いきいき!エバーグリーンラブ: シャンプーをやめれば髪が生える!

2014年12月5日金曜日

シャンプーをやめれば髪が生える!

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シャンプーをやめれば髪が生える!……。
ちょっとキャッチ―なタイトルでしょう?
でも、本当なんです。
実は、私は、これを書いている時点で、2年以上シャンプーしていません。

ご多分にもれず、遺伝的な要素もあって、脱毛、薄毛は若い時から気にしていました。
医療・医学・薬学関連の情報を扱う仕事をしてきたので、いろいろ自分で調べては、効果のありそうなことは一通りやりましたが、やはりばっちり効果の実感できた予防法はありませんでした。

現在、「禿頭症」いわゆるハゲ(男性も女性も)に現代西洋医学的な証拠がある治療・予防法は、みなさんもご存じのとおり、リアップという製品の有効成分ミノキシジルの頭髪用トニックと、AGA(エージーエー)とよばれる男性型脱毛症での飲み薬フィナステリド錠(プロペシア)ぐらいです。

飲み薬は副作用が怖いので、飲んだことがありませんが、リアップは使っていました。
ある程度は効いていましたが、それでも、ストレスや仕事での不規則な生活に、効果が打ち消されている感じでした。

皮膚科学的に考えると、シャンプーなどで頭を洗うことは、頭皮に悪いことはわかっていました。
また、五木寛之さんなど有名人の一部で、シャンプーをせず、調子が良いという話も知っていました。

そこで、2年後に50歳の声をそろそろ聴くころ、シャンプーをやめる決意をしました。
自分の髪がスポーツ刈りに近いソフトモヒカン刈りなので、決心しやすかったということもありますね。

2年間経ちますが、効果はばっちりで、リアップもやめました。
行きつけていた床屋さんからも、みるみる髪が生えてきた、とお墨付きをもらいました。

今日は、頭皮や皮膚にとって、シャンプーや石鹸などの「界面活性剤」がダメージを与えることをお話しします。

皮脂の役割

皮膚には、
①外部からの、ほこりやウイルス、細菌、アレルゲンなどが体内に入るのを防ぐ
②体内の水分が、体外に蒸散(蒸発)しすぎないように守り、体内の水分を保って乾燥を防ぐ、
「バリアー機能」があります。
⇒肌の保護機能と新陳代謝

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表皮の構造
このバリアー機能を担う大切なものが、角(質)層にある皮脂です。

まず、皮膚の構造を見ましょう。
これは頭皮も、ほかの皮膚も構造はほぼ同じです。

右の絵の一番上の層が角(質)層です。
角層は下の図のように、皮脂(脂質)と角質で構成されています。

角層の下には顆粒層、有棘層、基底層などがあり、これらの層は主に角化細胞(ケラチノサイト)でできています。これが死ぬ(角質化する)と皮脂を出します。

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オレンジの部分は、表皮の細胞=ケラチノサイトが寿命を迎えて角質化したもの。
黄色の部分は、皮脂腺から分泌される脂質と、ケラチノサイトが遺伝子のプログラムに従って自動的に死ぬ(アポトーシス)ときに流出する脂質。脂質は、中性脂肪、脂肪酸、セラミド、コレステロールで構成されています。
皮脂は脂質で、中性脂肪、脂肪酸、セラミド、コレステロールで構成されています。
皮脂と角質は角層で、バリアー機能を発揮して健やかな肌を保っているのです。

実は、シャンプーや石鹸、クリームなどの界面活性作用をもつものは、この大切な皮脂を洗い流してしまうのです。
では、いったい界面活性剤ってなんでしょうか?

界面活性剤って?

下の絵が代表的な界面活性剤(アミノ酸系洗浄剤)の分子構造の一つの例です。

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界面活性剤は分子内に水になじみやすい部分(親水基、水色の部分)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基、黄色の部分)がある物質の総称で、両親媒性分子とも呼ばれます。


黄色い部分が油になじみやすい部分で、水色が水になじみやすい部分です。
黄色い部分が、皮膚表面の油っぽい汚れとなじんで、汚れに取り囲むようにいくつもくっついて、水色の部分が水となじむので汚れを浮き上がらせて、洗浄するのです。
この図の界面活性剤は、水色の部分がアミノ酸でできているので、「アミノ酸系洗浄剤」に分類されます。

「アミノ酸系」は肌に優しいような宣伝をする洗浄剤のコマーシャルを見ますが、何でできていようが界面活性剤である限り、界面活性作用を持つことには変わりはありません。

アミノ酸系界面活性剤(洗浄剤)はほかの化学構造のものに比べて、皮膚への刺激は少ない傾向もあるでしょうが、頻繁に洗浄すれば同じ事です。

アミノ酸系の界面活性剤は皮脂を洗い流す作用(洗浄)作用が弱いので、かえって沢山使って、頻繁に一生懸命洗う必要が出てくる可能性もあるので、これらが特別肌にやさしいとは言えないでしょう。

