いきいき!エバーグリーンラブ

2015年2月7日土曜日

筋肉は脚から落ちる

座りがちなライフスタイルは、健康に良くないことをお話ししました。
⇒デスクワークは危険!

また、座り時間を短くすれば老化しにくいこともご紹介しましたね。
⇒座り時間を短くすれば老化しにくい

健康と若さの源は、筋肉に多いミトコンドリアが鍵であることもお話ししましたね。
筋肉を鍛えて維持すれば、ミトコンドリアが活性化して、生きるエネルギーを生み出してくれるわけです。
⇒ミトコンドリアの数で若さが決まる
⇒体重・BMIより筋肉量が大事

言い換えれば、運動して筋肉を維持することが、究極のアンチエイジングともいえます。
今日は、年をとると自然に落ちてしまう筋肉をどうすればいいかをお話しします。

日本人の筋肉量の加齢による特徴

大阪医科大学の研究グループが、18歳以上の日本人 4,003 人(男性 1,702 人,女性 2,301 人)を調べた研究「日本人筋肉量の加齢による特徴」があります。

⇒谷本 芳美ら 日本人筋肉量の加齢による特徴 日本老年医学会雑誌 Vol. 47 (2010) No. 1 P 52-57

それによると、

  1. 加齢に伴う筋肉量の減少の割合は男性の方が女性よりも大きい
  2. 脚は 20 歳代ごろより年を取るにつれて大幅に減少し
  3. 腕は高齢期になって緩やかに減少しはじめて
  4. 胴体は中年頃まで緩やかに上昇した後、減少し
  5. 全身筋肉量は中年頃まで微量に増加あるいは横ばい状態から減少する
  6. 筋肉量の加齢変化は部位により異なり,減少率が最も大きいのは脚で、次に全身、上肢、胴体の順で落ちていく。

ということがわかりました。



解説すると

イラスト,サルコペニア, ミトコンドリア少ない, 座りがちだと危険, 座り時間が長いと危ない, 筋肉少ないとやばい, 運動しないとサルコペニア, 運動不足で炎症,
脚(腿、ふくらはぎ)の筋肉量は全身の筋肉量の
約50%を占める
1.は、男の人は、思春期以降、男性ホルモンであるテストステロンが多く分泌されるので、筋肉がつきやすい状態にあり、学生時代の部活などのスポーツや運動の経験や習慣があることが多いために、女性よりも筋肉が多い傾向があり、このため、落ちる割合も大きいと考えられます。

2.は、おそらく、現代社会では、20歳代で社会人になって、デスクワークにつく人が多いため、運動量が減り、大幅に減少してゆくと考えられます。

3.は、でも、腕は、座りがちの生活でも使っているので、なかなか落ちにくいのでしょう。

4.は、胴体(体幹部)の筋肉、つまり、背筋や腹筋などは、座ったり、立ったりしているだけでも使われているので、中年までの時間でゆっくりと鍛えられているために、こうなるのでしょう。

5.は、とくに運動しなければ、全身の筋肉は増えることはないということですね。

6.は、つまり、現代の普通の社会生活を送れば、年を取るにつれて、自然と筋肉は落ちていくということで、特に脚の筋肉が落ちるということです。

筋肉を維持するにはどうすれば良いか

脚(腿、ふくらはぎ)の筋肉量は全身の筋肉量の約50%を占めます。
ですから、運動によって脚の筋肉を落とさないことが最低限必要なわけです。
『足腰立たなくなったら、おしまい』みたいなことをよく言いますが、まさにそうなのです。

最近では、加齢で筋肉が落ちていくことをサルコペニアといって、医学的な病気として考えるようになってきました。

カナダで 60 歳以上の 4,449人を対象とした研究では、食事、入浴、着替えなどの基本的な日常の 動作ができなくなることとサルコペニアが関係していることも報告されています。
⇒Janssen et al. Skeletal muscle cutpoints associated with elevated physical disability risk in older men and women. Am J Epidemiol. 2004 Feb 15;159(4):413-21.

