いきいき!エバーグリーンラブ: 糖質制限で二日酔いから解放?

2014年5月18日日曜日

糖質制限で二日酔いから解放?

お酒に強い アルコールに弱い 遺伝 肝臓 ペルオキシソーム カタラーゼ、滑面小胞体 シトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ MEOS シトクロムP-450 2E1 ブドウ糖、果糖、アルコール、アルデヒド、酢酸、ブドウ糖6リン酸 構造 二日酔いにならない 予防 飲みすぎ グルコキナーゼ ヘキソキナーゼ エチルアルコール アルコール脱水素酵素 アルコールデヒドロゲナーゼ ALDH2 アルデヒド脱水素酵素 酢酸 酢 グルコース6リン酸アルコールの吸収

ちょっとお酒を化学的に見てみましょう。お酒の主成分はエチルアルコールです。
下の絵のように、エチルアルコール(以下アルコール)は、ブドウ糖と比べても、小さい(分子量が低い)ので、これ以上消化される必要がありません。
80%は小腸からとても早く吸収されます。
20%は胃からも吸収されます。

また、水によく溶ける性質があるので、血液に溶けて、脂肪組織以外は全身に速やかに行き渡ります。
脂肪には溶けにくいので、脂肪組織にはゆっくりと行き渡ります。

空腹時には胃は働いていません。
ですから、お酒を飲むとアルコールは胃を素通りすることになります。
すぐに小腸に到着してしまい、アルコールの吸収が速くなります。
お酒を飲むときはおつまみを食べながらゆっくりと飲めば、胃にとどまる時間が長くなり、悪酔いしにくくなります。
すきっ腹のお酒が酔いやすいのが分かりますね。

また、がんや潰瘍などで胃を取ってしまった人も、小腸に直行するのでアルコールの吸収が速くなります。
お酒に強い アルコールに弱い 遺伝 肝臓 ペルオキシソーム カタラーゼ、滑面小胞体 シトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ MEOS シトクロムP-450 2E1 ブドウ糖、果糖、アルコール、アルデヒド、酢酸、ブドウ糖6リン酸 構造 二日酔いにならない 予防 飲みすぎ グルコキナーゼ ヘキソキナーゼ エチルアルコール アルコール脱水素酵素 アルコールデヒドロゲナーゼ ALDH2 アルデヒド脱水素酵素 酢酸 酢 グルコース6リン酸 化学式 アルコールの生化学
糖とアルコールの化学構造









 

アルコールの代謝

食べたものは、消化されて胃や小腸から吸収された後、主に肝臓で身体が必要としている形に変えられます。
これを代謝といいます。

アルコールも吸収されると、まず、肝臓に行きます。
そして肝臓の細胞に入り、細胞の中にあるミトコンドリアでアルコール脱水素酵素が働いて、アセトアルデヒドに変わります。
これが、「代謝されてアセトアルデヒドになる」ということです。

このアセトアルデヒドは、還元性(ピンクで囲った部分に還元性がある)があります。
前に、グルコースに還元性があるというお話をしましたね。
⇒ブドウ糖と果糖の毒性

還元性というのは電子を渡す性質ですが、それがどういうことかは説明すると長くなるので、ここでは、体に毒性を示すと考えてください。

毒性を示されては困るので、肝臓の細胞のミトコンドリアはアセトアルデヒドを2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)を使って速やかに酢酸に変えます。
酢酸というのは、皆さんがよく料理に使っている酢のことです。

ミトコンドリアは、2つの反応(代謝といいます)をさせなければいけないので忙しいですね。
だから、飲酒量が多かったり、肝臓が疲れていると、この2つの酵素による代謝が追い付かなくなってしまいます。
その結果、肝臓から血液を通じてアセトアルデヒドが全身へ
こうしてアセトアルデヒドが毒性を発揮した状態が二日酔いです。


人によっては、体質的にALDH2酵素の形が微妙に違うことがあります。
残念ながら、正しい形のALDH2を作る遺伝子を持っていないのですね。
そういう人は、アセトアルデヒドの代謝が上手く行えないので、ほんのちょっとお酒を飲んだだけで、顔が赤くなり、動悸がして、二日酔いになってしまします。
日本人などの黄色人種(モンゴロイド)は、白人(コーカソイド)や黒人(ネグロイド)に比べて、体質的にこのタイプの人の割合が高いそうです。
つまり、お酒は白人や黒人のほうが強いということですね。

また、大量に飲酒を続けている人は、上の2つの酵素以外にも、アルコールの代謝を助ける戦闘員が現れます。
肝臓の細胞のペルオキシソームから出るカタラーゼ、滑面小胞体から出るシトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ(MEOS)、シトクロムP-450 2E1などの酵素がその戦闘員です。
お酒に強い アルコールに弱い 遺伝 肝臓 ペルオキシソーム カタラーゼ、滑面小胞体 シトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ MEOS シトクロムP-450 2E1 ブドウ糖、果糖、アルコール、アルデヒド、酢酸、ブドウ糖6リン酸 構造 二日酔いにならない 予防 飲みすぎ グルコキナーゼ ヘキソキナーゼ エチルアルコール アルコール脱水素酵素 アルコールデヒドロゲナーゼ ALDH2 アルデヒド脱水素酵素 酢酸 酢 グルコース6リン酸これらの酵素は、飲酒量と、飲酒の機会が多いほどたくさん出てくるようになります。

これが、お酒は飲みなれると強くなるという仕組みです。
よほど、体はお酒を速く代謝させてしまいたいのですね。

糖質制限すると二日酔いしにくい?

