いきいき!エバーグリーンラブ: ミトコンドリアの数で若さが決まる

2014年7月1日火曜日

ミトコンドリアの数で若さが決まる


ミトコンドリアのミトちゃんをご紹介しましょう。

エバーグリーンラブのマスコットキャラです。

どうしてミトちゃんがマスコットかというと、ミトコンドリアが若さや健康のもとだからです。
ミトコンドリアのことを知ると、アンチエイジングとは何かとか、病気にならないためにはどうすればいいかなどが、わかってきます。
なので、今後も取り上げていきますね。
まずは、第一弾!!
ミトコンドリアは我々のパワーの源という話です。

ミトコンドリアって何?

ところで、ミトコンドリアってどこにあるかご存じですか?
私たちの細胞の1つひとつにあるんです。

しかも、ミトコンドリアは細胞のなかで「生きて」います。
ミトコンドリアは分裂したり融合したりします。
そう、状況に応じで自分自身で増えたり減ったりして生活しているんです。
つまり、知らないうちに私たちはたくさんのミトコンドリアを体の中に飼っていることになります。

どのくらいたくさんかというと・・・
私たちの体には40兆個の細胞があるとされます。
その細胞1つずつに、100~5000個ほどのミトコンドリアがいるんです。
とすると・・・あとは自分で計算してください。
かたちは、というと、ミトちゃんのような感じです。
思い出してきませんか?
中学のころ、理科で習ったことがあるでしょう?


ミトコンドリアの数は臓器や組織によって違います。
肝臓や筋肉などの活動が盛んな細胞ほど、ミトコンドリアの活躍が必要で、そのために数も多いようです。
なぜなら、ミトコンドリアが細胞にエネルギーを与える「発電所」だからです。
全身の細胞はミトコンドリアからパワーをもらっているのです。

ミトコンドリアがない細胞もあります。
赤血球や眼の角膜、水晶体。
これらは、エネルギーをあまり必要としない細胞です。
ミトコンドリアは、必要とされるところを、ちゃんと知っているんですね。

細胞はミトコンドリアにパワーをもらう

ところで、人間にとってエネルギーって何だと思いますか?
それはATPです。
アデノシン三リン酸を略してATPといいます。
アデノシンに3つリン酸がついているもので、これがどうやってエネルギー源になるかは、説明が難しいので、別の機会に。

ここでは、ATPが全身の細胞が共通して使っているエネルギー電池で、それを作っている発電所+充電機ミトコンドリアだということを覚えておいてください。

どのような栄養素でも、エネルギーとなるには最終的にはこのATPを生み出す反応が起こらなければなりません。
ATPを生み出す反応を一番効率よくできるのがミトコンドリアです。
ミトコンドリアの中でATPを作り出している装置をTCA回路といいます。
発電所でいえばタービンですね。

下の絵のように、グルコース(ブドウ糖)を1つ取り込んだ細胞で、ミトコンドリアの中にあるTCA回路というタービンが回れば、36分子(個)のATPができます。
ミトコンドリアのタービンを効率よく回すためには、酸素が欠かせません。

実は、TCAサイクル以外でもATPを作ることはできるのですが、ひどく効率が悪いのです。
酸素がないと、この効率の悪い方の装置でATPを作ることになります。
細胞に取り込んだグルコースがピルビン酸に変わるところまでは一緒。
でも、酸素がないと、ピルビン酸はミトコンドリアに入らずに外側の細胞質で代謝されて、たった2つのATPにしかなりません。
もっとミトコンドリアの仕組みを知りたい方はこちらもどうぞ
老化防止の鍵はミトコンドリア にある

ミトコンドリアがいかに上手に栄養素を燃焼させて、ATPを取り出しているかがわかりますね。
ミトコンドリアは優秀な発電機なのです。
ミトコンドリアが働いてくれれば、細胞は効率よく活力を得るわけです。

みとこんどりあ ティーシーエー はつでんしょ
ミトコンドリアとTCA回路・発電所


ミトコンドリアを減らさないことがアンチエイジング

さて、このありがたいミトコンドリアですが、年齢とともに減っていってしまうようです。
ミトコンドリアの機能も年齢とともに低下して、ATPの産生が低下して、次第に活性酸素が多く出るようになるようです。
活性酸素は、ミトコンドリア自体を傷つけてしまうので、結果として細胞中のミトコンドリアが減少することにつながります。

ですので、細胞内のミトコンドリアを減らさないことが、アンチエイジングにつながるといえます。

ミトコンドリアを増やそう!

では、ミトコンドリアを増やすにはどうしたらよいのでしょうか?
ミトコンドリアは、細胞が活動するときに必要なエネルギー供給発電機ですから、体を動かして、酸素を取り込み、ミトコンドリアにエネルギーを要求すればよいのです。
ちょっときつめの有酸素運動が最適です。
運動をしながら軽く汗かき、ちょっとだけ息があがるような、ややきつめの持久的な有酸素運動が、ミトコンドリアを活性化させます。
1回最低30分ぐらいを週に3回は行いたいですね。

有酸素運動と無酸素運動の違いはこちら


ミトコンドリアが好む酸素を多く取り込む有酸素運動を行えば、ミトコンドリアは分裂し数を増やしてくれます。
また、ミトコンドリアは体の要求に応えて酸素を使って呼吸をし、ATPを生み出す能力がどんどん向上します。
また、筋トレなどの筋肉量を増やす運動によって筋肉が増えれば、筋肉にはミトコンドリアがたくさんいますので、より数が多くなるというわけです。
有酸素運動に慣れてきたら、ぜひ筋トレなどの筋肉を増やす運動(無酸素運動)も組み合わせてください。

女性が男性より長生きなのは、ミトコンドリアが多いからだとの説があります。
なぜなら、女性の筋肉は、持久力に富むミトコンドリアがたくさんある赤筋(遅筋)が多く、逆に男性は瞬発力に長けていて、ミトコンドリアが少なくてよい白筋(速筋)が多いからとされています。

若さを保つのに運動が大切!と、誰もが思っていますね。
その理由の1つの鍵が、ミトコンドリアの数を増やすことだったのです。


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