年をとって、食事、入浴、着替えなどが満足にできなくなるのなんて嫌ですよね。

まずは、脚を鍛えることから始めましょう。

いきなり筋トレはつらいでしょうから、まずは、ストレッチから始めるのがよいでしょう。
ストレッチをしている暇がない方は、日常生活で文明の利器に頼っていた部分を、自分の力を頼ることにしてみるのも一案です。

例えばこんなことで脚を鍛えてみませんか?


エスカレーター、エレベータを使わないで階段で上がる 近距離は、自転車やバス、電車を使わないで歩く 電車で座らない ちょっとした買い物するとき、カートを使わないで手でカゴをもつ なるべく速足で歩く ルンバを使わないで掃除機を使う リモコンを使わずに操作できる電気機器は手で操作する 座りっぱなしにならないように、1時間に5分は歩くようにする
筋肉が落ちないようにする
  • エスカレーター、エレベータを使わないで階段で上がる
  • 近距離は、自転車やバス、電車を使わないで歩く
  • 横断歩道の代わりに、歩道橋を渡る
  • 電車で座らない
  • ちょっとした買い物するとき、カートを使わないで手でカゴをもつ
  • なるべく速足で歩く
  • ルンバを使わないで掃除機を使う
  • リモコンを使わずに操作できる電気機器は手で操作する
  • 座りっぱなしにならないように、1時間に5分は歩くようにする
こうやって挙げてみるといろいろあって、ため息が出そう・・・
まず、ため息が出ないものからはじめてみる、というのはいかがでしょう?

2015年2月2日月曜日

化粧品をやめて美肌になる!〈クレンジングクリーム、洗顔石鹸〉

誰しも「キメの細かい肌」に憧れます。
 では、「キメ」ってなんでしょう?

キメは、皮膚の表面の溝です。
皮膚は伸びたり縮んだりできないと、動かすたびにバリバリとひび割れてしまいますから、細かい溝をつくっておいて、蛇腹のように表面を崩すことなく動けるようにしているのです。

溝が細かく、規則正しく描かれていれば、キメの細かい美しい肌。
「キメを保つ」とうたっているのが基礎化粧品ですが、基礎化粧品を使って潤っている肌には、キメがなくなっている、ということを、皆さん、ご存じですか?

恥ずかしながら、私は、潤っていてつるつるした肌=キメの超細かい肌だと思っていました。

私の乾燥肌対策

私はひどい乾燥肌ですから、保湿には余念がありませんでした。
まず、お風呂でたっぷりのクレンジングでファンデーションをきれいに落とし、蒸しタオルで肌に水分を含ませて、お風呂上りにローション+美容液+美容ジェル+保湿クリームなどなど、とにかくいっぱいつけて、時には保湿パックまでしていました。

成果は著しく、翌朝にはツルツル、すべすべのお肌に。

乾燥もさることながら、シミもなかなかの問題。

もともとはどちらかといえば肌の色は白い方でしたが、学生時代のテニスで目いっぱい焼いたのが祟ってか、地の白い肌はどこに残っていることやら。
薄いシミの上に濃いシミが重なって、ファンデーションの色もどこに合わせてよいかわからない状態でした。

対策はもちろん厳重に。
朝は水で軽く洗って、ローション+美容液+クリームをつけ、下地クリームを塗ってファンデーション。
下地クリームもファンデーションも日焼け止め効果の一番高いものです。
これ以上、シミが増えたらたいへんですからね。
イラスト きめ 化粧品を使うとキメがなくなる

ファンデーションは薄めでしたが、外出するときは日に焼けるのを恐れて、真冬でも塗り直していました。

その結果、イラストの右側のようなツルンとしたお肌になりました。
ファンデーションのノリは悪くないし、艶々だし、よしよし、と。

ところが、これが大きな誤解でした。

「私の乾燥肌対策」は間違いだった!

