いきいき!エバーグリーンラブ: 糖毒性で糖尿病予備軍に??

2014年5月16日金曜日

糖毒性で糖尿病予備軍に??


今日は高血糖の悪循環についてお話します。

高血糖 インスリン抵抗性 肥満 運動不足 糖質が多い食事
高血糖の悪循環

糖尿病でなくても血糖値が高いのはよくない

血糖(血中のグルコース、ブドウ糖とも呼ばれますね)が多くなりすぎることを、血糖値が高い状態、「高血糖」と呼んでいます。
高血糖は、糖尿病患者さんに特徴的ですが、高血糖が続くことは、糖尿病になっていない人でも、あまりありがたいことではないようです。


高血糖が続く→インスリンが効かなくなる→さらに血糖上昇(糖毒性)

上の図のように、
①運動不足に加えて、糖質が多い食事(ご飯やパン、糖質入り飲料、スイーツなどを多く)を食べて、
②血糖値が高い状態が続き、脂肪細胞にグルコースを中性脂肪の形で蓄えて、だんだん肥満になると、
③膵臓のベーター細胞がダメージを受けて、
④血糖値を下げてくれるインスリンが膵臓のベーター細胞から出にくくなり、
➌同時に体の細胞でも、インスリンの作用が効きにくくなって、グルコースを細胞が血中から取り込めず、
②の血糖が高い状態に悪循環してしまいます。

血糖が高い状態が続くと、本来、必要時にインスリンを追加してたくさん出してくれる膵臓は、懸命にインスリンを分泌しようとして負荷がかかりダメージを受け続けて、さらに体の細胞もインスリンの作用が効きにくい状態の「インスリン抵抗性」になってしまいます。
一方、脂肪組織では、脂肪細胞がどんどん増えて肥満が進み、特にお腹の中などに内臓脂肪(皮下脂肪以外の、本来脂肪を貯めない場所に脂肪がたまってしまう=異所性脂肪)が増えます。

これが、高血糖の悪循環と考えられます。
これを「糖毒性」とも呼びます。
単純糖質(グルコース)は体に必要なエネルギー源であると同時に、多すぎれば毒性を発揮してしまうのです。

ペットボトル症候群は悪循環の結果?

なぜ、高血糖が続くとこのように糖毒性となってしまうのか、まだ十分に解明されいませんが、肥満になることが最大のリスクなようです。
肥満になっていなくても、少なくとも、運動不足と単純糖質の多い食生活にはリスクがあるようです。

実際には「ペットボトル症候群」などが有名。
糖尿病の素因がある人が、糖質のたっぷり入っている清涼飲料水やスポーツドリンクをたくさん飲み続けると、急性の糖尿病になることがわかっています。

糖質や糖尿病については下記もご覧ください。

糖質
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何を食べると血糖値が上がる?
「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い
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果糖はブドウ糖より危険
果糖は別腹
糖類を食べるとおなかがすく?
糖質は食べ物でとる必要はない?
糖質制限で二日酔いから解放?
アルコール飲料 角砂糖いくつ分?
スポーツドリンクで糖尿病に? 
お酒と糖類の依存性
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糖質制限 糖質は何gまでOK?


糖尿病
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