他にも「弱酸性」は肌に優しい、というのもよく聞きますが、弱酸性の界面活性剤が残留したとして、弱酸性を好む皮膚の常在菌によって分解されやすい化学構造というだけで、洗浄して、皮脂を流すことに変わりはなく、科学的にみれば、根拠が乏しいといえます。
それに、弱酸性だからといって界面活性剤をよくすすがず、残留することのほうがもっと問題です。
弱酸性の界面活性剤を使用した製品は、残留しても大丈夫というのは、とても論点がずれていると思います。
また、シャンプーや洗顔料などはすすいでも必ず少量の界面活性剤が残ってしまうので、使うこと自体が危険と思ったほうがよいです。

「アミノ酸系」であれ「弱酸性」であれ、頻繁にシャンプーや洗浄をすれば、肌へのダメージは同じです。
また、天然素材を良しとするオーガニックではやりの手作り石鹸も頻繁に使えば同様に害があります。
石鹸が例外というのも嘘です。

洗浄剤や化粧品などのこれらのウソはまた機会を変えてお話しします。

シャンプーは頭皮の皮脂を流す?

話がそれました。
界面活性剤は、水と油のように混ざらないものの境界(界面)に作用して、混ぜ合わせることができるように働きます。

皮膚に、水がついても、それだけでは皮脂(油)は落ちません。
なぜなら、水と油ははじきあうので、水の中に皮脂が溶け出すことはないからです。
でも、界面活性剤を使うと、水と油が反発しあう性質を打ち消されるので、皮脂(油)が水に溶けやすくなり、洗い流されます。

つまり、界面活性剤は皮膚の角層の脂質(皮脂:中性脂肪、脂肪酸、セラミド、コレステロールなど)も溶かして流して、角質とともに失わせてしまうのです。

皮脂を流されてしまった頭皮の細胞は、がんばって、これを補おうとします。
ところが、ここで、「また、頭皮が油っぽくなってきた」と感じた私たちは、一生懸命洗髪してしまいます。

皮膚は皮脂を補い、それを界面活性剤でまた洗い落とす、いたちごっこです。
このようにして、角層の大切なバリアー機能は失われていきます。

シャンプー、石鹸、洗剤の主成分はほぼ例外なくこの界面活性剤です。
これを毎日使うことは、皮膚のバリアー機能をどんどん削いでいることになります。
これでは、頭皮(皮膚)の細胞はバリアー機能の修復に忙しくて、髪をはやすことにエネルギーを割けません。
だから、頻繁に髪を界面活性剤で洗うと育毛を阻んでしまうのでしょう。

シャンプーをよくすすがないと頭皮に悪いと聞いたことがあるかと思います。
これは、界面活性剤が残留して、角質の脂質に作用し続けるからなのです。
じつは、化粧品のクリームやファンデーションなどや、医薬品のクリームも界面活性作用があり、これと同じことをしているのです。
想像してみてください、洗顔料で顔を洗ってすすがなければどうなるか。

界面活性剤は本当に必要?

界面活性剤の毒性を私たちは生理的に拒否しているのに、清潔志向と習慣で、無理に使ってしまっているのではないでしょうか?

よく考えてみると、そもそも洗っただけで角質を溶かすのですから、使わなければ何の問題もないわけです。
私がシャンプーをやめた理由はここにあります。

そのおかげで、もう薄毛頭に悩むことはなくなりました。
馬鹿にならないシャンプー代も節約できました。

実は、同じ理由で、石鹸や、ボディーソープも使っていません。
身体のよごれは、体表温(34℃くらい)以上のぬるま湯で殆どが落ちます。
おかげで、頭はふさふさ、全身はさらさら、すべすべです。
めでたし、めでたし。


遡って考えると、人類が石鹸などの界面活剤を日常的にを使うようになったのは、ごくごく最近のこと。
それまでは、界面活性剤なしで生活ができていたわけです。

髪や体を洗わないで汚いって?

文明は別なものを与えてくれています。

お湯が手軽に使えることです。
ぬるめのお風呂に浸かって5分もすれば、普通の汚れは殆ど取れてしまいます。

現代の文明社会は、清潔志向が強迫的になったようです。
過剰な清潔は必ずしも身体い良いとは言えないと思います。
⇒「除菌」は人類を滅ぼす?

ドラッグストアの商品やテレビのコマーシャルを見ると、界面活性剤入っていないコスメティック・サニタリー商品を探すのが難しいくらいだ、と思います。

無理に「洗浄」することは、不自然で、場合によっては害となることを覚えておいて下さい。

フサフサな髪、美しく若々しい肌は、余計なことは何もしなければ、私たちの体が自然にそうなってくれるのです。

⇒肌の保護機能と新陳代謝
⇒みずみずしい肌の新陳代謝

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