キメのない肌は、表面のバリアが壊れた、水分の蒸発しやすい、シミのできやすい半崩壊状態の肌だったんです。
だから、保湿クリームの量は増える一方。
私がしていた乾燥肌対策が正しいのだとしたら、使っているうちに、だんだん肌は丈夫にならなければいけないわけです。

風邪を引いたときに風邪薬を飲んで体調が良くなったとき、風邪薬を止めたら必ず風邪をぶり返し、どんどん病弱になっていったとしたら、そんな風邪薬、一刻も早くやめないと、と思いますよね。
ということは、この乾燥肌対策、どこかが間違っていたと考えられます。

では、私のスキンケアのどこが間違っていて、こんなになってしまったのでしょう?
日常のお手入れに潜んでいる犯人は、大きく3つ。
  • 犯人1 クレンジングクリーム、石鹸
  • 犯人2 保湿クリーム、美容液、美容ジェル、下地クリーム
  • 犯人3 ファンデーション、日焼け止め
今回は、犯人1についてお話ししましょう。

犯人1 クレンジングクリーム、石鹸

界面活性剤は肌に悪いっていわれますね。
なぜでしょう。
それは、界面活性剤が皮膚の一番外側のバリアを壊してしまうからです。

なぜか?
それは、界面活性剤というものが油と水を混ぜるためのものだからです。
皮膚の一番外側にある皮脂と呼ばれる油の層も、水に混ざるようにして溶かしてしまいます。

クレンジングクリームは、ファンデーションという油を落とすのですから、界面活性剤であることは当然ですね。
この作用は、石油系だろうと、植物系だろうと、アミノ酸系だろうと全く違いはありません。

石鹸も強力な界面活性剤です。
これも、天然素材(?)だろうと、固形だろうと液体だろうと、同じこと。

石鹸の誤解についてはまた書きますね。

界面活性剤を含まないクレンジングクリームはないか?

challenge オリーブオイル

「オリーブオイルのクレンジングオイル」と謳っている製品もありますね。
これはよいかと思い、私も使ってみました。
確かにオイル風だけれど、よく落ちるし、洗顔せっけんで洗えば残らない。

で、試しにただのオリーブオイルで落としてみました。
が、これはたいへん。
ファンデーションが落ちたかどうかよりもまず、ファンデーションと混ざったオリーブオイルを落とすのに一苦労でした。
ファンデーションとも「クレンジングオイル」ほど、馴染みません。。
やっぱり、「クレンジングオイル」は、オイルと混ぜるための界面活性剤を、多分、少なからぬ量、含んでいると思われます。

ああ、これは界面活性剤を使わなければどうしたってムリ、クレンジングクリームとしては使い物にならない、ってよくわかりました。

皮脂と界面活性剤の作用については、こちらに詳しく解説しています。
⇒界面活性剤の危険性
⇒シャンプーをやめれば髪が生える!

クレンジングクリームを使わないで、化粧を落とす方法

そこで、界面活性剤を含まない成分で化粧を落とせないか、いろいろ試してみました。

challenge グレープシードオイル

まず、液体のオイル、料理に使う「油」です。
匂いの強いものはNGなので、香りの弱いものに限られます。
オリーブオイルはすでに試してダメだったので、グレープシードオイルを試しました。
が、これもお話になりません。
他の物も同じだということは、容易に想像できました。

challenge グリセリン

そこで、グリセリンを水で倍に薄めてみました。
グリセリンは、界面活性剤ではありませんが、水にも油にも混ざります。
が、触ってみればわかりますが、高濃度のグリセリンは、かなりべとべとしています。
案の定、水で流せる感触のよさからはほど遠いものでした。
そのうえ、ただのオイル以上に化粧品ともなじみません。
早い話が、クレンジングとしては何の役にも立ちませんでした。

しかも、高濃度のグリセリンは肌の水分を奪うということがわかりました。
使ってみなければよかった、と後悔・・・

challenge 劇落ちクロス

色々検索するうちに、お風呂で、布でこすって落とす、というやり方をしている方のブログを見つけました。
で、さっそく、私も試してみました。

ただの布ではなく、劇落ちクロスという「超微細繊維」で編まれた布です。
これは、確かに今まで試したものの中で一番落ちました。
石鹸も必要ありません。
ただ、物理的にこそぎ落とすのですから、表皮のバリアも落としてしまうことになりますね。

challenge ワセリン+グリセリンローション

試行錯誤の末、最終的に、今、私が使っているのは、ワセリンです。
ワセリンで馴染ませて、自分で作った、ただの「グリセリンローション」でふき取ります。
ワセリンは、顔に残ってもさほど問題にならないそうです。

