運動には無酸素運動と有酸素運動があることはご存じだと思います。
無酸素運動は、瞬発力や渾身の力が必要となる短時間の運動で、短距離走や重量挙げなどのハードな運動で、通常無意識に息を止めて行います。
一方、有酸素運動は、力はそれほど出さない持続的な運動で、多くは腹式呼吸で行われますが、一定のペースでしっかりと呼吸をして、十分に酸素を取り入れながら行うものです。
ダイエット=皮下脂肪の燃焼には、有酸素運動が有効なことが分かっています。
無酸素運動と有酸素運動とでは、運動に使用するエネルギーも異なります。
無酸素運動では、筋肉は瞬発力が必要なので、血中のグルコース(ブドウ糖)が足りないと、筋肉内部に蓄えたグリコーゲンからグルコース(ブドウ糖)を取り出して使用します。
しかし、グリコーゲンは全身の筋肉に蓄えられている総量でも、成人男性で250~300gで、熱量にして、1000~1200kcalほどで、長時間の運動では枯渇してしまいます。
ちなみに体重60kgの成人男性が1時間クロールで水泳をすると約1200kcal消費します。
無酸素運動は細胞の細胞質で糖が代謝されエネルギーを作りますが、効率は悪く、細胞を元気にするミトコンドリアが働きません。
一方、有酸素運動では、エネルギー源として、グルコース(ブドウ糖)も使いますが、主に脂肪の成分である脂肪酸を使います。
実は、筋肉はグルコース(ブドウ糖)より脂肪酸のほうを好んで使うのです。
なぜなら、脂肪酸は、皮下脂肪の形で体に大量に貯蔵されていますので、グリコーゲンのように貯蔵量に限りはなく、持久的な運動に向いているのです。
そして、有酸素運動では酸素がたっぷりと供給されるので、細胞を元気にするミトコンドリアの発電機TCA回路がフルに稼働します。
週に3回ぐらいは行いたいですね。
ヨガや太極拳などもいいですが、よほどハードにやらないとダイエットは難しいでしょうね。
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有酸素運動と無酸素運動の違い
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ダイエットに有酸素運動が向いているというのは、ここからわかります。
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