糖質制限している健康な人から、「二日酔いしなくなった」という声が多く聞かれます。
これは、カタラーゼ、シトクロムP-450依存性モノオキシゲナーゼ(MEOS)とシトクロムP450 2E1が関係している可能性があります。
なぜなら、糖質制限をしていると、これらの酵素が出やすくなるからです。

さらに、糖質制限していると、肝臓のミトコンドリアのTCA回路がグルコース(ブドウ糖)の代謝に関わる割合が少なくなるので、アルコールの代謝が進みます。
ですので、アルコールの代謝が活発になり、二日酔いしにくいというわけですね。
また、糖質を代謝するためにはビタミンB1が必要です。
糖質をたくさん取ると、ビタミンB1が消費されてしまいます。

実はビタミンB1はアルコールをミトコンドリアのTCA回路で代謝するときに必要なビタミンでもあるのです。
ですから、普段から糖質をたくさん取っている人はビタミンB1が不足しがちで、アルコールの代謝もよくなくて、二日酔いになりがちなのです。

一方で、肝臓はブドウ糖を作る「糖新生」の作業もしています。
大量に飲めば、アルコールの代謝に忙しい肝臓は「糖新生」がおろそかになるので、人によっては飲んでいるときに不意に意識が遠のいたり(ブラックアウト)、急にあくびが出たりして眠くなる低血糖症状が見られることもあります。
お酒を飲んだ後に、これらの症状がある人は、肝臓が疲れている可能性があります。

このように、飲酒の常習者では、低血糖になりやすくなり、血糖値が低いことに脳が適応して、脳のエネルギー源がブドウ糖からアルコールの代謝物である酢酸に切り替わることが分かっています。
糖質制限をして血糖値が低い状態が定常化すると、一層この傾向になると考えられます。
脳の主要なエネルギー源が酢酸になると、脳内のミトコンドリアでアデノシンが多く作られるため
アルコールへの依存が高まります。
ひどい場合は認知機能の低下も引き起こしかねません。

糖質制限を行う場合には、飲酒はできれば避けたほうが良いと思います。
また、糖質制限を行う場合は、深酒は厳禁です。
お酒を飲むときは、タンパク質豊富で、糖質も含んだ食事をしっかりとしながら、適量にすべきですね。

複合炭水化物・脂質も二日酔いに

炭水化物の中でもグルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの単糖類が長くつながったものを複合炭水化物といいます。

複合炭水化物であるご飯・パン・うどん・そば・いもなどは、胃を通過して小腸に行くまでに時間がかかります。
これらをお酒のシメなどに食べると、翌朝のムカつきや胃のもたれの原因となります。

天ぷらやフライ、から揚げなどの揚げ物をつまみにするのも考え物です。
揚げ物の衣は小麦粉や片栗粉、パン粉などの複合炭水化物が、揚げ油をたっぷり吸った状態です。
消化吸収の遅い複合炭水化物と脂質のそろい踏み。
これでは翌朝のムカつきの可能性濃厚ですね。

ラーメンを食べたあとの人の胃に内視鏡を入れて覗くと、おもにタンパク質でできているチャーシューは跡形もないのに、おもに複合炭水化物でできている麺は残っているそうです。
消化器内視鏡を行う医師には、よく知られています。

お酒を飲んだ翌朝を快適に過ごしたければ、軽度な糖質制限は効果的と思われます。
とはいっても、上記のように、お酒に強くなったと喜んで飲みすぎてしまうのも危険。
お酒は適量が大事です。
くれぐれもご注意ください。

二日酔い対策はまた今度書きますね。

糖質や糖尿病については下記もご覧ください。

糖質
血糖になる栄養素
何を食べると血糖値が上がる?
「糖類オフ」と「糖質オフ」の違い
ブドウ糖と果糖の毒性
果糖はブドウ糖より危険
果糖は別腹
糖類を食べるとおなかがすく?
糖質は食べ物でとる必要はない?
糖質制限で二日酔いから解放?
アルコール飲料 角砂糖いくつ分?
スポーツドリンクで糖尿病に? 
お酒と糖類の依存性
あなたの1日の糖質量
糖質制限 糖質は何gまでOK?


糖尿病
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