グリセリンローションについてはこちらをご覧ください。
レシピ*手作りグリセリンローション

クレンジングクリームよりは、落ちない方がまし


クレンジングクリームで落とした方がきれいに落ちるのでしょうが、多少、ファンデーションが残ったとしても、クレンジングクリームは使わない方が肌にはよいといいます。
表皮の細胞は、どんどん入れ替わるので、残った化粧品も数日で自然にはがれるためです。
⇒みずみずしい肌の新陳代謝

ワセリンクレンジングの課題

ワセリンなんて、オリーブオイルよりもベトベトでは?
と思われる方も多いでしょう。
たしかに、十分ベトベトしていますが、液体ではないので、いくらか扱いが楽です。
それに、肌への影響が少ないようです。

とはいっても、顔全体に厚く塗った、日焼け止め+下地クリーム+ファンデーションを落とすには、かなりの努力が必要になります。

ここまでのところの解決策は、
  • 日焼け止め+下地クリーム+ファンデーションを使わないこと
しかありません。
当たり前ですが、そんなわけにはいかない、って思いますよね。

もちろん、いきなり、そんなことはできません。
時間をかけて、少しずつ素肌の健康を取り戻す方法を、これからご紹介します。

とにかく、ワセリンクレンジングを試してみるだけでも、効果はあります。
気長に、少しずつ。
今使っている化粧品がなくなってからでもいいので、お試しください。


化粧品をやめて美肌になる!〈クレンジングクリーム、洗顔石鹸〉
化粧品をやめて美肌になる!〈クリーム、美容液〉
化粧品をやめて美肌になる!〈ファンデーション、日焼け止め〉

レシピ*手作りグリセリンローション

お肌に優しいローションをご紹介します。
水道水にグリセリンを入れるだけ。
界面活性剤を含まないので、肌のバリアを壊しません。

グリセリンはほんの少ししか加えないので、不安かもしれませんが、濃いと肌の水分を奪ってしまうといわれています。
少量を計るのはかえって難しいですが、くれぐれも、濃くしすぎないようにしてください。

グリセリンローションの作り方

グリセリン500mL
ほんの少ししか使わないので
もっと少量サイズで十分。
薬局で購入できます
【材料】
  • グリセリン 小さじ1(約5mL)
  • 水道水(浄水器を使わないただの水道水) 200mL×2
  • 容器 原液用と顔用の2つ(300mL or 500mLのペットボトルでOK)
【原液の作り方】
  1. 容器をきれいに洗う
  2. 容器に水道水200mLを入れる
  3. グリセリン小さじ1を加えてよく振る
※原液は冷蔵庫に保存して、半年程度で使い切ってください

【グリセリンローションの作り方】

  1. もう一つの容器をきれいに洗う
  2. 原液を適量取り、水道水で10倍に薄める
(原液20mLをペットボトルに取り、水道水を加えて200mLにすれば、10倍に薄まります)

500mLのペットボトルではじめからグリセリンローションを作るには

いちいち原液を作ってから薄めるのはめんどう、という方のために、はじめから化粧水用の濃度のグリセリンローションを作る方法もご紹介しましょう。

【材料】
    • 水道水(浄水器を使わないただの水道水)  500mL
    • グリセリン 小さじ1/4(約1.3mL)
    • 容器 (500mLのペットボトルでOK)
    【作り方】
        1. 容器をきれいに洗う
        2. 容器に水道水300mLを入れる
        3. グリセリン小さじ1/4(約1.3mL)を加えてよく振る
        4. 残りの水道水で、500mLの容器をいっぱいにして、よく振る

        注意

        水道水に含まれる塩素が防腐剤の代わりです。
        それでも、市販の化粧品のようには長期保存できません。
        液が濁ってきたり、浮遊物が見られたり、カビ臭くなってきたりしたら、新しく作り直しましょう。

