使用しないこと」
と書いてあります。
でも、量が多くて飲みにくいし、独特の味があるし、5歳くらいで飲めるかなぁ??
風邪をひいて辛いのに、まずい薬を大量にむりやり飲ませるのは、逆効果なような気もします。
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