だから、糖質制限でごはんやパンを食べなかったら、すぐおなかがすいてしまいそう、と私も思っていました。
ところが、これは反対。
「糖質制限をしたらおなかがすかなくなった」という人が多いんです。
私はといえば、やっぱりおなかはすくし、食事の時間には「何を食べようかな~」なんて考えますが、おなかがすいてすいて気持ち悪くなる・・・ということはなくなりました。
あ、おなかがすいたくらいで気持ち悪くなる人はあんまりいないって?
それはいいとして、ここでは、その訳を科学的に証明した研究がいくつかあるので紹介しますね。
1つ目は、「タンパク質の多い食事、脂質が多い食事は、空腹感を感じにくい」という、アメリカのワシントン大学医学部のFoster-Schubert博士たちの研究です。
食欲中枢を刺激して、「おなかがすいた」と感じさせるホルモンがあります。「グレリン」といって、このホルモンの血中濃度が低いと食欲を感じないのでおなかはすかなくなり、血中濃度が高いと食欲がわきます。
まず、16人の参加者に、次の3種類のドリンクをそれぞれ別の日に飲んでもらいました。
●糖類(グルコース)80%のドリンク
●タンパク質80%のドリンク
●脂質80%のドリンク
そして、グレリンの血中濃度と空腹感を測定しました。その結果は―
タンパク質80%のドリンクでは、低いグレリン濃度が6時間続きました。
脂質80%のドリンクでは、タンパク質80%のドリンクよりもさらに長い時間、低いグレリン濃度が続きました。
糖類(グルコース)80%のドリンクは、低いグレリン濃度が4時間続き、その後はタンパク質や脂質のときよりも血中濃度がずっと高くなりました。
つまり、タンパク質や脂質が多い食事では、空腹感を感じにくいということですね。
反対に
糖類は食欲を増進させる
のです。
J Clin Endocrinol Metab. 2008 May; 93(5): 1971–1979.Published online 2008 January 15. doi: 10.1210/jc.2007-2289
2つ目の研究は、日本の山梨医科大学の中村美知子氏たちによるものです。
7名の学生に高炭水化物(糖質)食、高タンパク質食、高脂質食を食べてもらい、空腹感~満腹感をを5段階で報告してもらいました。
その結果、満腹感が大きかったのは、高タンパク食>高脂質食>高炭水化物(糖質)食の順でした。
高タンパク食、高脂質食では満腹感が5時間程度続きました。
高炭水化物(糖質)食では、食後5時間でひどい空腹感を感じて、がまんできず横になってしまった人がいたほどでした。
山梨医大紀要第15巻,35-41(1998)
このように、糖類は食べても食べても、短時間で食欲が湧いてきてまた食べたくなります。
これが「糖類中毒」につながります。おなかがすいているときに、パン屋さんの前を通る時の匂い、たまらないですよね。食べずにはいられない、「中毒」だと思えませんか?
「中毒」っていわれると、脅かされているみたいですよね。
「薬物中毒」みたいに、短期間で人格が変わってしまうようなことはなくても、じわじわと進んでいく、「中毒」とか、「依存症」とか呼ばれる状態があるんです。
糖類の中毒性・依存性・習慣性については、別の機会にお話ししますね。
糖質や糖尿病については下記もご覧ください。
血糖になる栄養素
何を食べると血糖値が上がる?
「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い
ブドウ糖と果糖の毒性
果糖はブドウ糖より危険
果糖は別腹
糖類を食べるとおなかがすく?
糖質は食べ物でとる必要はない?
糖質制限で二日酔いから解放?
アルコール飲料 角砂糖いくつ分?
スポーツドリンクで糖尿病に?
お酒と糖類の依存性
あなたの1日の糖質量
糖質制限 糖質は何gまでOK?
糖尿病
4~5人に1人が糖尿病予備軍!
糖毒性で糖尿病予備軍に??
グルコーススパイクに注意
インスリンは肥満ホルモン?!
早食いはメタボの元
厚労省お墨付き栄養法で糖尿病?
低GI食品って意味ある?
やっぱりGIはあてにならない
糖尿病予備群は癌リスクが15%高い
J Clin Endocrinol Metab. 2008 May; 93(5): 1971–1979.Published online 2008 January 15. doi: 10.1210/jc.2007-2289
2つ目の研究は、日本の山梨医科大学の中村美知子氏たちによるものです。
7名の学生に高炭水化物(糖質)食、高タンパク質食、高脂質食を食べてもらい、空腹感~満腹感をを5段階で報告してもらいました。
その結果、満腹感が大きかったのは、高タンパク食>高脂質食>高炭水化物(糖質)食の順でした。
高タンパク食、高脂質食では満腹感が5時間程度続きました。
高炭水化物(糖質)食では、食後5時間でひどい空腹感を感じて、がまんできず横になってしまった人がいたほどでした。
糖類は満腹感が持続しない
ということです。
このように、糖類は食べても食べても、短時間で食欲が湧いてきてまた食べたくなります。
これが「糖類中毒」につながります。おなかがすいているときに、パン屋さんの前を通る時の匂い、たまらないですよね。食べずにはいられない、「中毒」だと思えませんか?
「中毒」っていわれると、脅かされているみたいですよね。
「薬物中毒」みたいに、短期間で人格が変わってしまうようなことはなくても、じわじわと進んでいく、「中毒」とか、「依存症」とか呼ばれる状態があるんです。
糖類の中毒性・依存性・習慣性については、別の機会にお話ししますね。
糖質や糖尿病については下記もご覧ください。
糖質
血糖になる栄養素
何を食べると血糖値が上がる?
「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い
ブドウ糖と果糖の毒性
果糖はブドウ糖より危険
果糖は別腹
糖類を食べるとおなかがすく?
糖質は食べ物でとる必要はない?
糖質制限で二日酔いから解放?
アルコール飲料 角砂糖いくつ分?
スポーツドリンクで糖尿病に?
お酒と糖類の依存性
あなたの1日の糖質量
糖質制限 糖質は何gまでOK?
糖尿病
4~5人に1人が糖尿病予備軍!
糖毒性で糖尿病予備軍に??
グルコーススパイクに注意
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低GI食品って意味ある?
やっぱりGIはあてにならない
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