        グリセリンは外からは細胞に入りません

        グリセリンローションは、エバーグリーン研究室が唯一お勧めするローションです。
        なので、グリセリンの効能について調べました。

        そこでわかったのは、グリセリンは外から補っても、表皮の細胞の中には入らない、ということでした。

        本物のプルプルのお肌は、いうまでもなく、表皮の細胞に水分が多く含まれている状態です。
        でも、いくら高価な基礎化粧品を使っても、角層を壊して細胞と細胞の間に水分を入れるのが精いっぱいです。

        細胞膜は、限られた物質以外、中に入れません。
        中に入れる物質には、その物質専門の入り口が用意されています。
        実は、グリセリンは、アクアポリンという専門の入り口から細胞の中に入ることを許されている、数少ない物質の1つなんです。

        しかし!
        この入り口は、体の中からしかグリセリンを取り込みません。
        つまり、ローションとしてつけても、細胞の中には入れないんです。
        参考 松崎利行. 細胞膜水チャネル,アクアポリン 腎臓を中心にして. 日本医科大学医学会雑誌. 2009; 5(2): 118-124

        では、なぜグリセリンローションをご紹介しているかというと、害がほとんどないと思われるため。
        本当のところはただの水道水でもよいのです。

        そうはいっても、化粧品というのは、容器や香りや色、感触を楽しむもの。
        あまり味気ないと寂しいので、私はグリセリンでしっとり感を出し、好きな香料を1滴入れて使っています。

        本物の美肌を作るために

        これまで、あれもこれも肌に悪いというお話ばかりしてきました。
        詳細は下記を・・・

        化粧品をやめて美肌になる!〈その1〉
        化粧品をやめて美肌になる!〈その2〉

        「じゃあ、何を使えばいいの?という方のために」
        といって、やっぱり界面活性剤の入っている化粧品を勧めているのが、よくあるウェブサイト。
        それはやっぱりウソです。

        化学を勉強した方は理解されると思いますが、化粧品で美肌を作るのはムリなんです。
        なんとか許されるのはワセリンと、このグリセリンローション。

        ファンデーションはやめられない・・・ならばせめて基礎化粧品をワセリンとグリセリンローションだけにしてみるのはいかがでしょう?
        肌にもお財布にも優しいです(笑)



        2015年1月27日火曜日

        レシピ*低糖質 アーモンドクッキー


        小麦を使わない低糖質クッキーです。
        アーモンドとクルミをたくさん入れて、かなりクッキーらしく仕上がりました。
        サクサク感は小麦粉に劣るけれど、味は全く遜色ないと思うのですが・・・いかがでしょう?

        【材料】
        • アーモンド(粉)    70g
        • クルミ          30g
        • 小麦ふすま(ブラン) 30g
        • ラカンカット      50g
        • バター         40g
        • 卵            2コ
        • 塩       ひとつまみ 

        【作り方】
        1.アーモンドをミキサーで細かくする
          
         私は、バイタミックスで粒状のアーモンドを粉砕して使っています。
        バイタミックスでナッツを粉砕するときは、投入口を手でふさぎ、スイッチを入れて、10粒くらいずつ中に落とすようにします。
        残念ながら、一度に大量にはできません。

        アーモンドプードルを使ってもいいと思いますが、ちょっと粒がある方が、ナッツクッキーらしくなります。


          2.クルミを1cm角くらいに砕く
          これは、キッチンバサミで切るのがお勧めです。
          細かくしすぎると、入っているのがわからなくなってしまうので、大きめに。


            3.卵2個をハンドミキサーで混ぜる(普通の泡だて器でもOK)


            4.溶かしたバターとラカンカット、塩を加えてさらに混ぜる
             ラカンカットは砂糖の代わりです。血糖値を上げない甘味料です。ラカントやパルスイートカロリーゼロでもOK。


            5.1のアーモンドと2のクルミ、ふすまを加えて、泡立て器で混ぜる


            6.鉄板の上にクッキングシートを敷いて、5を広げる




            7.オーブン(余熱なし)180℃で15分焼く
            オーブンによって、焼き加減を見て調整してください。
            竹串を通して、生地がついてこなければOKです。






