いきいき!エバーグリーンラブ: 体重・BMIより筋肉量が大事

2014年7月15日火曜日

体重・BMIより筋肉量が大事

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ミトコンドリアは元気の元とお話ししました。
今日はその証拠となる研究を2つご紹介しますね。

筋肉量が多い高齢者は元気で長生き

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アメリカ人(参加者の85%は白人)で55歳以上の男性と65歳以上の女性計3659人を5年間分析した研究があります。
その結果、筋肉量が多いと、死亡する危険性(リスク)が低下する
ことがわかりました。

具体的には、

・身長と筋肉量を指標とした、筋肉指数(muscle mass index)が最も高い人は、最も低い人に比べて死亡するリスクが約20%低い

という結果でした。

これは、運動する習慣のある人では、筋肉がつき、筋肉の中のミトコンドリアの働きが高まるためと考えられます。
また、そのような身体になれば、有酸素運動がとても効率的になるので、ダイエット効果もばっちりでしょう。

でも、この研究でも、肥満の指標となるBMIは、死亡リスクと関係ありませんでした。

ほかの研究では、

・明らかな肥満(BMIが35 kg/m2以上、肥満3度以上)の高齢者の死亡リスクは確かに上がるが、
・BMIが30-35kg/m2の範囲の肥満(2度)では死亡リスクが上がらず、
・過体重といわれるBMIが25-30g/m2の範囲の人々が一番死亡リスクが低かった

との結果もあります。

つまり、大事なのは、単なる体重やBMIだけでなく、体格の質であることがわかります。

体重や、BMIが適正でも、筋肉が少なく、体脂肪や内臓脂肪が多ければ、不健康な質の悪い体格?!

といえるのではないでしょうか。

この研究で一番死亡リスクが低かったBMIが25-30g/m2の範囲の人々は、実は肥満でBMIが高いのではなく、筋肉の量が多いことが予想できます。

ミトコンドリアは、エネルギーを貯めている脂肪細胞より、筋肉に多いことからも、これらの研究の結果が納得できますね。

体重やBMIを気にしてダイエットするだけではなく、筋肉の量(除体脂肪量)を多くすることが大切なようです。


筋肉はゆっくり成長します。
にわかな運動や不定期な運動では筋肉はつきません。
研究の参加者たちの多くは運動の習慣があったに違いありません。

BMI, ミトコンドリア, 有酸素運動, 筋肉, 肥満, 脂肪組織 筋肉 ミトコンドリア 筋肉指数 BMI 筋肉量 運動人類は長い間食べ物を得るために、採集したり、狩りをしたり、農作業をしたり……運動するための筋肉がなければ、食物にありつけなかったのです。
そのような環境の中で進化してきたのです。

もっと言えば、生物はすべて、特にわれわれ「動物」は運動して、食物によって吸収したエネルギーを発散することを前提に出来上がっているのです。
それは、自然の摂理の1つの物理法則(熱力学の第二法則)に従いながら、それを利用しているのです。

しかし、人類の発明した文明は、その摂理に反することをすることを行ってきました。

人類が文明の恩恵を受けているはずの現代社会は、自動車、エレベーター、エスカレーターなど人間に身体を動かさないことを強要しているようなものです。
これではエネルギーを発散できません。

その上、文明がもたらした、近代化された便利な食生活は、糖質・脂質・塩分漬けのオーバーカロリー
……エネルギーが蓄積される一方です。
これでは、病気になるはずです。

このへんはまた詳しくお話ししますね。


さて、このようにいろいろ問題はあるものの、やっぱり文明を捨てては生きられないのが我々。
では、健康を保つためにどうすればよいか・・・
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高齢者と呼ばれる歳になる前に、運動の習慣をつけ、筋肉を増やしてミトコンドリアを元気にして、健康で長生きしましょう。

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