            8.焼きあがったら、好みの大きさに切る






            普通のクッキーならば、成型して焼くところですが、生地がトロトロなので、クッキングシートの上に伸ばして焼きます。
            厚さは5㎜くらい。

            3cm×3cmのクッキーが32個できます。
            糖質の量は全部で12g程度。
            1個は糖質0.4gくらいです。

            ラカンカットの代わりに砂糖、ふすまの代わりに小麦粉を使えば、全体で糖質80g強。
            約7倍です。
            糖質と糖類の違いについてはこちらをご覧ください
            ⇒ラカンカットについてはこちらをご覧ください
            ⇒ふすま(ブラン)についてはこちらをご覧ください

            ベーキングパウダーは、小麦粉を使わなければ入れても膨らまないと思われるので、使っていません。
            ⇒ベーキングパウダー、重曹についてはこちらを。

            ナッツについて

            アーモンドはバイタミックスで砕いていますが、ちょっと形が残っているくらいの方がおいしいので、ふつうのミキサーで十分です。
            うまく砕くのには、研究が必要かもしれませんが。
            アーモンドプードルを使えば、また食感が変わっていいでしょう。

            クルミはなくてもOK。
            入れれば風味が増して、ちょっと高級感が出ます。

            さて、気になるナッツ類の糖質を調べました。
            どれも、煎ったりゆでたりして、食べられる形になっている状態の糖質量です。

            カシューナッツ(フライ)  緑豆(ゆで)  ひよこ豆(ゆで) 小豆(ゆで) ピーナッツ(いり)  ピスタチオ(いり)  アーモンド(フライ)  ひまわりの種(フライ)   ごま(いり) かぼちゃの種(いり)  クルミ(いり) 大豆(ゆで)  精白米(めし)
            白米100gはお茶碗2/3程度。
            ここに含まれる糖質は36.8gです。
            一番、糖質の多いカシューナッツでも100g中20gですから、白米はかなり糖質量が多いことがわかります。

            とはいえ、クルミを白米の代わりに100g食べるというのは想像しにくいので、食事のメニューとしてはあまり参考になりませんね。
            主食の代用を考えるならば、大豆製品を利用するのが妥当かと。

            とりあえず、お菓子の類は食べないにほうがいいことは百も承知ですが、それでもおやつは食べたいので、ここではナッツ中心のクッキーをお勧めしてみた、というところです。


            2015年1月24日土曜日

            糖・脂質・塩~おいしさの罠

            健康に良い食べ物、良くない食べ物のそれぞれの特徴はなんでしょうか?

            子供のころ、母親にお菓子は控えて、野菜を沢山食べなさいと促された経験は誰しもお持ちと思います。


            さて、このように皆さんがイメージする、健康に良い食べ物の典型が、ビタミンと食物繊維が豊富な「野菜」で、健康に悪い食べ物の典型が、味が濃い目のお菓子の類でしょう。

            • 健康に良い食べ物=あまりおいしくない、あまり箸が進まない
            • 良くない食べ物=とてもおいしく、癖になる

            どうでしょう、みなさん同意なさるのでは?

            行政の健康政策が成功しないのには理由がある

            今日は、行政などの行う健康意識を向上させるキャンペーンが、なぜ、肥満やそれに伴う病気の防止に成功しないのかを考察したドイツのキール大学での研究を紹介します。
            ⇒How to Combat the Unhealthy = Tasty Intuition: The Influencing Role of Health Consciousness
            ⇒Health consciousness: Do consumers believe healthy food always tastes bad?

            この研究をした、キール大学のロバート・マイさんとステファン・ホフマンさんは、

            「近年、健康的食生活が流行しているが、消費者は相変わらず健康に良くない食品を食べすぎている。原因は、健康に良くないものは、大抵おいしいもので、おいしいかどうかが、(消費者が)食べるものを選ぶ基準だからだ」
            と書いています。

            【研究テーマ】
            • 行政などの行う健康意識を向上させるキャンペーンが、肥満やそれに伴う病気の防止に成功しない理由は?

            【研究の結果、わかったこと】
            • この研究の参加者に、砂糖と脂肪の含まれる量が違うヨーグルトを与えて、どのヨーグルトを選ぶかを観察したところ、含まれる成分が健康に良いという情報があったからといって、健康的なヨーグルトを選ぶとは限らなかった。
            • 健康志向が全くない人は、健康情報にも全く興味がないので、含まれる成分が健康に良いという情報も効果がない。
            • ある食品が健康に良いものだという情報が与えられると健康志向の人たちは少しは食習慣を変えるが、健康志向のない人たちは、情報の量に関わらず、健康的なヨーグルトにおいしいものはないと信じている。
            • これらのことから、おいしいかどうかが、健康志向の人にとっても、そうでない人にとっても食品を選ぶとき重視されて、キャンペーンで健康意識を高めたからといって、簡単にこれを乗り越えられるものではない。
            研究者たちは、

            • 「行政機関は、商品の包装表示や食品会社のマーケティングを改善させるだけでなく、味そのものも改善し、また、健康的な食事をすることが、粋で“クール”と消費者が思えるような、消費者の感情に訴える社会活動に資金援助するなどの、これまでとは違う健康的食品の宣伝方法を考えるべきである」
            • 「世界的に流行する肥満を抑えるためには、食品会社、消費者、行政が互いに足を引っ張り合うのをやめ、みなにとってメリットのある方法を見つけ、全体的にアプローチすることが早急に必要だ」

            と結論しています。
            皆さんはいかがお考えでしょう。

            おいしさは砂糖・脂肪・食塩で決まる

            この研究で用いられたヨーグルトでは、ヨーグルトに含まれる砂糖と脂肪がおいしさのポイントのようですが、実は、食品の味付けのキーポイントとなるのは、「砂糖=甘さ」「脂肪=油っぽいコク」「食塩=しょっぱさ」であり、これは、食品業界では常識のようです。

            おいしくて癖になる食べ物の代表選手、ポテトチップスを思い出してください。
            まさに、「砂糖=甘さ」「脂肪=油っぽいコク」「食塩=しょっぱさ」の塊です。

            ほかにも、たとえば、ハンバーガーのソースはケチャップの甘さにマヨネーズの油っぽさにそれぞれの調味料中の食塩のしょっぱさがハーモニーとなっています。
            天ぷらでも同じです、衣の油に、甘辛い天つゆがよく合いますよね。

            この「砂糖=甘さ」「脂肪=油っぽいコク」「食塩=しょっぱさ」を味付けの基本にして、ほかの風味を加えて、加工食品は開発されています。
            これらを基本に消費者が癖になる味付けを日夜研究しているのです。

            『フードトラップ』が明かす食品業界の罠

            ここで、一冊の本を紹介したいと思います。

            マイケル モス 著、 本間 徳子 訳 日経BP社刊
            「フードトラップ-食品に仕掛けられた至福の罠」

            砂糖・脂肪・塩の習慣性を利用したビジネス

            この本の原題は写真の表紙にもあるように“Salt, Sugar,Fat”でまさに、塩、砂糖、脂肪です。

            この本は、「砂糖」「脂肪」「塩」のもつ習慣性(癖になる)を巧みに利用した、加工食品や清涼飲料水、菓子などを問題視して警告を鳴らしています。

            この中にも繰り返し、「砂糖」「脂肪」「塩」のもつ習慣性と危険性が登場します。
            それらが、食品会社の研究所で研究しつくされている様子がわかります。

            アメリカの食品会社が、1980年代以降、消費者が癖になる「砂糖」「脂肪」「塩」を多く含んだ商品を次々に開発して、売り上げを伸ばし、株主の要求に答えていく様子やこれらの商品が肥満や虫歯などを増加させ、ひいては病気の原因となっていることへの、医療従事者や、研究者などからの批判を企業がうまくすり抜ける様子もかかれています。

            ビジネスの根底にある文明社会が生み出した欲望

            しかし、著者は、一方的に食品会社の「悪」を暴くという論調ではありません。
            資本主義と企業間競争、株主への配当、消費者の嗜好と欲望、欲望を利用するマーケティング・メディア、規制当局と企業の駆け引き、農業などの産業と企業と政治など、現代文明社会全体の問題としてとらえているところが真摯さを持っていると思います。

            私たちは、改めて、「おいしさ」などの自分の欲望がどのようなものかを考えなければなりません。

            少なくとも、味覚と嗅覚が作り出す「おいしさ」は、それをもたらす、糖質、脂肪、塩分などが、人類の歩んだ歴史の中で、長らく得難いものであったからこそ、発達した感覚であることは間違いないことです。

            砂糖・脂肪・塩の必要性から「嗜好」が生まれた

            私たちは、塩分がなければ、生きていけません。
            山間地域では昔から塩は貴重品でした。

            脂肪

            脂肪は苦労して得た獲物にほんの少し含まれるものでした。
            野生の獲物は、家畜と違い脂肪は少ないのです。

            搾油技術が発達したのも長い歴史の中でごく最近のことですので、食用植物油は存在しませんでした。

            糖類

            糖類の精製技術の完成も、同様に長い歴史の中でごく最近のことですので、私たちの祖先は精製されていない炭水化物のほんのりした甘味を感じる能力を時間をかけて発達させました。
            ご飯を口にいれて、長く噛むと甘みを感じる実験を経験した方も多いと思います。
            これは、ヒトは唾液の中にアミラーゼという消化酵素があるからこそ味わえます。

            哺乳類の中で、唾液にアミラーゼを含む種はごく少数です。
            たまたま、アミラーゼを分泌する能力を持った種が、ドングリやナッツ、根菜や球根、未精製の穀物の中の糖質を甘いと感じるようになった。
            これらの種は、好んで穀物を多く食べたことで、厳しい環境を生き残った。
            さらに、火による調理により、糖質を脳の効率の良い栄養素として充分に使えるようになり、人類は脳を発達させることができたと考えられます。

            生き残るための報酬系が仇に

            報酬が与えられたときに快感を感じるように働く脳のシステムを報酬系といいます。
            私たちの味覚・嗅覚のもたらす「おいしさ」は、まさに報酬系が働いた結果得られる快感です。
            貴重な栄養素を感知して、それを摂取させるように長い年月をかけて脳が鍛えられてきたといえます。

            いいかえれば、「おいしさ」などの欲望は、報酬系の挙動に過ぎません。
            欲望を満たすことが「良いこと」と脳に思い込まされているということです。

            このように私たちの祖先が、長い時間を経て環境に適応して、安定的に栄養素を獲得できる遺伝子を獲得するうちに、やがて人類となり、厳しい天候をしのぐため、捕食者から逃れ逆にそれを狩るため、飢えを克服するため、火の利用の発明、道具の創意、被服の発明、定住・農耕などを始めとする文明を発達させてきました。
            それは、ある意味では、素晴らしい人類の英知の結晶でしょう。

            一方で、私たちの英知は、最も基本的な生き物としての自分の身体について、まだ何も理解していないとも言えるでしょう。

            生物学的新文明社会を目指す 

            私たちの身体は、飽食とほど遠い環境=飢餓を生き抜いてきた遺伝子で設計されています。
            欲望をもたらす報酬系の機能は、現代文明社会の飽食に対応したものではありません。

            欲望という、古いシステムに騙され、欲望に頼り、それを経済活動などの社会の営みに利用する悪循環をどこかで断ち切らない限り、先に紹介したキール大学の研究者達のいうような、新しい社会システムを作ることはできないと思います。

            自然の流れに従って進化を遂げてきた報酬系による欲望を、満たすことで文明が進歩したことも事実です。
            でも、欲望をどんどん満たせば、古い遺伝子しか持たない私たちの体はその早い食性の変化についていけずに病気になる。
            これに打ち勝つには、欲望に流されない確かな意志で、消費に頼らない新たな価値観、新たなおいしさを創造していくことが大切と思います。

            生物の仕組みを理解した、新しい文明社会を目指す必要がありそうです。

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